
「4」や「9」は死や苦しみを連想させるため、日本のホテルではこれらの数字を含む部屋番号を避けるケースが多い。宿泊客に不吉な印象を与えないよう、404号室を飛ばして403の次を405にするホテルも珍しくない。
毎週のように都内近郊の宿泊施設を利用している私も、当然その風習を知っていた。だからこそ、先日仕事終わりにチェックインした都内のホテルで「404号室」の鍵を受け取った時に、ほんの一瞬だけ「お、おう……」と声を漏らしてしまったのである。
別に霊感はないし数字を気にするタイプでもないが、いらない知識のせいで「あまり縁起が良くない部屋に当たったな」という、説明しづらい違和感が胸の奥に引っかかったのだ。今回は「その違和感が不可解な出来事を生んだ」という話をしたい。
・404号室
あらためて調べたところ、404号室については、ホテルごとに考え方はまちまちで、とくにビジネスホテルや外資系のホテルでは番号をそのまま使っているパターンも少なくないという。
そもそも「4」や「9」を避ける風習は法律や業界ルールではなく、あくまでイメージや配慮の問題だ。404号室だから何かが起こりやすいとか特別な意味があるわけではない。
ちなみに海外では「13」や「666」を避ける文化が知られている。つまり意識しすぎると、海外からの宿泊客も受け入れるホテルでは割り振れる番号がどんどん減ってしまう。
国際化が進むにつれ、部屋番号なんていちいち気にしてはいられなくなっているというのが実情だそうだ。404号室を過剰に怖がる理由はない。角部屋でラッキーくらいのテンションで入室した(写真はイメージです)。
・気にしなくていいけど
まあでも毎週のようにホテルに泊まっていると、1年に1度くらいのペースで心臓に悪い体験をする。
たとえば以前、あるホテルでチェックアウトしようとした際、副支配人に呼び止められ、真顔で「昨夜、深夜2時頃に火災報知器を鳴らしましたか?」と聞かれたことがあった。身に覚えは一切ない。「いや、鳴らしてませんよ……怖っ!」と返した。
・起こったこと
そんな経験を何度かしていると、ホテルで起きる小さな異変にどうしても敏感になってしまう。今回の404号室も「まあこういうこともあるかな」というレベルの出来事なのだが……
部屋のライトが急にチカチカし始めて……
寝る前にスイッチをOFFにしたのに、目をつぶった直後に照明がついて「え、何故?」となった。
さらに誰もいないユニットバス内の洗面台に置いてあるコップが突然落ちて、カラカラカラーンと鳴り響いた。
・想像力
別に404号室だから何かが起きた、という根拠はどこにもない。いらない知識を持った状態で泊まったから、勝手に想像を膨らませて必要以上にビビっていた。だから落ち着かなかったのだろう。別の部屋だったら全部スルーしていたはずだ……たぶん。
つまり今回は404号室の話ではない。知識と想像力が合わさると、些細な出来事でも気になってしまうという人間心理の話である。次に404号室に当たったら今度こそ何も考えずに寝たい……無理だと思うけど。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.