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【往年の価格】「ウエルシア薬局のおにぎりが安い」とSNSで話題になっていたので食べてみた / そして新常識の可能性を見た

約1時間前

一昔前、何を食べるか困った時には、コンビニのおにぎりが常にそこにあった。とりあえずおにぎりを食べておけば何となく体裁が整い、何より100円程度の手頃な価格が魅力だった。

しかし昨今、もろもろの価格高騰による影響はすさまじく、200円どころか300円を越える商品も珍しくない。手頃さはほぼ失われ、もはや「私は本日おにぎりを食す」という断固たる覚悟を要する代物になってしまった。

最近はすっかりおにぎりと疎遠である。そんな折、ドラッグストア「ウエルシア」のおにぎりが図抜けて安い、とSNS上で騒がれているのを見かけた。興味を引かれた筆者は、気付けば同店に足を向けていた。

正直なところ「ウエルシア」にあまり馴染みがなかったので、そのおにぎりの情報には意表を突かれた。何せ、ドラッグストアである。果たして本当におにぎりが売られていて、なおかつ話題になるほど安いのか。

懐疑と期待が入り混じる中、現地に着いた筆者は衝撃の光景に迎えられた。

鮭、ツナマヨネーズ、博多明太子、昆布、梅。様々な種類のおにぎりが並び、ことごとく税込116円の値札が付けられている

本当におにぎりが売られていて、なおかつ図抜けて安いとしか言いようがなかった。在りし日の姿のおにぎりたちが手を取り合って踊るさまに、まるで最後の楽園に踏み入ったかのような感覚を覚える。

こんなにおにぎりが光り輝いて見えるのは初めてである。しばしば「黒いダイヤ」という言葉が三大珍味のトリュフを指して用いられることがあるが、目の前の光景こそが「黒いダイヤ」のように思える。

ともあれ、今回筆者は鮭、梅、ツナマヨネーズの3種類の味を購入した。総額はむろん348円というお手頃具合である。ちなみにこれらのおにぎりの製造者は、シノブフーズ株式会社と記載してあった。

価格に対する疑念が露一つ残さず晴れた今、気になるのは量や質である。まずは鮭おにぎりから確かめることにした。

参考までに、「セブンイレブン」で購入した鮭おにぎりを隣に並べ、大きさを比較してみる。先日2026年2月10日に値上がりしたこのおにぎりの価格は、税込232円とかなりのものだった。 

つまり奇しくも丁度2倍の価格差があるわけだが、そうであっても「ウエルシア」のおにぎりが極端に小さいということもなく、若干「セブンイレブン」に劣る程度に見える。

そして頬張ってみると、食べ心地についても決して文句が出るような仕上がりではなかった。むしろ海苔は驚くほどパリパリと歯触りが良く、米も柔らかさを備えていて大きな違和感はない

さすがに具材の量や香ばしさは「セブンイレブン」に引けを取るものの、しかし「セブンイレブン」のクオリティが「ウエルシア」よりも2倍の価格差の分だけ優れているかと言えば、容易には肯定しがたいところがある。

続いてツナマヨネーズおにぎりや梅おにぎりに口をつけても、良い意味で感想はあまり変わらなかった。「おにぎりを食べている」という実感が最低限、いやそれ以上に担保されている。味わいをしっかりと楽しむことができる

梅おにぎりを割った時には具材が乏しく見えたが、口に含むと何だかんだ不思議と風味が立ち込めてきて、一定の満足感とともに食べ終えることとなった。何よりやはり、脳裏にでかでかと鎮座する「116」の数字もその満足感に寄与している。

結論としては、安くおにぎりを食べたい場合に「ウエルシア」という選択肢は大いにアリではないかと思う。ひとたび「ウエルシア」のおにぎりに慣れてしまうと、コンビニのおにぎりに一層手を出しづらくなりそうな予感さえある。

もはや個人的には、「ウエルシア」の「薬」の表示の横に、「米処」の表示も掲げてほしいくらいである。いつしか「おにぎりならドラッグストアへ」という時代も来たりするのかもしれない。

この記事を読んで興味の湧いた方は、是非とも現地に向かい、ご自身の味覚でもって確かめてみてほしい。「ウエルシア」が我々のメシア(救世主)たりえるかどうかを。

執筆:西本大紀
Photo:RocketNews24.

▼我々を救ってくれるかもしれないおにぎり

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