世は情報化社会。1分1秒とSNSは流れ、有名店じゃなくとも食べログにはズラーッと口コミが並ぶ。もはや大体の店は食べログを検索したら分かる。と、そう思っていたのだが、そんな食べログにさえほぼ口コミがない店に出会った

その名も『玖玖小炒(JOJO’S KITCHEN)』。平日、池袋西一番街のストリートにランチの看板が出ていて、その看板によると最安980円からのランチメニュー注文で副菜ビュッフェが食べ放題になるらしい。コスパは良いように見えるけど、なんでこんな口コミ少ないの? そこでランチに入店してみた。

・謎

食べログによると、『玖玖小炒』がオープンしたのは2025年6月15日。オープンして8カ月経っているようだが、2026年2月3日現在の口コミは8件で、そのうち、まともに口コミが書かれているものは5件。ランチ食べ放題についての記述は1件しかない。なお、平均の星評価は3.05となっている。

ストリートの看板はランチを探しながら街を歩いてたら見つかるくらいには目立っているし、位置も西一番街入って1本目の筋だから池袋中華街で言うとディープな領域ではない。むしろ、キャッチーな雰囲気だ。それらも踏まえて考えると、食べログの口コミの少なさの謎が深まる。

・入店してみたらこうだった

そこで入店してみることにした。店のある2階にエレベーターで上ると、店内は居酒屋みたいな雰囲気。入店すると客は私(中澤)1人だった。

ランチメニューによると、最安は980円の「酸辣土豆丝(サンラートートースー)」。でも、これはじゃがいもの千切り炒めでランチのおかずというよりおツマミ感があるから、1080円で定番と書かれている豚足スープを注文した。

麻婆豆腐や、四川風豚肉辛煮込みなど、他のランチメニューもほぼ1080円である。やっぱり高いというわけではなさそうだ。そう思いながら、食べ放題である副菜ビュッフェのコーナーに行ってみたところ……

干豆腐、わかめサラダ、干し豆、ゆで玉子というラインナップ。店員さんによると、ご飯もおかわり自由らしい。

正当な副菜という感じがする。最安980円でご飯おかわり自由という時点で今の世の中だとコスパ良い方だろう。ただ、同時に口コミが少ない理由もなんか察した。

・特殊な街の事情

周りのランチビュッフェ店が強すぎるのである。池袋中華街だと副菜ビュッフェに唐揚げとか肉料理がラインナップされてることもよくあって、しかも価格も最安880円だったりするのだ。以前の記事でお伝えした『湘聚・湖南菜館』なんて880円の価格帯で炒飯があってビュッフェで豚角煮が食べ放題だった。

そんな池袋中華街のミニビュッフェ付きランチの1軍と比べると、『玖玖小炒』はコスパにおいてはそこまでではない。この街の特殊な事情が口コミの少なさに出ていたのかもしれない。一方、個人的にこの店のランチで良いと思った点もある。

・目線を変えると

それは人が少ないこと。池袋中華街の食べ放題ランチって混んでる店はマジでぎゅうぎゅうで、本場の人と相席上等になるので、このまったり感は癒される。

料理の味がとんがってないところも好き嫌いが少なそうで良い。友達とかといる時に、ちょっと寄ってまったり食べるにはちょうどいい味と雰囲気と言えるのではないだろうか。

その証拠に、私が店を出る頃には他2組くらいお客さんがいたけどいずれもまったり食べていた。時間の流れがなんかゆっくりしてる。ガヤガヤしたのに疲れた人には比較的オススメできそうだ。

・池袋中華街のオアシス

毎日池袋中華街の店を回っている私からすると、1日休憩入れたくらいの気分になった『玖玖小炒』。この店を目的に来るというより街歩きのついでにフラッと寄るのにちょうど良いランチと言えそうだ。

氾濫する情報の中にいると、浮き上がるものが全てに見えてしまう。でも、今回、そんな情報の目のエアポケットに遭遇したことでちょっとしたデトックスを感じた。多くの日本人にとっては、調べて行くという行動が主体になると思われる池袋中華街。むしろここはオアシスかもしれない。

・今回紹介した店舗の情報

店名 玖玖小炒
住所 東京都豊島区西池袋1-35-2 明徳ビル2F
営業時間 11:00~15:00、17:00~23:00(土日はランチメニューなし)
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼豚足スープはまろやかな味の中に胡椒が効いてる

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