
その昔、なんにでもマヨネーズをかけて食べる人のことを「マヨラー」なんて呼んでいた時代があった。たしかにマヨネーズは何にでも合う。芸人の渡部建さんが全盛期の頃には「明太マヨは何にでも合う」と言っていたな。あれもあながち間違いではないだろう。
そんな万能調味料「マヨネーズ」をホットケーキミックスに入れて焼くとふんわりするらしい。キユーピー公式の裏技とのことなので、実際に試したら、見た目以上に食感が全然違った! さすがだ、マヨネーズ!
・ホットケーキにマヨネーズ?
生地にマヨネーズを加える裏技について、ずいぶん前からキユーピーが提唱しており、2016年にキユーピー株式会社で行われた「マヨネーズの裏ワザ体感会」を取材した、編集部の中澤も記事で紹介している。あれから10年も経過しているので、あらためて検証したいと思う。
私(佐藤)が用意したのは、森永のホットケーキミックスとマヨネーズ。それに卵と牛乳である。作り方を間違えないとは思うが、一応裏面の解説を確認すると、全部混ぜて焼く。以上だ。どう考えても間違えようのない手順である。
が! 私はいきなり間違えた!! ホットケーキミックスの入ったボウルに卵を落としてしまったのだ。正しくは牛乳と卵をよく混ぜて、ミックスを加えるのである。
このイラストだと全部一緒に入れるって思うでしょうに!
どうしよう……、とりあえず粉から卵を出すしかないな。
別の器に卵を逃がし、そこに牛乳を入れて混ぜることにした。これならいいだろう。
そこに粉を合わせて軽くかき混ぜる。少し “ダマ” が残るくらいで良いようなので、サックリ合わせます。
このくらいで良いんじゃないでしょうか。今さら失敗のしようもないとは思うけど、油断禁物だ。ホットケーキを舐めたらいかん!
そして生地を2つに分ける。マヨネーズのあり・なしで比較するためである。
ボウルの方に大さじ1.5杯のマヨネーズを投入。キユーピーによると、ホットケーキミックス150グラムに対してこの分量とのこと。
予熱しておいたホットプレートにそれぞれ投下。マヨありはふっくら焼き上がると言われているのだが、はたして焼き上がりに差はつくのか!? ちなみに均等に分けたつもりが、ありの方がデカくなっているのは、私の分け方が下手くそだったためだ。ご了承ください……。
さて、焼き上がる様子を見てみると、先に焼き始めたマヨなしの方は順調に膨れ上がっている。
後から入れたマヨありはスロースタートなのか、ゆっくりとした立ち上がりだ。
少し経つと、ありもジワリと盛り上がってきた。いくぶん、表面がなめらかに見えるのは気のせいだろうか?
頃合いを見て両方ひっくり返した。膨らみ具合に注目しすぎて、少々焼きすぎてしまったか……。
表裏それぞれ約3分焼いて、皿に取った。パッと見た印象は、両方同じくらいの膨らみ具合のようだが。
半分に割って並べて比較してみよう。
並べて断面を見ると、ありの方がいくぶん高い。やはりマヨありの方がふっくら焼けるということなのか? 数センチレベルの差がついていないので、誤差の範囲と言えなくもないだろう。
だが、食べてみると違いがより鮮明になった。なしの方はふっくらしているのだが、場所によって中がパサパサになっている印象を受けた。気泡が多く入っていることから、生地の中の空気が膨れて、パサパサになった部分があったのだろう。
マヨありは、ふっくらしているのに中までしっとり。生地に乾いた感じがない。
なぜ、味に違いが出たのか? キユーピーのサイトにはこう記載されている。
「ホットケーキがふんわりとならないのは、小麦粉のグルテン(たんぱく質)がかたく結合してしまうから。生地にマヨネーズを混ぜて焼くと、乳化された植物油や酢がグルテンの形成に影響を与えるため、生地がふくらみやすく、やわらかになります」
なるほど! 油と酢がかたくなるのを抑えて、ふんわりとした焼き上がりにしているんだな。見た目にそれほど差はないようだったけど、食感はまったく違って驚いた。
ということで、ぜひ1度、マヨありのホットケーキを試してみてほしい。生地の違いにきっと驚くはずである。工夫次第でさらに美味しくなるかも。
参考リンク:キユーピー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼バターとはちみつをかけて美味しく頂きました