開幕前はあれやこれやと言われていたものの、気付けば大盛況のうちに幕を閉じた大阪・関西万博。ミャクミャクを筆頭に多くのインパクトを残したイベントであったことは間違いない。

その大阪・関西万博の味が「ほっかほっか亭」で復活したという。どうやら2025年12月18日よりほっかほっか亭が、ハンガリー館で提供されていた『グヤーシュ』の販売を開始したらしいのだ。

・万博の味

158の国と地域が参加した大阪・関西万博では、普段見慣れない多くの文化が一堂に集結していた。中でもグルメは多彩なラインナップで「万博が無かったら一生知らなかった味」も多かったことだろう。

その万博の味に感動したのが人気料理研究家のリュウジさんで、ハンガリー館に併設されたレストランで食べた『グヤーシュ』に痛く感動したらしい。

現在、ほっかほっか亭とタッグを組んでいるリュウジさんは「この味を多くの人に届けたい」と熱望し『グヤーシュ』の開発に着手。ほっかほっか亭の商品開発チームとリュウジさんが試作を重ね『グヤーシュ』が完成したという。

・ハンガリー料理

グヤーシュはハンガリーを代表する料理で、日本でいうところの「味噌汁的な位置づけのスープ」とのこと。ただドイツやオーストリアに伝わったグヤーシュは「濃厚なシチュー」であることが多いようだ。

さて、ほっかほっか亭から発売される『グヤーシュ』は980円で、ローストチキン付きだと驚異の1480円! 幕の内弁当が600円で販売されているほっかほっか亭基準だと “最高級弁当” と考えていいだろう。

というわけで、ほっかほっか亭でローストチキン付きのグヤーシュを購入し、実際に食べてみることに。なお、私自身は今回がグヤーシュ初体験である。

・絶妙な酸味

で、どうしたって目に入るローストチキンはいったん置いておいて、肝心のグヤーシュはというと……あ、これはメッチャ美味しいかもしれない……!

ファーストインパクトこそそうでもないが、まあまあ強めのトマトの酸味とクミンの風味が完全に美味。例えるなら「甘さがなく酸味を際立たせたハッシュドビーフ」的な味わいだ。

とはいえ旨味はしっかりあるので、ご飯とも当然合う。スッキリとした酸味のため重さがなく、どちらかと言うと大人に好まれる味付けなのではないだろうか?

また、ライスの上を占領していたローストチキンは、やわらかジューシーで食べ応え抜群。どうしてもグヤーシュに必要かはわからないが、美味しいローストチキンではあった。

・ありがたい

先述の通り私自身は “初グヤーシュ” であったが、遅ればせながら万博の味を体験できたことは非常にありがたい。有名とは言えないハンガリー料理を手軽に食べられる ほっかほっか亭の『グヤーシュ』は非常に優秀なのではないだろうか?

というわけで、万博に行った人も行かなかった人も「ほっかほっか亭でグヤーシュが食べられる」とご記憶いただければ幸いだ。酸味が苦手な人で無ければ高確率で気に入るに違いない。

参照元:ほっかほっか亭
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.