
いきなりだが「ゴディバ」のクリスマスケーキが高すぎる。『ガトー ショコラ ノワゼット』という商品で、価格は驚きの税込7884円だ(送料込)。
おそらくとんでもなく美味なんだろうが、さすがにチョコレートケーキにそんな金額は出せない……と思ったら、なんと『クリスマス ガトー オ ショコラ』という商品が税込4298円で売られているではないか。これは安い。
・ゴディバの安い方
クリスマスシーズン限定で販売される『クリスマス ガトー オ ショコラ』。ゴディバのオンラインショップでは、2025年12月26日の9時59分まで購入できるようだ。
価格は先述した通り4298円だが、送料を含めると5198円だった。
冷静に考えると、ケーキ1個に5000円超えはかなり高い。高いが……もう片方が約8000円であることを考えると、なぜか安く感じてしまうから不思議だ。これぞゴディバの罠。
・冷蔵で届く
実は昨年は高い方のケーキを買ったのだが、その時は「冷凍」で届いたのに対し、今回は「冷蔵」で届いた。冷蔵庫で長時間解凍することなく、届いてすぐに食べられるのは地味にありがたい。
それではさっそく……オープン!
ちっちゃ!
・安定の小ささ
『クリスマス ガトー オ ショコラ』を最初に見た時の、私(あひるねこ)の率直な感想はこうだった。チョコパイかよ──。
手持ちのiPhoneと比べても、そのコンパクトさは際立っている。ゴディバによると縦14cm、横14cm、高さ5.5cmとのこと。
去年買った『ガトー オ ショコラ ノエル』の全長が12cmだったことを考えると、数字上はそこまで小さくはないのかもしれないが……。
それでもケーキと呼ぶには、身長がだいぶ足りない気がする。チョコパイの5歳上の兄ちゃんみたいなサイズ感である。
ただ、やはりビジュは相当良い。チョコレートのストライプにゴールドのパウダー、そしてラズベリーとピスタチオのアシンメトリーなデコレーションは高級感に溢れている。
このあたりは、さすがゴディバ。残念ながらチョコパイ兄ちゃんとは実家の太さが違うと言わざるを得ないだろう。
4分の1にカットしてみる。
ちなみに、単純計算で1切れ約1300円である。普通に2口くらいで完食できそうな量だが、いただいてみると……
うん、そりゃうまいよ。
・ゴディバの本気
ダークチョコレートをアーモンドパウダー生地に練りこんで焼き上げられているという『クリスマス ガトー オ ショコラ』は、見た目の印象通り、高密度のストロングスタイルで口の中をカカオの色気いっぱいに満たしてくる。
濃厚なのは間違いないが、決して甘すぎない。ミルキーよりはビター。砂糖の甘さではなく、チョコそのもののコクでブン殴ってくるタイプの、脳筋ならぬ “脳チョコ” なケーキだ。
中にチョコチップが散りばめられており、これが食感のアクセントになっている。シンプルながらもクオリティが高い、実にゴディバらしい一品と言えるだろう。
・大人向け?
ただ、クリスマスケーキと呼ぶにはあまりにも地味……おっと、大人すぎるような気がしないでもない。
去年食べた『ガトー オ ショコラ ノエル』がド派手なハリウッド超大作なら、この『クリスマス ガトー オ ショコラ』はミニシアターでひっそりかかっていそうな良質なインディー映画という感じだ。
そして、このことは娘のリアクションが如実に物語っていた。
去年『ガトー オ ショコラ ノエル』を食べた娘(当時4歳)の感想が、目を見開きながらの「おいしすぎる……」だったのに対し……
今年(5歳)はただ単に「おいしい」という、割と冷静な反応。サンタを信じる保育園児にとっては、少々ビターな味わいだったのかもしれない。
まあ、まるで何かに憑りつかれたかのように夢中でガツガツ食べていたのは、去年と同じだったが。
・結論
というワケで、ゴディバの「安い方」のケーキは、派手さこそないものの、味に関しては文句なしのクオリティだった。
見た目はチョコパイ、中身はゴディバ。聖なる夜を少人数で静かに過ごしたい人は、チェックしてみるといいかもしれない。
参考リンク:ゴディバ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼意外なことに洋酒が使われていないので、子どもでも問題なく食べられる。