
「ザリガニ」は美味しいという話を聞く。本サイトでも何度かその味について言及していて、とても気になっていた。
田んぼでその姿をたびたび目にするものの、勝手に採って食べるわけにもいかず。見つめればハサミをガッと開いてこちらを威嚇する様子をじっと見つめては味を想像し、しかし確かめるすべのない日が続いた。そんなある日のこと、思いがけない場所で出会う。業務スーパーで販売されていたのだ。
・普通の顔をして並ぶザリガニ
業スーが取り扱う商品の幅は広く、驚かされることたびたび。そうは言うものの、まさかザリガニまで置いてあるだなんて。業務スーパーにおける謎がまたひとつ、記者の中で増えてしまった。
さて、件(くだん)の商品はエビや貝など冷凍の海鮮を販売するコーナーに陳列してあった。あまりに普通の顔をしてそのほかの商品と足並みをそろえていたので、はじめはザリガニであることに気が付かなかった。それとも、記者が知らないうちにザリガニは一般的な食材になったのだろうか。
手に取ると『麻辣小龍蝦(冷凍ザリガニ)』と書いてある。ザリガニの町であるらしい湖北省から直輸入のもので、麻辣ソースが付いているようだ。四角い箱に入っていてやや重く、税込807.84円。ザリガニの日本における適正価格を記者は知らないが、高くはないように感じる。
はじめてのザリガニだ、失敗したくない。できれば、次も食べたいと思えるザリガニであってほしい。不安半分期待半分で冷凍『麻辣小龍蝦』を購入し、持ち帰った。
・流水解凍、レンチンも可
どうやって食べるのだろうと箱の裏面を見ると、急いでいる場合はレンジ500wで15分、もしくは冷蔵解凍および流水解凍であるとのこと。箱から中身を取り出すと、そこには氷漬けにされたザリガニがびっちびちに入っていた。注意してみなければ、エビのようにも見える。
ざっと数えたところ15匹ほどいるようだ。トレイに入っているのでそのままシンクに置いて、しばらく水をかける。しばらくすると氷の塊は溶け、ザリガニがひとつずつほどけてきた。田んぼでいつも見ているアレにそっくりである。
あとはこちらを炒めて、付属のソースを絡めるだけらしい。お手軽だ。しかしこうして見ると立派なハサミをお持ちではあるが、それほど食べるところはなさそう。入っていた箱に食べ方が詳しく記されているが、上手くできるかと不安だ。下手な捌き方をして、身を失うようなことは避けたい。
そんなことを思いながら水気をしっかり切って、ごま油を引いたフライパンにザリガニを投入する。しばらく炒めるものの、もとから身が赤いので火が通っているのかどうかわからない。水分がなくなったところで付属のソースを絡め、約10分しっかり炒めれば完成だ。
・いざ実食
粗熱が取れたころを見計らって、さっそくいただきます。いざ皿の上に盛ってみると、イメージよりは随分小ぶりだ。ザリガニって、こんなにかわいい生き物だったんだなあと思えて、食べるのが申し訳なくなってくる。まあ、食べるんですけど。
箱に書いてある通り、頭と腹を持ってねじりながら頭を取り外し、腹と背の殻、脚を取り外して身の部分を取り出す。わかってはいたけれど、チマっとした身が出てきた。少ない身にすらかぶりつく人間の強欲さを感じながら、口に入れる。
なるほどこれは……カニとエビの間な感じだ。生臭さや泥臭さは全くない。キュっと引き締まった身で歯ごたえも良く、さっぱりとした後味だ。また麻辣ソースがパンチが効いていてしっかり辛く、ちょっとした雑味であれば打ち消してくれそう。
爪の先までしっかり身が入っているし、ミソもたっぷり。中身だけ出されたらば、おそらくザリガニを食べていることに気が付かないだろう。それほどに、馴染みのある味と食感だった。ちょっとだけ警戒していたが、そんなことも忘れてあっという間にぺろりと完食だ。
そんなこんなで人生初ザリガニ実食は、穏やかに終了することができた。買いやすい値段、そして味付けの濃さもまた、すんなりとザリガニを受け入れられた理由であるだろう。今後またザリガニを食べたくなった時には、業スーに行くことにしたい。人が集まる宅飲みで出しても盛り上がるかもしれないな。
参考リンク:業務スーパー
執筆:K.Masami
Photo:RocketNews24.
▼これが業スーのザリガニだ!
▼解凍して炒めて
▼ソースを絡めて完成