
日本には数多くの空港があるが、その中でも「人名」が正式に空港名になっているのは、高知県にある『高知龍馬空港』だけだということをご存じだろうか?
その名の由来は、言わずと知れた幕末の志士・坂本龍馬。高知県出身の英雄として、空港だけでなく県全体で「龍馬推し」が展開されている。そんな日本唯一の人名空港に、私(耕平)は先日初めて降り立った。
空港内はとにかく龍馬だらけで、さらに滑走路が異常に近く見えるフォトスポットなど、見どころやツッコミどころ満載! ところが帰宅後に知った「ある情報」のせいで、唯一の後悔が残ってしまったのだ……。
・龍馬だらけの空港
『高知龍馬空港』は、2003年に「高知空港」から現在の名称に改称されたとのこと。その日本唯一の「人名が正式名称に入っている空港」に到着した。
飛行機が空港に到着すると、ボーディングブリッジには早くも「桂浜」と「龍馬」の文字が。もう着陸した瞬間から龍馬推しが始まっている。
到着ロビーを出ると、まず目に飛び込んできたのが坂本龍馬像だ。
台座には「高知龍馬空港」「坂本龍馬」と刻まれていて、背後には大きな波のオブジェ。なんとも迫力がある。空港でイベントがあるときは花輪がかけられたりするらしく、シュールな光景になることもあるという。
そして2階ロビーに上がり歩いていると、今度はやたらリアルな龍馬の姿が!
これは等身大フィギュアか? 橋に寄りかかって青い羽織袴を纏い、何かを見据えている。まさによく目にする龍馬の表情だ。
さらに、定番ともいえる顔出しパネルや……
龍馬のシルエットを使った案内サインまで。
土佐弁で「こりゃたまるか わしの名前がついちゅう 高知龍馬空港」と書かれている。龍馬も自分の名前が空港についていることを、あの世で驚いているかもしれない。
・滑走路が近すぎる展望デッキ
龍馬推しを堪能した後は、3階にある展望デッキに向かってみた。
「KOCHI RYOMA AIRPORT」の文字が青空に映える。ウッドデッキが広がっていて、開放感がすごい。
そして驚いたのが、滑走路との距離だ。
めちゃくちゃ近い。フェンス越しとはいえ、飛行機が離着陸する様子を間近で見られる。これは飛行機好きには、たまらないフォトスポットだろう。
ちなみに空港内には、記念写真用の「龍馬プリクラ」も設置されていた。
「土佐みやげの写真ぜよ」と書かれたパネルには、さまざまな高知名所などの撮影スポットを背景に写真が撮れるようだ。
出口付近には「どっぷりど級の極上田舎へ SUPER LOCAL KOCHI」という自虐的(?)な看板も。
個人的に「極上田舎」という単語が特に刺さった。どうやら高知県の観光キャンペーン「どっぷり高知旅」の一環らしい。
・個性強すぎ
さらに探索してみると、「おや?」と思ったのがこちら。
なぜか車が展示販売されている。ダイハツの「Tanto」1台だけで価格は1617000円。空港のロビーで車を売っているのは、なかなか珍しい光景ではないだろうか。
確かに高知県は車社会だろうから需要はあるのかもしれないが、それにしても1台だけポツンと置いてあるのがシュールだ。
他にも、ATMコーナーには「強力(ゴーリキ)ATM」という力強い文字が。
高知信用金庫のATMらしいが、何が「強力」なのかは不明。このあたりの独特のセンスも、地方空港ならではの光景だ。
その近くには「お遍路さん」専用の更衣室も! これは渋すぎる。
そして「リョーマの休日」という観光キャンペーンのパネルも発見。
映画「ローマの休日」をもじったネーミングセンス。うん、嫌いじゃない。こんな感じで決して大きい空港ではないものの、他の空港にはない個性バリバリの空間を楽しむことができた。
・空港で車を売っている謎
ひととおり龍馬推し全開の高知龍馬空港を満喫したわけだが、帰宅後にネットで調べていたら衝撃の情報を目にしてしまった。
それはなんと、到着時の手荷物引き取りターンテーブルで……
「巨大なカツオのたたき」が流れてくる!
私自身、手荷物を預けていなかったのと到着時はそんなこと知らなかったので、気づくことはなかった。もし事前に知っていたら、絶対に写真を撮っていたのに……これが今回の唯一の後悔だ。
──というわけで次回、高知龍馬空港を訪れる際は、必ずカツオのたたきを激写しようと心に誓った次第である。
参考リンク:高知龍馬空港
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.
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▼これだけの龍馬を堪能できる空間は他にないだろう
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