
相も変わらずブームが続く立体シール。筆者自身もハマっており、先日も人生初めてのシール交換をしたばかりだ。
──だが、楽しいことばかりではない。シール交換中や販売店・消費者間のトラブルは深刻な問題となりつつあるし、ちまたにあふれる偽物のシールだってそうだ。
筆者自身、本物だと思い込んで注文したはずのボンボンドロップシールが、まさかの偽物だったというトラブルに遭ってしまった。今日はそんな話をさせてもらおう。
・自宅に届いた小汚い袋
2月に入ったある日。自宅のポストにグレーの小包が投函されていた。角はボロボロに擦り切れ、薄汚れたビニール袋の宛名には筆者の名前。
……はて? なんだコレ??
訝(いぶか)しみながらも持ち帰ったところで気が付いた。コレ、たまごっちのボンボンドロップシールだ!
そういえば数週間前にポチった覚えがある。当時は近所の雑貨屋もオンラインショップも全滅で絶望をしていた筆者。SNSで情報を集めていたところ、Threads(スレッズ)で「このショップなら正規品を予約できます!」という投稿を発見したんだよな。
リンク先はauペイマート内のとあるショップ。確かに品名には「ボンボンドロップシール たまごっち 正規品」と書かれており、価格は4枚セットで税込2200円。
初めて利用するショップなので怪しさもあったが、画像をみる限りは本物っぽいし「正規品」の文字もある。そして何より、天下のauが運営するECモールのショップなんだからきっと大丈夫だろう。
──そう思い、購入ボタンをタップして料金を支払った。
その後、筆者はシールフェスティバルに当選し、実店舗で無事にたまごっちのボンボンドロップシールを入手。
その嬉しさとauペイマートの出荷の遅さから、このことを今日まですっかり忘れてしまっていたのだ。
・開けてビックリ、騙された!
つまり筆者にとっては2枚目となるたまごっちボンドロだが、使う用と保存用にできるため、むしろ都合がいい。
ウキウキで開封したところ……むむっ? なんだか違和感がある。
パッと見は確かにボンドロっぽいのだが、全体的に印象がやぼったい。キャラの顔つきもホニャっとしていて、どことなく怪しい香りが漂ってくるのだ。
一体何が違うのか。手元の本物と並べてみたところ……
一見すると似ているのだが、よく見ると ところどころ違うじゃないか。やられた、偽物だったのか!
だが、なんとなく全体的に見比べても、何が違うのかはわかりにくいだろう。
まめっちを例に違いを挙げてみよう。
まずは形。
本物はパーツごとにぷっくりとした立体感があるのに対し、偽物はペチャっと上から落としたようなフォルム。
細かい造形のパーツはさらにわかりやすい。
本物はクッキリと精密なフォルムなのに対して、偽物はフォルムがボヤッとしていて、中にゴミが浮いているものまである。
そして印刷技術。
本物は裏も表も正確にプリントが載っているのに対して、偽物は位置がズレてしまっている。
さらには、塗りも甘い。
本物はキャラの背面を全面的に塗りつぶしているのに対して、偽物は途中で塗るのをやめてしまっている。
よく似せてはあるけど、やっぱりコレは偽物を掴まされてしまっている。クソ〜っ、騙された!
・致命的な欠陥があった…
ここまで読んで「これだけクオリティが高いなら偽物でもいいじゃないか」と思った人もいるかもしれない。だが、それに対しては断固「NO」と言わせてもらう。
もちろん違法だからという理由もあるが、それ以前に “シールとして致命的な欠陥” があったのだ。それは……うまく貼れないこと。
シールなのに貼れないとはどういうことか。実際にお見せしよう。
まずは偽物のシールを台紙から剥がし、手持ちのリフィルに貼り付けてみる。
すると粘着面がうまく密着せず、ポロっと落ちてしまった。
よく見ると、シール裏面が凹んでおり、粘着面がリフィルに触れない構造になってしまっている。
さらに粘着面は柔らかくブヨブヨ。
違和感を覚えてカッターナイフを差し込んでみると……
粘着面が切れた! シールの中身は空洞だ!!
本物のボンドロなら中身が樹脂で満たされているため、粘着面が盛り上がっており、リフィルにしっかり密着する。
つまり今回購入した偽物たまごっちボンボンドロップシールは、
・違法商品
・造形のクオリティが低い
・そもそもシールとして使えない
という3重の意味でヤバい商品。キツい言い方にはなるが、ぶっちゃけゴミである。
・落ち着いて購入すべし
いち消費者としては この違法商品を売りつけてきたショップを通報したいところだが、残念ながら当該ショップはすでに営業休止中。つまりトンズラしてしまっている。
今回は2200円という比較的少額な被害なので泣き寝入りかな……と思いつつも、騙してきたショップにも、騙されてしまった自分にも腹が立つ。
SNSには筆者と同様の被害報告が複数あり、被害者は多数いると想像できる。みんな慌てて買ったんだな……と思うと、今すぐ全員で酒でも飲んで愚痴り合いたいぐらいだ。
筆者の敗因は、間違いなく確認不足。在庫がなくなることを恐れて焦って購入してしまったことだ。
製造元によると、ボンボンドロップシールは現在 増産体制に入っているとのこと。きっとそのうち在庫が増えるタイミングが来るので、皆さんは筆者のように不確かな商品に飛び付かず、落ち着いて信頼できるショップで購入してほしい。
auペイマートやAmazonでは今も似たような怪しい商品が並んでいる。またボンドロを餌にしたプレゼント詐欺や抽選詐欺も増えているようなので、マジで気を付けてほしい!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
▼本物と偽物を見分けるポイントもご紹介しよう。一番わかりやすいのは裏面の文章。本物は文字間のスペースが整ってキレイだが、偽物はフリーフォントをそのまま使ったようにガタガタしていて汚い
▼本物は見慣れたキレイな日本語専用フォントだが、偽物はちょっと違和感がある。以前までは「直」「誤」「才」といった漢字に誤植があったのだが、最近の巧妙な偽物では改善されてわかりにくくなってしまった
▼パッケージの汚さも偽物の特徴。なんとなく薄汚れていたり、黄ばんでいたり、カットが甘くゴミがくっついていたりする
▼続いては、個別の見分けるポイントをご紹介しよう。一番簡単なのはみみっち。
▼本物は耳のフォルムがクッキリとしているが、偽物は太くてぼんやりした形
▼たまごっち本体のクオリティも本物の方が断然高い。その隣のみみっちもわかりやすく、偽物は痩せて体調が悪そうに見える
▼めめっちは並べて見るとそこそこわかりやすいが、偽物単体で見ると判断が難しい
▼本物はめめっちの凹凸感にメリハリがあるが、偽物はなだらかで全体的にもちゃっとしたシルエット
▼ふらわっちの色に関しても、本物はどのシールも同じ色だが、偽物はシールごとにムラがある
▼個人的に、一番判別が難しかったのがくちぱっち
▼もともとくちぱっちの体型がもちゃっとしているため、大きな差が出にくいようなのだ。本物よりも偽物の方が、シールが一回り大きいということは覚えておくといいかもしれない
▼一番わかりやすいのは、一番下のたまごっち本体といちごっちだろうか。偽物では、画面内のくちぱっちに口が増えてしまっている