その塩鯖を焼いてひと口食べた瞬間に、「あっ……」と思った。

なんだか生臭いうえに、身には全く脂が乗っておらずパッサパサ。どうやらハズレのパックを引き当ててしまったようだ。

このパックを使い切るまで、ずっと微妙な味を味わい続けなければいけないのは正直キツい。

そこで鯖をおいしくできそうな4種類の方法を試してみて、どれがより質のいい焼き魚になるのかをランキングにしてみることにした。


・第4位 お酒をふりかける

第4位は「お酒をふりかける」。生魚の下処理でよく聞く方法だ。鯖の表面にまんべんなく料理酒をふりかけて、グリルにin。


焼き上がりはこんな感じ。実際に食べてみると……


生臭さは消えているものの、身の硬さは何もしていない時とほとんど変わっていなかった。

また、お酒の中に塩分が溶けだしてしまったのかしょっぱさが薄まっていて、ごはんのお供にするにはなんだかちょっと物足りないような気がする。

元の鯖の味と比べると食べやすくはなってるんだけど、まだ「おいしい!」と思えるレベルではないかなぁ。


・第3位 油を塗る

第3位は「油を塗る」。なるほど、「脂が乗っていないなら足しちゃえばいいじゃん」ということか。


焼き上がりはこんな感じ。お酒を振りかけた時と比べると、かなり脂が乗っている鯖の見た目に近い気がする!


しかし、食感はやっぱり硬め。塩の味はお酒の時より残っているものの「やっぱり脂が乗っている鯖とは別物だな」と思った。


・第2位 ヨーグルトに漬ける

第2位は「ヨーグルトに漬ける」。肉をヨーグルトに漬けると柔らかくなるのは知っていたけど、この方法って魚にも効くんだ……!


焼き上がりはこんな感じ。油を塗った時と同じように綺麗な焼き目がついてるな。ヨーグルトにも脂質が含まれているからかな……?


口の中に入れてみると「柔らかい」とまではいかないものの、水分が多くてしっとりしている!

お酒を振りかけた鯖や油を塗った鯖と比べると、はっきりと違いが分かるレベルだった。

ただヨーグルトの酸味が割としっかり感じられたので、単品で食べる時は少し気になるかもしれないな。


・第1位 ブライン液に漬ける

第1位は「ブライン液に漬ける」。ブライン液とは、水に砂糖と塩を混ぜて作る液体のこと。

これに肉を漬けておくとびっくりするくらい柔らかく仕上がるので、筆者は日常生活の中で何度もお世話になっている。


焼き上がりはこんな感じ。


口に入れてみると、ヨーグルトの時と同じく脂が乗った鯖ほど柔らかくはないけれど、水分がちゃんと残っているような食感だった。

砂糖と塩がちょうどよく鯖の身にしみ込んでいて、味は満点! 今回試した4種類の方法の中では、いちばんおいしく食べることができた。

ブライン液、肉だけじゃなくて魚に使っても強かった。


・ブライン液が強すぎる

どの方法でも何もしない時よりはおいしくなっていたけど、やっぱりブライン液が群を抜いていたな……

まさかこの検証で、改めてブライン液の強さを知ることになるとは思わなかった。

なお、この後脂の乗った鯖を食べたら超おいしかったです。やっぱり鯖は少し値段が高くても「ちゃんと脂が乗っていそうな商品を選ぶに限るな」と思った。

今後皆さんがもしパサパサの鯖を引き当ててしまったら、この記事のことを思い出していただければ幸いだ。

ご紹介した方法の中で気になったものがあれば、是非試してみてほしい。

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

▼一切れだけめちゃめちゃ焦がしてしまって「さすがにこれを本文に入れるのは……」と思ったのでここで供養させていただきます。とっても香ばしかったです