食べ放題が安いガチ中華のランチ。1000円台ビュッフェや1000円以下のミニビュッフェも普通にあったりする。街に隠れた現代日本とは思えないコスパの秘境。そんなガチ中華ランチを巡る連載が『ガチ中華ランチ紀行』だ。

ここのところ毎日池袋中華街に通っている私(中澤)。さすがに連載12回目ともなれば、多少違いが分かるようになってきた。そこでかつてロケットニュース24で「安すぎて逆に怖い」と評されていた池袋中華街のガチ中華『座・麻婆唐府』に行ってみることにした。

・以前の記事によると

『座・麻婆唐府』があるのは池袋西一番街の劇場通り沿いのビル「D:vort池袋」の3階。池袋中華街の境目にあるビルなので、中心部の雑居ビルに比べるとまだ入りやすい部類である。

以前の和才雄一郎記者のレポートによると、ランチメニューが最安880円からで、ランチを注文することでミニビュッフェがついてくるシステム。池袋中華街のガチ中華ランチにおいては、もはや恒例のシステムと言ってもいいだろう。

・値上げに思うこと

入店してみると、2026年1月29日現在もランチメニューは最安880円であった。ここ最近の物価高を考えると、やはり「とんでもないコスパ優秀店」であることは変わらない。

一方で、880円のメニューが麻婆豆腐だけになっている点にはインフレを感じた。和才記者が訪れた1年前には880円だった「豚肉の細きり辛みそ炒め」や「鶏肉とピーナッツの唐辛子炒め」など7種類が980円になっている。さすがに日本とは思えぬコスパを誇る池袋中華街と言えど、抗えない部分があるのかもしれない。

この値上げをどう見るかは人によると思うけど、個人的には世の流れとのリンクが見えたことにより、和才記者が書いている「安すぎて怖い」という印象が薄れた。繰り返すが、最安880円であることは変わらないしな。そんなわけで税込880円の麻婆豆腐を注文してみた。

・池袋中華街の他の店と比べた特徴

麻婆豆腐の味は、ピリピリした辛さの割合が高く、シビはそこまで感じなかった。池袋中華街内のシビ辛レベルで言うと「辣(ラー)」は強いが「麻(マー)」の存在感は薄め。よってかなりとっつきやすい味と言える。あくまで池袋中華街の中ではだけど。

また、同価格帯のガチ中華食べ放題を巡ってきた経験から言うと、ご飯はウマイ方だと思う。モチモチ感のある炊きあがりで、どちらかと言うと日本人好みの味だ。

・健在

さて、食べ放題と言えば、気になるのはミニビュッフェのラインナップだが、目の当たりにしてまずお伝えしたくなったのは……


餃子が健在であること。

すなわち、和才記者がバグと表現した880円餃子食べ放題はいまだ健在。サイレント値上げでミニビュッフェのラインナップが安くなっている可能性も予想していたため、変わっていなかったことに『座・麻婆唐府』の強さを垣間見た。

12回連載している『ガチ中華ランチ紀行』でも、今のところ、副菜ミニビュッフェのラインナップに餃子が入っていた店はここだけである。試しに、餃子食べ放題で軽く検索したところ、餃子食べ放題だけを大々的に推している店は1600円から3000円くらいしたので、確かにバグだ。

そんなわけで、この1年の物価高にも健在を見せつけた『座・麻婆唐府』。価格の安さだけではないとっつきやすい味はもはや池袋中華街の入門店と言えるのではないだろうか。

・今回紹介した店舗の情報

店名 座・麻婆唐府 池袋店
住所 東京都豊島区西池袋1-38-3 D:vort池袋3F
営業時間 11:00~23:30(ランチ11:00~15:00)
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼餃子だけで元取れそう

▼でも実はパンもウマイ。麻婆豆腐の辛みと合う甘みだ

▼ジャンルとしては四川料理だけど、池袋中華街の四川料理レベルで言うと、大分とっつきやすい味