ロケットニュース24

【最後には雑巾に…】コンビニで発見「昔ながらの白いバスタオル」が渋すぎて泣いた / 昭和の魂を宿す頑固なタオルがこちらです

2025年9月5日

先日、近所のコンビニで異様なオーラを放つ商品を見つけてしまった。流行りのシャンプーやボディソープが並ぶ化粧品コーナーで、時代を逆行したように佇んでいたのが「昔ながらの白いバスタオル」である。最高にカッコイイ。

気づけばカゴに入れていて、ひさしぶりに値段も確認せずに買ってしまった。そしてレジで衝撃……なんと964円。高ェェエエエエエエ! しかし結論を申し上げると、ガチで最高のタオルだった。これ以上のタオルはないかも

・昔ながらの白いバスタオル

自宅に持ち帰り、あらためて熱いメッセージを読んでみることにした。

「昔は湯上げと呼ばれ、どこの家庭でもタオルは白だった時代から、頑固に変わらずの真っ白のバスタオルです。どんなご家庭の浴室にもしっくりなじみ、突然の来客にもあわてず、使って頂けます。

使って使って使い倒して下さい。そしてバスマットに、最後には雑巾になれれば、本望です


──まるで人生訓である。途中で熱い涙がこぼれてきた……私もいつか「最後は雑巾になれれば本望です」「最後にはクソジジイになれれば本望です」などと言いたいものだ。後世に語り継がれるような男でありたい。

ちなみにパッケージ裏には「お洗濯についてのお願い」が記されていた。ほかのものとは一緒に洗わない、塩素系漂白剤はNG、洗ったらすぐに干す……つまり「いきなり雑巾にしないでください」という思いが込められているようだ。雑巾になるのは最後で。


・真っ白

いざ取り出してみると、流行りのホテルスタイル系ふわふわタオルとは真逆の激渋タオルが現れた。角までビシッと揃えて畳まれた白いタオルは決して派手ではないが気品がある。えげつないほど気品がある……!

そして、なんというか……剣道場に足を踏み入れた時のような武道的なストイックささえ感じるではないか。質実剛健という言葉がふさわしい。余計なものを削ぎ落とし、シンプルであることが逆に贅沢に思えてくる。


・渋い

風呂上がりに実際に使ってみると、昔ながらのタオルの実力を思い知らされることに。懐かしさとともに「結局こういうタオルが1番いい」という実感がじわじわ湧いてきた……使い心地まで渋いとは。

余計なふわふわ感はなく、しっかりとした生地が肌の水気を一気に拭き取ってくれる。これこそずっと使い続けたいと思わせてくれるタオルだ。もちろん雑巾になるまで使い続けるだろう。

そんでもって、洗って干すとビシッとした姿に戻る。武道家の正座のような端正さを取り戻すタオルだ……本当にこれ以上のタオルはなかなかないのでは。昔ながらの白いバスタオル恐るべし。てか、こんな上等なタオルにコンビニで出会えるとは思わなかった


参考リンク:Amazon「昔ながらの白いバスタオル」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

モバイルバージョンを終了