京王百貨店新宿店で開催中の「第61回 元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が、1月15日から後半戦に突入した。会期は21日までで、もうすぐ終わる。

しかし私にとっては、15日からが本番。なぜならここには前半の14日までしか売られないものと、15日から販売が開始されるものがあるのだ。そして後者の中に、私が4回チャレンジして4連敗しているガチ駅弁がある。

・あなごめしうえの

それが「あなごめしうえの」の「あなごめし(2700円)」。広島の宮島口に本店があり、広島三越にも出店している。

駅弁が好きな私としては、広島で最も食べたいものの1つ。今まで広島で購入できそうなチャンスは4回あった。もちろん購入を試みたが、全てで完全敗北。常に売り切れていた

それが15日から「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」に参戦! この約1週間は新宿で買えるのだ……!! しかし各日1000食しか提供されないという。本気を出すしかないだろう。

ということで15日に京王へ。いやぁ、さすがは超有名なレジェンドばかりが集まる場だ。場内は大混雑で、人気どころの待機列はだいたい凄いことになっていた

他の客を映せないので地図で示そう。私は最速をキメたが、この行列中腹の看板そばで待機となった。


この看板があったのは「会津屋」の前。そんなに余っているスペースは無いので、行列を待機させるとしたら階段だろうか。列の後ろがどこまで続いているのか不明だったが、とにかくすごい人気だ。


ちなみに数時間後に戻ってみたら列は消化されており、待ち時間なしで買えそうなタイミングもあった。最速勢が全て処理される昼くらいまでが特に混み合うのだろう。

もしかしたら、少なくとも平日に限れば、昼過ぎくらいが狙い目かもしれない。週末は、さすがにどうなるか予測不可能。1日1000食限定なのでね。



・あなごめし

それでは待望のあなごめしです。


開封。


ははあ、焼き穴子のいい香りがするぞ! 穴子の香りには独特の良さがある。ウナギとかとは違う。それに、経木折の弁当箱も素晴らしい。時代と共にどんどん減っていくよなぁ。

駅弁ってのは味だけが良ければ良いというものでもない。雰囲気も重要だと思うのだ。経木折にはどこか趣がある。残念ながらここは私の仕事机で、列車の中ではないため旅情は無いのだが。

食べると、まず外にまで漏れ出ていた焼きの香ばしさが、今度は舌と鼻の両方からより強く感じられる。続いて甘み。そして旨味と塩味という感じか。


ご飯にも何か仕掛けがあるように思う。醤油ベースではあると思うが、穴子フレーバーが染みわたっている。身から移ったか、出汁で炊いているのか。

まあ細かいことはいい。重要なのは、身からも穴子、米からも穴子の味がするってことだ。そして穴子フレーバーを構成する様々な味が複雑に入り混じり、頬張るたびに口内で波のように繰り返される。

こいつはヤバいぞ! 美味い味のカノン進行だよ。広島で毎回売り切れていて期待感が高まっていたというのもあるかもしれないが、しかし売り切れまくるのも納得の美味さだ!

良質な穴子の持つポテンシャルを、焼くというシンプルな調理法だけでパーフェクトに弁当に落とし込んでいるように思う。次は店舗の食堂で、作りたての「あなごめし」も食べたいところ。弁当と異なる美味さがあるのだろうし。

参考リンク:京王百貨店あなごめしうえの
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼スルーされがちな輸送駅弁コーナーも行くべき。ここには全国のカップ酒が並んでいるのだ。


穴子と言えば島根だが、今回は鳥取の銘酒「日置桜」にした。630円。このコーナーが売り切れ後に補充されるのかは不明。


こいつと穴子を交互にやるわけだ。本当は新幹線のシートか、瀬戸内海を眺めながら防波堤でやりたかった。駅弁とカップ酒の美味さは環境で青天井にブーストされる。


奈良漬なのも良い。強い個性で舌上の勢力図が一気に変わる。