2024年の流行語大賞は「ふてほど(不適切にもほどがある)」で世間は大ブーイングであったが、個人的にインターネット流行語大賞を選ぶとしたら「風呂キャンセル界隈」という言葉じゃないかなと思う。
なんらかの事情があって風呂に入れなかったり、つい風呂をサボってしまったりする人たちが自虐的に「風呂キャンセル界隈」という言葉を使い始めた……という記憶がある。
さて、今回紹介するのは風呂を時短できるオールインワンシャンプー「haru」である。
・風呂キャンについて
風呂キャンセル界隈と聞いて「不潔!」「だらしない!」と思った人はちょっと待ってほしい。
風呂って作業行程が多いうえに、実はけっこう体力を持ってかれるので、心身ともに健康じゃない人にとっては重労働なんですよ。
服を脱ぐ、シャンプーして洗い流す、コンディショナーをつけて流す、体を洗う、湯船につかる、体をタオルで拭いて、髪を乾かす……。
この行程を、ほかほかのお風呂の中で行う。たとえば、うつ病を患っていたりすると、風呂に入る気力すらなかったりする。
そうでなくても、育児で多忙な方、仕事が忙しすぎて一刻も早く寝たい方……など、風呂キャンしたくなる人は多いと思う。
そういう潜在的な面倒くささとか葛藤を「風呂キャンセル界隈」というライトな表現で可視化したのはけっこうデカイと思っている。
・泡立てて髪をあらいたい
個人的に風呂の中で一番めんどいのが「シャンプー&コンディショナー」の行程だと思っている。
頭にお湯をかぶって、腕をあげて頭を洗い、シャンプーを流し、髪の水気を切ってコンディショナーをつけて、再び洗い流し、風呂からあがったらドライヤー。作業が多すぎる。
最近は泡立たないクリームシャンプーもあるけど、あれって、地肌が洗えてるかどうか自信がなくていつもより時間がかかるのと、シャンプーみたいなさっぱり感がないのが気になっていたのだ。
やっぱりワシはシャンプーでワシャワシャモコモコと髪を洗いたい……。
・リンス不要のシャンプー
これ1本で「チャン・リン・シャン」が終わる昔よく売ってたリンスインシャンプー的なのはないんかと思ってて見つけたのが「haru」だった。
最初はロフトとかハンズで1回お試しサイズのパウチを試していたが、意外と気に入って使用頻度が高いので、結局ボトルで買った。
ボトルだと1本4000ほどとちょっとお高め。香りはアロマ系のものを中心に、オレンジやラベンダー、季節によってゆずはちみつなど。
香りは一般的なシャンプーに比べるとややマイルド。
天然素材にこだわっていて、シリコン・合成ポリマー・カチオン界面活性剤・石油系界面活性剤・合成香料・合成着色料・鉱物油・紫外線吸収剤・合成防腐剤・合成保存料は無添加になっているらしい。
実際に髪を洗ってみると、泡立ちもいいし、キシキシ感がまったくない。
そして洗い流すときから髪がしっとりしている。だいたいこういうのって、シャンプーの洗浄力、トリートメントの保湿感のどっちかがおろそかになりまがちである。
ところが、しっかり地肌を洗いつつ、シャンプーだけなのにトリートメントをつけた後のような質感になるのでビックリした。
ちなみに、私は長年に渡ってカラーと縮毛矯正を繰り返していて、キューティクルが弱っているのでそこそこ高いシャンプー&トリートメントを使わないと、髪がめちゃくちゃ傷んでしまう。
髪をドライヤーで乾かすときも、ヘアオイルやヘアミルクをつけなくても、指がひっかかることなく、しっとりした感じに仕上がるではないか。
まあ、高級なシャンプー→トリートメントで仕上げたときに比べると少しだけ毛先の広がりが気になるけど、ぜんぜん許容範囲内。
個人的には、毎日の使用だとさすがに髪が広がってくるけど、週に2〜3日くらい使う程度ならそこまで変化は感じず。
私のような重度のダメージ毛でなければ、毎日でも満足して使えるんじゃないかと思う。
・風呂キャンしそうな夜やジムのシャワーに
とりあえずシャンプーだけで髪のケアが終わるので、眠すぎて風呂キャンしそうな夜なんかはharuを使うようにして、時短になって助かっている。
これから年末年始、うちは福袋開封特集があるので一年で最も忙しい時期に入る。
育児中で子供をお風呂に入れるだけで大変な人、ジムのシャワー用に、とにかくサッサと寝たい人なんかにも1本あると便利なのでおすすめ。
参考リンク:Haru,Amazon、楽天
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.