
池袋駅の西口北側に広がる西一番街。この一帯が中華街と化していることは知られた話だが、歩いてみると横浜中華街ほど観光地って雰囲気じゃないことも分かるはず。建ち並ぶ雑居ビルの中に何があるのかもいまいちよく分からない。その雰囲気にはガチ感が漂っている。
そんな西一番街を歩いていたところ、ストリートに「セルフサービス食べ放題」の看板が出ているのを発見した。看板が出ていたのは中央通り右手の3区画目にある雑居ビル。四川料理の『品品香』のもので、細い入口の奥には階段が見える。どうやら2階にあるようだが、このお店そもそも営業してるのだろうか?
・疑惑のオーラのその先へ
私(中澤)が一瞬そんな疑念を抱いた理由は、周りの店が閉まっていて一帯がお休みモードであること。さらに、ビルの前に出ていたお店の看板は電源が外されて看板に巻きつけられた撤収状態である。むしろ、階段入口の「営業中」というプレートの方が仕舞い忘れなのではないかと思ったくらい。
そんなわけで半信半疑のまま階段を上ってみたところ……
裏口みたいなドアがあった。
・店内の様子
ここまで来てもオープンしてるという自信は持てなかったんだけど、店員さんがいるのが見えたのでドアを開いてみたところ、予想外にゆったりしたフロアが。先客は1人。中国語オンリーの店内。2階だけどディープスポットではある。
ランチは小皿料理やサラダ、ライス、スープが食べ放題になるらしいが、席について改めてメニューを確認すると、日替り定食が780円であることに気づいた。今日は「酸辣湯麵(サンラータンメン)」のようだ。
・ミニビュッフェの内容
酸辣湯麵単品で780円でもおかしくないところ、サラダ、ライス、スープ食べ放題つきは高コスパと言っていいだろう。ところで小皿料理って何があるのかな? そう思って食べ放題コーナーに行ってみたところ……
小皿料理は6種類くらいのミニビュッフェになっているんだけど……
ラインナップが結構ガッツリしている。メイン寄りの肉々しさだ。サラダもあるから、逆にこの食べ放題とライスだけでも十分なくらいである。
・池袋中華街最安ランチか?
酸辣湯麵は普通に一杯分の大きさのため、並べてみると、軽く中華パーティー状態。近頃、池袋中華街のガチ中華ランチを探索している私だが、ミニビュッフェつきランチで780円というのはその中でも最安だ。
ミニビュッフェとは言え、この物価高の中780円で食べ放題とは。流れに逆行しすぎだろ。鯉かよ。
・味
なお、料理の味にはやはり本場感が漂っている。酸辣湯麵は酸っぱさの中にピリッとした独特のスパイシーさが利いているし……
食べ放題の小皿料理メニューにしても、料理名はよく分からないけれど、ところどころに麻辣が色を添えていることに四川料理を感じる。
私が中でも気に入ったのはベーコンとピーマンとにんにくの芽の炒め物。ベーコンとピーマンとにんにくの芽をスーパーで買うだけで780円なんて超えそう。要はエレメントが多い。肉々しさだけでなく、一つ一つの料理のエレメントが多いことにバランスの良さを感じた。内容だけで考えると1000円台でも文句はない。
しかし会計をしても確かに税込780円だった。
・コスパの秘境
池袋中華街最強コスパかもしれない『品品香』。ちなみに読み方は「ぴんぴんしゃん」で、レギュラーメニューには「マーラーザリガニ(3280円)」などのもっと濃いメニューも揃っている。
公式サイトのランチメニューには日替わり定食の記載はなく、最安880円からとなっているので、実は最安780円であることは入った人しか知らない正体と言えるだろう。昼間の池袋中華街、建ち並ぶ雑居ビルの奥にコスパの秘境を見た。
・今回紹介した店舗の情報
店名 品品香(ピンピンシャン)
住所 東京都豊島区西池袋1-34-3 矢島ビルニューウェーブ2F
営業時間 11:00~23:00(ランチ11:00~15:00土日はなし)
定休日 無休
参考リンク:品品香
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼レギュラーメニューにはディープな一品も
▼完全に店じまいオーラの品品香の看板。昼だからだろうけど。
▼しかしランチは高コスパだ