
世界最強のカップ麺ブランドと言えば、ご存じ『日清カップヌードル』である。日本はもとより世界でも「カップヌードル」は共通語で、海外のスーパー等でも高確率で見かけるグローバルブランドだ。
日清カップヌードルが世界最強ブランドであることには多くの理由があるのだろうが、個人的には「飽くなきチャレンジ精神」を挙げたい。というか、カップヌードルほど多彩な味が発売されたカップ麺は他にあるまい。
・百福スピリット
2025年も「だし仕込みカップヌードル」や「ペルー式チキンのクリーム煮込み味」等々、追い切れないほどの新商品が発売されたカップヌードル。個人的には4月に発売された「14種のスパイス 麻辣湯」が本年度No.1カップヌードルだ。
とはいえ、レギュラーメニューが安定的に売れている以上「ここまで慌ただしく新商品を出し続ける必要ある?」とも思わなくないが、そこが日清のすごいところ。挑戦をやめない姿勢こそが「安藤百福イズム」なのだろう。
・二郎系最新作
さて、そのチャレンジ精神はどうやら2026年も健在のよう。というのも、2026年1月5日から発売される新商品『カップヌードル 背脂豚骨醤油 ビッグ』で、またもや二郎系への挑戦を試みているからだ。
過去にも「にんにく豚骨」等、二郎系ラーメンを意識した商品はあったが、今回はさらに踏み込んで「もやしカスタム」まで推奨し始めているではないか。というか、パッケージにがっつり「もやしカスタム推奨」と刻まれている。
ほう、カップヌードルでありながらさらなる二郎系の高みを目指すというのか。よかろう、ならば言われるがままに「もやしカスタム」を試してやろう。
・やってみた
というわけで、パッケージに記載されている通り、もやしを1パック用意。塩コショウと醤油、そして熱湯を準備すればスタンバイ完了だ。
もやしをレンチンしま~す
塩コショウと醤油で味付けしま~す
カップヌードルが出来上がりました~
では盛り付けていきます……
え?
なんかヤバいことになってるんだが?
カップヌードルにテンコ盛りにされたもやしは、確かに二郎系の気配を感じるビジュアル。……が、一方で “コレジャナイ感” もビンビン発しているではないか。というか……
メチャメチャ食べづれェェェエエエエ!
・二郎系ではあるけれど
二郎系も何も序盤はもやししか食べられない。ただ下味が付いた単なるもやし以外の何物でもなく、二郎系もへったくれもありゃしない。おいおい、早く麺を食わせんかい!
……まあ、途中からは普通にカップヌードルに突入するのだが、味的には「豚特有の臭み」がかなりリアルに再現されていた。もちろんにんにくもがっつりで、食後は歯磨き必須のパンチ力と申し上げていいだろう。
正直、もやしはチマチマと追加するか、麺をある程度食べ切ってから投入するのがオススメで、推奨されている通りの盛り付けは「事故に近い」というのが率直な感想だ。いくらビッグだって限界があるぜ? 日清食品さんよ……。
いずれにせよ『カップヌードル 背脂豚骨醤油 ビッグ』はかなり踏み込んだ二郎系カップヌードルだと思って間違いない。ただし、もやしカスタムの方法については公式を鵜呑みにしないように!
参考リンク:日清食品
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.