
4月中旬ごろ、使っていたドライヤーが壊れてしまった。
ドライヤーを買い替えなくては……と思っていたら、その日のうちに夫がパナソニックの「ナノケア EH-NA0J」(税込3万4650円)を買ってきた。高いドライヤーの代名詞的な存在である。
実は15年くらい前に発売された「ナノケア」の旧モデルを使ったことがあったのだが、最新モデルの「ナノケア」は全然違って進化しまくっていた!
・ドライヤー超大事
「髪乾かすだけだし、ドライヤーなんて風力さえあればどれも一緒だろ」
そう言う人もいるが、縮毛矯正とカラーを繰り返し、髪がめちゃくちゃ傷んでいる私に言わせると、高いドライヤーと安いドライヤーで仕上がりは全然違う。
高いシャンプーとトリートメントを使っていても、イマイチなドライヤーで乾かせば無に帰す……と言っても過言ではないし、逆に、銭湯やホテル備え付けの安いシャンプー&トリートメントであっても、ドライヤーがいいものだと仕上がりは良くなる。
正直、ヘアケアで一番金をかけるべきはドライヤーじゃないかとさえ思っている。たまにスーパー銭湯やサウナなどでRefa(リファ)の高級ドライヤーが置いてあるけど、あれは本当に嬉しい。
・温度と風圧が違う
では、安いドライヤーと高いドライヤーの何が違うかといったら
・風力の強さ
・風の温度
・多様なモード
このあたり。風力が弱〜強まで細かく設定できて、さらに風の温度が熱くなりすぎないようになっているのだ。
風力が強くて温度が熱ければ髪が早く乾く……と思われがちだけど、それだと髪が熱くなりすぎて傷んでしまう。熱ダメージこそが髪の大敵! (余談だが、アツアツのサウナにサウナハットも被らずに連日通っていたら髪がパサパサになった)
いいドライヤーは「風力は強いけど、温度はそこまで熱くない」ようにしっかり設定されているものが多いのだ。
最新型のナノケアはMAXの風力3だと頭が吹っ飛びそうになるくらいの風圧だが、ドライヤーを髪に近づけすぎて髪の毛が鉄板くらい熱くなる……などということはほぼない。
・スカルプモードに温冷モード
最新のナノケアは「HOT」と「COLD」以外に「毛先集中ケアモード」と「SCALPモード」、「SKINモード」まである。
まず「毛先集中ケアモード」は、熱風と冷風が自動的に切り替わるモード。周囲の温度を検知して温冷を繰り返すので、髪がアツアツにならず、ダメージを受けやすい毛先に優しくなっている。
そして「SCALPモード」はマイルドな温感で、髪を根本から乾かすときに、頭皮にドライヤーの熱がこもらないようになっている。
どれくらいマイルドな温感かというと、手を極限までドライヤーの送風口に近づけて熱くないレベル。熱風ではないので、夏場のドライヤータイムも汗だくにならずに済むし、髪の根本がしっかり乾かせる。マイルドな温感なので、髪の仕上がりもしっとりしている。
私は基本は「SCALPモード」で髪を根本から乾かして、8割型乾いたところで毛先を「毛先集中ケアモード」で乾かして、最後はCOLDで髪全体の熱を冷ます……というやり方をしている。極力、髪が熱にさらされないようにしたところ、髪質がめちゃくちゃよくなった。
・しっとり、ツヤが出てまとまる
風圧は強いけど温度は熱くない、最新のドライヤーを4か月ほど使い続けた結果……。
まず、髪の仕上がりがしっとりして、ツヤが出た。さらに、アホ毛が減って髪がまとまるようになった。
カットと縮毛矯正をしたあと、だいたい1ヶ月後くらいから髪の傷みが出てきて、後頭部を中心に枝毛が出てくるのだが、今回はそれがないのである……! 肩につくくらいのボブでも、変にハネることがなくて、勝手にやや内巻きになってくれる。
ちなみに、送風口にとりつけるノズルが2種類付属していて、髪をセットするとき用の「セットノズル」、根本に集中的に風を送る「根元速乾ノズル」がある。私はこのノズルで髪の根元から髪を乾かしている。
GW期間中に1週間ほど実家に帰っていて、その間は実家で安いドライヤーを使っていたのだが、同じシャンプー、トリートメントでも仕上がりは雲泥の差。枝毛が増えるわ髪はパサパサになるわで大変だった。
・パーマとかカラーの持ちがよい
私はストレートパーマとカラーリングを定期的にやっているのだが、持ちが格段に良くなったと感じている。
私は癖毛で、シャキーンとまっすぐになる「縮毛矯正」をやめて、髪のボリュームを抑えながらナチュラルに髪をまっすぐにする「酸熱ストレート」をかけている。
酸熱ストレートはダメージが少なく仕上がりがナチュラルな分、縮毛矯正よりは持ちがよくないと言われているのだが、以前よりもかなりいい状態に保てていることに驚いている。
かけたての状態がこれまでは2ヶ月くらい持つ感じだったのが、ドライヤーを変えてからは3ヶ月くらいは状態が良いまま持っている実感がある。アホ毛とかうねりが出てきづらいのだ。
あとは、低温で髪を乾かせることもあって、ヘアカラーの落ち方もゆるやか。
アッシュ系とかオリーブグリーンぽい色に染めても、以前はすぐにカラーが退色して黄色っぽくなっていたのが、染めたてに近い色味を長くキープできている。
・高いのには理由がある
パーマとカラーの持ちがいいってことは、施術の間隔をあけられるわけで、長い目で見ると節約にもなる気がする。
美容室で月イチでトリートメントしたり、サロン専売の高いシャンコンを買う前に、ドライヤーを買い換えるほうが長い目でみるとコストパフォーマンスも良いと思う。
そんなこんなで高いだけの価値は確実にあるな……と思ったので、髪の傷みや、まとまらなさに悩んでる人は、いいドライヤーを買うのめっちゃおすすめです。毎日使うものだからこそ、良さを実感できるぞ!
参考リンク:パナソニック
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.