
自分のために料理をするのが苦手だ。
家族と一緒に食べるものを作るときは「少し手間をかけてもいいかな」と思えるけれど、自分用に作るときは時短を優先しがちになる。
気力がない日は、10分の調理時間すら長く感じる。もっと短時間で……5分くらいで完成するレシピってないのかなぁ。
・ChatGPTに聞いてみた
そんなことを考え、ダメ元でChatGPTに「5分以内で作れるオリジナルレシピを考えてほしい。加熱方法は電子レンジのみで」と指示してみたところ……なんと3種類ものレシピを提案してくれた。
こんな無茶振りにもきっちり対応してくれるとは。AIすごい……!
タイトルは「しらすバターおろしうどん」「レンジで簡単豆腐ナムル風サラダ」「ツナマヨ塩昆布おにぎりボウル」だ。
さっと目を通してみたところ、どのレシピも加熱時間も含めて5分以内で調理が完了するらしい。
本当に5分以内で作れるんだろうか? そしてちゃんとおいしいのかな……? 気になったので、さっそく1つずつ作って確かめてみることにした。
・しらすバターおろしうどん
まずは「しらすバターおろしうどん」から作っていこう。
材料(1人分)
• 冷凍うどん … 1玉
• しらす … 大さじ2
• 大根おろし(チューブでもOK) … 大さじ2
• バター … 5g
• めんつゆ(3倍濃縮) … 大さじ1
• 刻みねぎ … 適量
最初に冷凍うどんを耐熱ボウルに入れ、ふんわりとラップをしてレンジで3分加熱する。耐熱ボウルが見当たらなかったので、今回は耐熱のお皿で代用させてもらった。
加熱が終わったら、しらす・大根おろし・バター・めんつゆを乗せてさらに30秒加熱。
軽く混ぜてねぎを散らしたら……
完成!
かかった時間は写真撮影の時間も含めてぴったり5分。本当にこの短時間で一品完成するとは……!
バターがほぼ固形のままだったのが気になったけど、このあと温かい麺と一緒に混ぜたらすぐに溶けていった。
さっそくひと口食べてみると……
めっちゃまろやか~~~!!!! バターがしっかり効いていて、どこを食べても濃厚な旨みが口の中に広がる。
ねぎのさわやかな風味がいいアクセントになっていて、最後まで味に飽きることなく食べ進めることができた。
バターのまろやかさとうどんの甘みで相殺されているのか、大根おろしの辛さは全く感じなかったぞ。シャリシャリした食感が楽しかった。
しょっぱすぎず甘すぎずの優しい味付けが体に染み渡る。材料をお皿に入れてレンチンしただけとは思えないオシャレな仕上がりだった。
・レンジで簡単豆腐ナムル風サラダ
続いてのメニューは「レンジで簡単豆腐ナムル風サラダ」。
材料(1人分)
• 木綿豆腐 … 1/2丁(150g)
• もやし … 1/2袋(100g)
• ごま油 … 小さじ1
• 醤油 … 小さじ1
• 鶏がらスープの素 … 小さじ1/3
• 白ごま … 少々
まずは耐熱ボウルにもやしと豆腐を入れ、ふんわりラップをしてレンジで2分半加熱する。今回はこちらも耐熱のお皿で代用しているぞ。
水気を軽く切り、ごま油・醤油・鶏がらスープの素を混ぜる。
最後に白ごまを振って完成!
かかった時間は6分。先ほどのうどんより工程は少ないけれど、豆腐を切ったりいろいろな調味料を計量する必要があったので少し時間がかかってしまったのだと思う。ひと口食べてみると……
あ、すごいシャキシャキ……
我が家の電子レンジでは加熱時間が短かったようで、もやしにはほとんど火が通っていないみたいだった。豆腐も中がまだ冷たい。
さすがに不安だったので、追加で2分加熱したらいい感じになった。
素朴だけど、ごまの香ばしい風味がしておいしい! 鶏がらスープの素がしっかりもやしに染みこんでいて、噛むたびに旨みが染み出してくる。
ChatGPTによると、ラー油を少し追加するとピリ辛にできるようだ。
加熱したことで出た水分がお皿の底に溜まっていたのだが、これもスープみたいになっていておいしかった。
・ツナマヨ塩昆布おにぎりボウル
最後は「ツナマヨ塩昆布おにぎりボウル」という料理。
材料(1人分)
• ご飯 … 1膳(150g)
• ツナ缶 … 1/2缶(油を軽く切る)
• 塩昆布 … 小さじ1〜2
• マヨネーズ … 小さじ2
• ごま … 少々
まずは耐熱の容器にご飯を入れ、油を軽く切ったツナと塩昆布とマヨネーズを入れて混ぜる。
ラップをしてレンジで1分加熱し……
ごまを振ったら完成!
かかった時間は5分。材料をしっかり混ぜてもこの時間だったので、人によってはもっと短い時間で完成させられると思う。
ChatGPTによると、この料理は「握らない『混ぜおにぎり』」というそうだが……
ごめんChatGPT、多分これ「混ぜごはん」だと思う。
こっちが「5分以内で作れる料理を」とか言ったから、頑張って料理名を考えてくれたんだろうな。なんだかちょっと申し訳なくなった。
ツナマヨの酸味と塩昆布の旨みがしっかり感じられ、ふりかけをかけただけのごはんと比べて圧倒的に満足度が高い! ごまのプチプチとした食感もいいアクセントになっている。
お腹が空いている時にこのガッツリした味を楽しめたら最高だろうな。老若男女問わず好きな人が多そうな味だと思った。
・献立の幅が広がりそう
一部「無茶振りしすぎたか」と思ったところもあったけど、概ねしっかりリクエストに応えてくれたChatGPT。
どれもおいしかったので、気になったものがあれば皆さんも是非作ってみてほしい。
これならズボラな筆者でも、自分にいろんな料理を食べさせてあげることができそうだ。
その日の気分や使いたい材料を伝えるだけでぴったりなレシピを教えてもらえるの、めちゃくちゃ便利だったな……
今回ご紹介した3種類の料理以外にも、またChatGPTにレシピを聞いてみようと思った。
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
▼だんだん溶けていくバターを見てほっとした時の写真