ライターの表現力はどれだけのものか? その力量を試す企画、表現王選手権。今回もライターたちにその表現力を発揮してもらうために、テーマに沿ったキャッチコピーを考えてもらった。きっと素晴らしいコピーを示してくれる! ……はず。

さて今回のテーマは「遊園地」。夏の思い出に必ず入るアミューズメント施設である。すでに夏休みの旅行計画の一部に含まれているという人もいるかもしれない。大人も子どもも楽しめる遊び場について、メンバーはどんな言葉を紡ぐのか?

各コピーの優劣は、読者の皆さんの投票で決まる! ぜひ投票のほど、よろしくお願いします!!

・前回の答え合わせ

まずは前回「梅雨」の答え合わせ。これまでモノに関してのお題ばかり、しかも有名商品を中心にお題を設定してきたのだが、あえてモノを避けて梅雨という捉えどころの難しいものを選んでみた。それぞれの名前の後ろの星印は、これまでの1位の獲得回数を示している。


1位 「夏の足音」 古沢崇道☆☆
2位 「いつもの道に紫陽花と傘が咲く季節」 御花畑マリコ
3位 「6月の涙」  砂子間正貫
4位 「晴れに感謝しちゃうよね、梅雨。」 P.K.サンジュン☆☆☆
5位 「恵の雨」 Yoshio
6位 「気象庁のハッスルシーズン」 原田たかし☆
7位 「休みの日 ベッドで聞くホワイトノイズ」 佐藤英典
8位 「道民にとっては都市伝説」 あひるねこ
9位 「梅雨って明けると夏なのがイイよね。冬だったらマジ勘弁だけど…」 亀沢郁奈
10位 「除湿機の水をチェックするのが楽しい季節」 GO羽鳥
11位 「空の色、雨の音。街が神秘をまとう時期」 砂付近
12位 「猛暑前の天然シャワータイム」 和才雄一郎☆
13位 「しとしとした音に静寂よりも静寂と向き合うおうち時間」 中澤星児☆
14位 「THE・水分補給」 イナバタクヤ


以上の結果となった。古沢が2回目の勝利を飾り、ついに独走しているサンジュンに肉迫。あと1勝で星の数が並ぶ。今回で2人は並ぶことになるのか? それともサンジュンが突き放すのか?

その一方、私をはじめ数名はいまだ星ナシ。この企画の言い出しっぺである以上は、そろそろ1勝でもあげたいのだが……。とはいえ、これも実力の示すところ。他のメンバーをしのぐコピーをなんとか紡がねば。



・今回のお題は「遊園地」

前回の梅雨はポジティブにもネガティブにも捉えることができた。勝利した古沢の「夏の足音」は、陰鬱な気持ちにさせる長雨も、明ければ夏が待っていることを予感させる前向きなものだった。

一方で私の「休みの日 ベッドで聞くホワイトノイズ」は、雨降りで出かけられずに起きる気力もなく、雨降りの音を聞いているという消極的なもの。雨音に癒しの効果があることも踏まえてこの内容にしたのだが、やはり前向きとは言い難い。

明と暗、どちらにフォーカスするかもライターの腕とセンスの見せどころであった。

そして今回は明るいイメージのある遊園地。誰もが1度は経験したことのある遊園地での経験や思い出を、どう言葉に落とし込むか。これもまたセンスの問われるところである。

さて、メンバーはどんな言葉で遊園地の魅力を表現したのだろうか? 今回も名前を伏せて、それぞれのコピーを紹介していこう。


1.「絶叫マシン嫌いでも遊園地の雰囲気は好き」


2.「奇跡も、魔法も、あるんだよ(有料)」


3.「“夢の国” なのはあそこだけじゃない」


4.「一番の見どころは愛おしき人の笑顔」


5.「大人が子どもに戻れる場所」


6.「『早く、早く!』と手を引いた場所で、『早く、早く!』と手を引かれ」


7.「お前がナンバーワンだ としまえん」


8.「童心判定リトマス試験紙」


9.「遊園地のプロ『前日が1番楽しい』」


10.「1時間並んでも乗りたいものが、そこにはある」


11.「楽しみで眠れない! の最高峰」


12.「理想の彼氏は『自発的にディズニー行きたがる人』」


13.「『楽しい』って言葉が一番似合う場所」



以上、13名によるコピーである。読者の皆さんの中にも、それぞれの遊園地のイメージがあると思う。それを踏まえて、どれが1番遊園地の魅力について表現できているだろうか?

誰がどのコピーを書いたかの答え合わせは、次回の表現王選手権でお伝えするのでしばらくお待ちください。では、今回も投票よろしく!

執筆:佐藤英典
Photo・イラスト:Rocketnews24