
お金がないから、コンビニおにぎりで我慢した──そんな話も今は昔。最近は普通のツナマヨでも1個200円近く。なんなら300円を超えるものも珍しくない。
そう、もはやコンビニおにぎりは高級品なのだ。そこで今回は、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートの「300円オーバーおにぎり」を買ってきて、各社の違いを比較してみることにした。
・コンビニ3社食べ比べ
同様の企画は過去にも行われているが、本記事では2026年時点の最新版として検証している。
さて、自宅周辺のコンビニ5店舗を回って買ってきたのが以下の商品だ。
各社2種類ずつ購入したが、意外なことにセブンイレブンだけ300円超えの商品が1種類しか見当たらなかったため(たまたま在庫がなかった可能性もある)、次点となる高価格帯の商品をラインナップに加えた。
セブンイレブン『熟成いくら醤油漬け』税込307円
セブンイレブン『炭火焼紅鮭切り身』税込268円
ローソン『具! おにぎり まるでハンバーグ丼』税込354円
ローソン『いくら醤油漬け』税込308円
ファミリーマート『大きなおむすび 僕の鮭わかめ』税込320円
ファミリーマート『大きなおむすび 鮭マヨネーズと生たらこ』税込348円
・一番高いおにぎり
今回もっとも高価だったのが、ローソンの『まるでハンバーグ丼』。価格は税込354円と、もはやおにぎりの値段とは思えない。一緒に飲み物を買ったらそれだけで500円近くになる。冷静に考えると恐ろしい価格設定だ。
照焼ソースを絡めたハンバーグに、目玉焼き風オムレツとマヨネーズがサンドされているというボリューミーな一品。ただ、率直な感想としては、おいしいかどうか以前に、おにぎりではないという印象だ。
さすがにおにぎりの枠組みを逸脱しているというか、もはや別ジャンルの食べ物だろう。レンジで温めないとおいしさが半減する点も、おにぎりとしてはやや実力不足のような気がした。
・ローソン vs セブン
いきなり苦戦気味のローソンだが、税込308円の『いくら醤油漬け』と、セブンの『熟成いくら醤油漬け』(税込307円)を食べ比べた結果、面白い現象が起きた。
こちらがローソンの『いくら醤油漬け』で……
こちらがセブンの『熟成いくら醤油漬け』だ。
個人的には、いくらそのものはセブンの方が上。ローソンは調味料の主張が強く、いくらの存在感がやや薄い。生臭さがわずかに気になる場面もあった。
一方セブンは、粒が大きく食感も良好。いくらを食べているという満足感を存分に得られる。さすが300円超えだけあって味付けが上品だ。良い意味でコンビニらしくない。
ただし、米のおいしさに関してはローソンに軍配が上がるのである。こちらは粒立ちが良く、米の味がしっかりしている。セブンのおにぎりは良くも悪くも米の主張が控えめで、比較すると印象が薄く感じられた。
米はローソン、いくらはセブンのおにぎりがあったら、きっと最強になれただろう。これは面白い発見だった。
・異色なファミマ
最後はファミリーマート。先に言ってしまうと、ファミマはセブン&ローソンとはまったくの別物である。
とにかくデカい。重い。分厚い。食べ応え重視で、おにぎりというより「腹を満たすための塊」に近い。
『僕の鮭わかめ』は、大谷選手パッケージのインパクトとは裏腹に、わかめを混ぜ込んだ鮭のほぐし身おにぎりという実に渋い一品だ。そこに派手さや余計な演出はない。
『鮭マヨネーズと生たらこ』も税込348円とかなり高額だが、高級感よりも満腹感が優先されている。巨大おにぎりに鮭、たらこ、マヨネーズをブチ込んだらウマいに違いないという、極めて男子学生的なノリの構成なのだ。
あえて海苔を巻かないセブンのこだわり感ある見せ方とは、完全に真逆の存在と言っていいだろう。
しかし、私はファミマのこの無骨で、飾り気ゼロな姿勢が決して嫌いではない。むしろ好きだ。大好きだ。ファミマにはぜひこの路線を貫き続けてほしいものである。
どうやら同じ「300円オーバーおにぎり」でも、コンビニによって目指す場所は明確に異なるらしい。質を取るか、量を取るか。あなたはコンビニおにぎりに、何を求めるだろうか?
【追記:2026年1月23日】
記事初出時、セブンイレブン『熟成いくら醤油漬け』の価格を税込301円と記載しておりましたが、正しくは税込307円でした。お詫びして訂正いたします。
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼セブン『炭火焼紅鮭切り身』は、思った以上に炭火の香りがしっかりと感じられ驚きだった。さすが高いだけある。