
最初にその洗濯機から洗濯物を取り出したとき、現代アートの展示会にでも迷い込んだかと思った。
結婚に際して、全部の家電を買い替えるとお金がかかるから、最初はどちらかの家で使っていた家電を使うことにした。
洗濯機は夫の家にあったものを使うことになったのだが、完全に独身者向けのモデルで最大容量が45リットル。二人分の洗濯物を洗うには小さすぎた。ちょっとでも多く洗濯物を入れると、上記の通り、現代アートのように絡まった物体が出てくる始末。
本日、8月1日は洗濯機の日。
洗濯があまりにもストレスになり、私は冗談ではなく本気で泣いた。そして、洗濯機をドラム式のものに買い替えることになった話をしたい。
・洗濯ストレス
一人暮らしをしていた頃はむしろ洗濯物を干す時間が好きだったと思う。それは量が少なかったからってこともあるし、洗濯物を溜めたとしても大した量にならなかったからである。
しかし、結婚後は(洗濯機の容量のため)絶対に洗濯物を溜められないので、毎日洗濯をしなければならなくなった。朝から絡まった洗濯物をほどき、夫のパンツや靴下、エアリズムの下着をベランダで干して、取り込んで畳むたびに、小さな殺意が芽生えた。
私の大事な時間が洗濯に奪われている……。
冷たい川の中、かじかむ手で家族の洗濯物を洗っていた「おしん」に比べれば圧倒的に楽なはずなのに。贅沢だと思うが、それでも面倒なものは面倒である。
洗濯機に関する不満を伝え、早く洗濯機を買い換えようと言っていたのだが、ある日、事件が起きた。
・突然やってきたマットレス
「腰が痛いからベッドのマットレスを買い替えたい」
と夫が言いだしたのである。個人的にも夫の体調が心配だったし、自分も上等のマットレスで眠れるのは嬉しい。
ちょうどボーナスシーズンだったので、夫は翌週にはエアウィーヴの店に行って、エアウィーヴのマットレス購入を決めたのである。
夫のボーナスで買ったものだし、最初は私もエアウィーヴのマットレスに喜んでいたのだが、数日後に盛大に絡まった洗濯物をほどきながらふと思った。
「あれ、洗濯機を買い替える話はどうなった……?」
私が2年近く不満を訴え続けてきた洗濯機の買い替えはすっ飛ばされ、エアウィーヴが爆速でやってきた。エアウィーヴは夫が買ったとはいえ、どっちも高いから連続で洗濯機を買うわけにはいかないだろう……。
国会でよく分からない法案がスピード可決されたみたいな気分である。
ちょうどその頃、小さなストレスが重なったこともあって、私は猛烈に悲しくなって夜中に泣いてしまった。
・話し合いの末、洗濯機が替わる
エアウィーヴのマットレスは快適だけど、前から買い替えたいと言っていた洗濯機より先に買われたことで、自分が蔑ろにされたような気がして悲しかったこと、毎日の洗濯がストレスになってることを伝えた。夫は謝ってくれて無事に和解。
よし、一刻も早く洗濯機を買い換えよう……と、話がまとまったところで、ちょうど発売されたのが
パナソニックのドラム式洗濯機「SDシリーズ」であった。
SDシリーズはドラム式にしてはコンパクトサイズであることがウリで、縦型式を使っていた人や、従来のドラム式が入らなかった家でも設置できるもの。パナソニックはいま割引してないのでだいたい19万円くらいだったと思う。
「SDシリーズ」はスマホのアプリからも操作できるUタイプと、温水洗濯ができるHタイプの2種類ある。ドラム式は縦型より洗浄力が弱いと聞いてたので、我が家はHタイプ(NA-SD10HAL-W)を選んだ。
洗濯容量は10kg、乾燥容量は5kgとやや小さめなので、夫婦2人暮らしでちょうどいいくらい。
・洗濯機の進化にたまげる
以前使っていた洗濯機は2000年代に発売されたもの。しかも単身者向けの安価なモデルだったので、機能はそこまで多くなかった。
そんな中で、2025年発売のドラム式洗濯機を買ったのだから、いきなり20年くらい未来へとタイムスリップした感じである。
使ってみて「さっさとドラム式を買えばよかった」と心底思った。
洗剤は自動投入だし、夜に予約しておけば朝起きたら洗濯物が乾燥まで終わっている……。まるで魔法!
しかも、タオルはふわっふわ。生乾き臭などもほぼなくなった。
乾燥機で生地が傷んだり縮んだりするんじゃないかと思っていたが、低温パワフル乾燥なのでオシャレ着以外ならほぼ乾燥OK。
タオルや毛布専用のコースやら、60℃で白物衣類の除菌ができるコース、40℃で皮脂がしっかり落とせるコースなどなど、使いきれないくらいいろんなコースがあり、ほぼなにもかも洗える。
個人的にめっちゃよかったのが、シワとり・消臭コース。
頻繁に洗いにくいジャケットやパンツ・スカートなどを、スチームを使ってニオイ取りとシワ取りができるっていうやつ。シワっぽくなったシャツとかをこのコースにかけると、かなり綺麗になる。
・ストレスなく家中の布がきれいに
ただ、ひとつ地味に面倒なことがあるとしたら、使ったら毎回必ずフィルター掃除をしなければならないってことだろうか。
ホコリがたまったままだと、乾燥能力が落ちてしまうので、絶対にこのホコリは毎回取らないといけない。ペロッとはがれるときもあるけど、だいたいはティッシュなどを使って拭かないとダメなんだよね。8割方、私がこのホコリをとっている。
でも、そんなもんはたいしたことがない。間違いなくドラム式洗濯機は文明の利器! 時間の節約はもちろんだけど、夫婦不和の種がひとつ消えたというだけでも、確実に19万円以上のメリットはあった。
参考リンク:パナソニックドラム式洗濯乾燥機SDシリーズ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.