情報が氾濫する現代社会。実は大流行しているものを全く知らないなんてよくあることだ。で、今回、私(中澤)が全く知らなかったのは「白い恋人ロールケーキ」。先行販売時の北海道展では連日3分で完売した「幻のロールケーキ」で、一般発売後もすぐに売り切れてしまう商品とTBSが報じている

そんなに人気なら食べてみたい。でも、買えるかなあ? なにせ発売は2024年の6月でまだ半年しか経ってない。そこでちょっと様子を見るくらいの気持ちで、松坂屋上野店で開催中の北海道物産展の販売コーナーを覗いたところ……な、なんやとォッ!?

・3分で完売や言うとるやろがい

2024年12月12日から開始されている松坂屋上野店の北海道物産展。私が訪れたのは15日の日曜日なので3日くらい経っている上に、お昼時なのでオープンからも2時間くらい後だ。

3分で完売や言うとるやろがい! 人気商品ゲットのプロ達に怒られそうなムーブだし自分としてもそれで怒られるなら仕方ないと思っているが、なにせ、この商品の存在と3分云々の伝説を知ったのはここに向かう電車の中で検索してる時だから許して欲しい。

・なんやとォッ!?

というわけで、今回は白い恋人ロールケーキの存在を認識できただけでも実りはあった。今のネットは興味ある事柄以外について新たな知見を得にくい仕組みになっているから、知れただけでも良かったと言えるだろう。うんうん。もうほとんど諦めながら石屋製菓のコーナーに行ってみたところ……


余裕で買えてしまった。

私が行った際は完売どころか人だかりもなく、なんなら後ろを「白い恋人のロールケーキとかあるんだー。」と言いつつ通り過ぎて行く人がいた。クッ、ネット社会めェェェエエエ!



・他意はない

まあ、今回のためにめちゃめちゃ在庫を用意したのかもしれないし、オンラインでも買えるから、欲する人全員に行き渡ったのかもしれない。とにかく私が伝えたいのは「今回は普通に買えそう」ということである。以前の北海道物産展で買おうとして諦めた人もいるかもしれないし。

さて置き、価格は税込2160円でした。箱を開けると発砲スチロールの箱が出てきた。その発砲スチロールの箱の中に保冷剤が入っており、保冷剤を持ち上げると商品の袋が入っていた。30℃で7時間以内であれば持ち歩きしていいらしい。

で、保管は発砲スチロールから出して袋を冷蔵庫に入れる。解凍時間の目安は8時間で消費期限は解凍日含む3日とのことなので消費期限は短めだ。

・どこまでも~♪

皿に出してみると、カステラもクリームも真っ白で雪原みたい。江角マキコと竹野内豊がイチャついてそうなほどの雪原だ。

見た目からは白い恋人より白い恋人感を感じる。しかし、味は普通のロールケーキと違ったりするのだろうか。そもそも白い恋人ってなんか一発で分かるような味の個性あったっけ? そこで食べてみたところ……

クリームからめっちゃ白い恋人の味がする! まず、クリームがホイップクリームや生クリームではなく、ホワイトチョコレートな時点で普通の白いロールケーキとは味が違うのだが、さらにサラサラしていて口に入った瞬間ふわっとトロけるような食感はまさしく白い恋人のあのクリームの味だ。



・セレブ感

そこで材料の詳細を見ると、ホワイトチョコレートは90%が白い恋人チョコレートを使用しているらしい。白い恋人のチョコレートをこの量一気に摂取したのは初めてだ。パンが無ければ白い恋人を食べればいいじゃないという勢いで白い恋人チョコレートが入ってる。

それにしても、食べてみると「あの味だ!」となるところはさすがだ。そんな白い恋人のDNAを受け継ぎつつも、ちゃんとプレミアム感もある味は、石屋製菓の新たな一歩が刻まれているような気がする。

白い恋人が誕生して48年。その味は歴史。事実、そこまで白い恋人ファンというわけではない私でも味を知っているというのは凄いことである。新しい形で味わうことによりそんな白い恋人の偉大さについても味わえたのであった。もはや北海道銘菓であり、日本銘菓だなあ。

そんな白い恋人ロールケーキも売ってる松坂屋上野店の北海道物産展は2024年12月30日までと年末中開催されている。以前の記事でもお伝えした通り、現場はスイーツだけじゃなく魚介も肉も北海道中から集まった食祭になっているため、素材力を感じるグルメな年末を過ごしたい人は行ってみてくれ。

参考リンク:松坂屋上野店「北海道物産展」TBS
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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