
地方から東京へのお土産は困らないけど、案外困るのが東京から地方に持っていくお土産である。
東京ならでは……みたいなものを買っていくのは難しい。うっかり地元のデパ地下にも売ってるお菓子を買ってしまったりとか。
今回紹介する「東京やさいカリーおかき」は、私が何年も羽田から地元に帰るときに必ず買っていくお土産である。しょっぱい系なので甘いものが苦手な人でも絶対に喜ばれる!
高くない、重たくない、配りやすい、さらに東京っぽさもあるという言うことなし!
・東京のせんべい、レベル高い
地方から出てきた人間からすると、東京はしゃれたスイーツも美味しいんだけど、実は高級な煎餅やおかき類のレベルが高いな……と感じる。何気に他の地方に比べると東京のスーパーはおかき&煎餅のコーナーが充実しているし。
また、あんことかクリーム系のお菓子は好き嫌いがあるのに対して、おかき類は「嫌い」って人がほとんどいないのも高ポイント。意外と会社でもらうお土産とかも、しょっぱい系が好評ってことありますよね。
で、今回紹介する一心堂本舗の「東京やさいカリーおかき」と「東京野菜おかき」は、買っていくと間違いなく「うわ、これ美味しい!」「こんな味食べたことない!」と喜ばれる稀有なお菓子だったりします。
・一心堂本舗の「東京やさいカリーおかき」
羽田空港のお土産コーナーで売ってることが多いんだけど、まず、パッケージがモダンでおしゃれ。
「東京やさいカリーおかき」の方は8袋入りでだいたい1000円。
こちらは2種類のおかきと6種類の野菜スティックにカレー風味をつけたおかき。
ひとくち食べると、カレースパイスの香りが本格的!
そして、なんと言っても野菜スティックが本物の野菜を使ってるから、野菜本来の旨みがしっかり感じられる。
というか、自分が普段口にしている野菜よりも、野菜そのものの野生的な風味が感じられるほどなので、食べるとびっくりします。
まるで野菜たっぷりのスープカレーがおかきになったような味わい。モダンなおかきの最高峰といってもいいのではないでしょうか。
・野菜の味はこっちが強い!「東京野菜おかき」
いっぽうの「東京野菜おかき」は、玉ねぎ煎×6袋、ごぼう煎×3袋、かぼちゃかき餅×3袋のつめ合わせで薬1000円。
それぞれの味が個包装になってるんだけど、カリーおかきよりもさらに野菜の香りが強烈で、食感も全く違うせんべいなのが特徴! ちょっと好き嫌いが分かれそうなほど個性的!
「玉ねぎ煎」は1枚の大きなサクッとしたおかき。噛むと、しっかり飴色になるまで炒めた手作りのオニオンスープみたいな味わいが口いっぱいに広がる。
そして「ごぼう煎」は、きんぴらごぼうみたいな甘じょっぱい味付けの小粒の煎餅。これが一番すごくて、ごぼうをそのままかじったような、強い土の香りにびっくり。
「かぼちゃかき餅」はふわっと丸いおかき。これはかぼちゃの甘くて優しい風味が口いっぱいに広がる。濃厚なカボチャのポタージュスープをそのままおかきにしたような味わい。
・唯一無二のおかき
すべて、野菜のえぐみとか土っぽさまで再現したような味わいで、何の気なしに口に入れても「これは普通のおかきと全然違うぞ」と一発でわかるほど個性的。
ぶっちゃけ野菜嫌いの子供だったら「ムリ!」と言うくらいの再現度なんだけど、その振り切った味わいが、大人にはウケそうな気がする。
あげた人みんなに「すごく美味しかった!」とか「また買ってきて」とリクエストされる逸品。
ただし、数年前はいろんなお土産屋さんで見かけたんだけど、最近は羽田空港のお土産店でしか見かけないのがネック。もし羽田空港で見かけたらぜひ……!
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.