看板のない店に入る際、怖さを感じる人は多いだろう。価格が高かったらどうしよう? いや、そもそもやってるのか? それが池袋雑居ビルの7階ともなれば、なおさらである。

取材じゃなければエレベーターに乗り込むことさえしなかった。そう思ったのが今回ご紹介する『一念100』である。恐る恐る乗り込んだ狭いエレベーター。だが、そのドアが開くと、その先には高コスパランチ食べ放題が待っていた。

・池袋東口のガチ中華

池袋においてガチ中華と言えば池袋西口北側に広がる池袋中華街のイメージが強い。その池袋中華街のランチ食べ放題まとめ記事を執筆したところ、Xで以下のようなコメントがついた。

「東京都豊島区南池袋1丁目26-2近代グループBLD.3号館 7F 一念100行ってみてください。東京中華人気no.1のランチビュッフェ。1300円」

──南池袋と言えば東口側か。まだ、とりあえず池袋中華街を攻めただけの若輩者である私。池袋は西と東で全然違うけど、ちょうど東口側も気になり始めていたところである。そこでコメントの住所へ行ってみた。

・看板が

それは池袋東口の正面に真っすぐ伸びるグリーン大通り沿いの雑居ビルだった。ちょうど東口五差路のところにあって立地としては分かりやすいんだけど、ビルのテナント表示看板を見ると……

7階が工事中みたいになってる。そこで食べログとかを検索したんだけど店が出てこない。どころか、そもそもネット上に詳細な情報が見つからなかった。本当に店はあるのだろうか?

・エレベーターのドアが開いたら

だが、エレベーターに乗ってみたところ、エレベーター内に掲げられた階の案内には『一念100 社交倶楽部』という看板が出ているし、エレベーターもちゃんと7階に止まるようだ。

っていうか「社交倶楽部」って何やねん。飯屋かどうかも分からないまま、7階につきエレベーターのドアが開く。すると、そこにあったのは……


ガンダムだった。


エレベーターが開いても何の店か分からないッ!!

・ガチ中華食べ放題はあった

そんなエレベーター前を通り抜けると、ホールがあって奥に料理が並んでいるのが見える。受付は最初中国語で話しかけられたけど日本語で答えると、日本語で対応してくれた。ランチビュッフェは前払いで税込1300円とのこと。良かった、ランチビュッフェはあるんだ。

とりあえず料理をザッと見てみると、料理の種類は、肉類から野菜炒め系料理、フルーツまで30種類くらい。1300円の食べ放題にしては多めである。

さらに、焼きそば、豚角煮、エビマヨ、春巻き、鶏唐揚げのケチャップ煮、チャーハンなど、日本人的に分かりやすいメニューが多い。クセの強さを感じるのは豚足くらいである。

・環境

ガチ中華に底知れぬディープさを求める人もいると思うので、この分かりやすさについては意見が分かれるところだと思うけど、食べやすいことは確かだ。しかも、料理が食べやすいだけでなく……

店内の雰囲気がなんか軽い。実は店内はネオンが煌めく近未来SF的なデザインになっていて、ネオンで書かれた文字もなぜか「METALLICA」とか「LIVE MUSIC OPEN」とかなので、中国オーラが中和されているのである。

私が通されたのは半個室みたいな席だったのでリラックス感すらあった。何も知らない友達にオススメできる度で言うと今まで行った中で1位かもしれない。ストライクゾーンがそれくらい広そうなのだ。

・店員さんに聞いた店の詳細

そんなわけで、色々と謎だったが、昼が近づくにつれ中国人客が集まってきていた『一念100』。看板がない池袋雑居ビル7階には本場の客が集まる高コスパ食べ放題があった。秘密の店と言う他ないだろう。実際、開店時間とか分からないし。

そこで店員さんに聞いてみたところ、ランチ食べ放題は11時~15時30分までで土日も同価格。土日もランチ食べ放題があるだけじゃなく同価格ってのは凄いので、聞き返してしまったけど、確かに価格は1300円で間違いないとのことだった。

なお、現状夜の営業は行っていないそうだ。ただし、「2週間後くらいに夜営業も始めるかも」的なことも言っていたので、今まさに検討しながら進めている段階なのかもしれない。

1300円食べ放題でも池袋中華街の店のガチ感とはテンションが違いすぎる。ただ、その軽やかさと満足度を兼ね備えた居やすさには別の魅力を感じた。なんだか西口と東口の違いがガチ中華店にも出ている気がしたのであった。

・今回紹介した店舗の情報

店名 一念100
住所 東京都豊島区南池袋1-26-2 近代ビル3号館7F
営業時間 11:00~15:30
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼果物もあるし

▼饅頭もある

▼混み具合もそこまでじゃなかったし、相席でもなかった(今のところ)