
ジャンボ。やあ、みんな。僕だよ、チャオスだよ。今日はまた別のポテト屋さんについてレポートするね。
今回僕が行ったのは、サザン・バイパス道路沿いにある「ジャネッツ・イン・ホテル(Janet’s inn hotel)」というレストラン。
この店で、とても不思議な出会いがあったので素敵な思い出をシェアしたい。
・薪で揚げる、山盛りのポテト
お店に入ると、大きなショーケースの中にポテトがたくさん入っていた。
店員さんに「ここでポテトを食べたいな」とお願いすると、最初は「うちは持ち帰りのお客さんがメインなんだよ」と言われちゃった。でも、「どうしてもここで食べたいんだ」と伝えたら、快く席に案内してくれたよ。
ただ、店員さんが正直に教えてくれたんだ。
「うちのポテト、今は熱くないんだよ」って。
このお店には電気が通っていないから、温め直すことができないのだと。お昼時に「薪(まき)」を使って一気に揚げてしまうから、時間が経つと冷めちゃうそうな。
・冷たくて不思議な食感
運ばれてきたポテトは、1皿100ケニアシリング(約115円)。
食べてみると……
うん、本当に冷え切っているね。
味もあまりしなくて、なんだか口の中に張り付いちゃうような食感だったよ。正直に言うと、僕にとっては少し食べにくかったんだな。
・まさかの物々交換
僕が苦戦していると、隣で美味しそうにポテトを食べている若い男の人がいたんだ。その人は僕を見て、こう声をかけてくれた。
「もしそのポテトを食べるのが大変なら、僕に譲ってくれないかい? 代わりにソーダをご馳走するよ」
話を聞くと、その人は歯の具合があまり良くないらしくて、「熱いものより、冷たいポテトの方が食べやすくて大好きなんだ」と言うんだ。世の中には色んな好みの人がいるんだね。
僕は喜んでその提案を受けた。彼は僕の分のポテトも、自分の分のポテトも、両方とも美味しそうに平らげてしまった。そして約束通り、僕には1本40ケニアシリング(約46円)のソーダを買ってくれたよ。
冷たいポテトがきっかけで、見知らぬ誰かとランチをシェアすることになるなんて、なんだか面白い午後だった。冷たいポテトが繋いだ不思議な出会い。それは何よりも温かかった。
クワヘリ!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼冷たいポテトを求める人もいるんだなぁ……
▼リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!