ロケットニュース24

1500円で60分おかし食べ放題! 工場直売所おかしパークの「おかしパラダイス」はまさにパ~ラダ~イス!! 実はあのグループ会社だった…

2024年11月14日

2024年10月某日、私(佐藤)宛にこんな問い合わせを頂いた。

「私の故郷、栃木県小山市の「おかしパーク」に「おかしパラダイス」ができました。和菓子の食べ放題を始めたらしいです。是非佐藤記者にお菓子のパラダイスを経験して、レポートしていただきたいです」

ナニ!? おかしパークだと! しかも和菓子の食べ放題を始めただと! 行くしかないッ!! と、即決して行ってみたところ、パラダイスが過ぎた! ちなみにこの施設は、あのグループの工場直売所だったのである……。

・おかしパラダイス!

問い合わせを頂いた方は海外在住で、帰郷もままらないとのことで訪問したい望みを私に託してくれたのである。

都内から電車で片道約1時間半。私が行くよりも、栃木在住の砂子間正貫が行った方がずっと早い。しかしながら、「是非佐藤記者に」と言われたら行かずにはいられない! 俺はそういう男だ。

ってことで、やって来ました。JR小山駅に。


すごいどうでもいい余談なんだけど、私が遠方を訪ねる時はいつも、そこに来た証として、駅の名前を撮影するようにしている。だが、近年は駅の名前を掲出していないところが多い。なぜだ! ナニ駅に来たのかひと目でわかるようにしたいのに、なぜ掲げていないんだ!


……と、まあささやかな愚痴を吐きつつ、駅から徒歩で約30分歩いた。間もなく目的地というところで看板発見! もうすぐそこらしい。


看板からさらに5分歩いたところ、キター! ここだな、おかしパークは。周辺は静かな住宅街が広がっているのに、ここだけお祭り会場みたいににぎやかだ。運動会で聞いたことのあるようなBGMが延々と流れている。「おにのパンツ」とかね。


おかしパークを運営しているのは、「株式会社蛸屋」である。ここは同社の工場直売所で、2024年10月中旬に「おかしパラダイス」をオープンしたとのことだ。


敷地内にはステージがあるし屋台もあるし、いつでもライブとかできそう。夏はイベントをやっていたんじゃないかな。


施設はまさしくテーマパークのようだ。工場エリア・飲食エリア・物販エリア・お客様広場に分かれていて、買い物はもちろん、おかしづくり体験や詰め放題のコーナーまである。


目的のおかしパラダイスはパン工房の向こう側。さっそく行ってみるとしよう。


入口には「お菓子食べ放題」の暖簾がかかっている。スイーツ好きなら、この暖簾を見ただけで興奮を抑えきれないかも。もちろん、私は興奮している。

この日は平日で予約なしでも利用できたが、おそらく週末は混み合うはずなので、土日に利用を考えている人は事前に予約することをおすすめする



・60分食べ放題!

入店してまず料金1500円を払うと、そこから60分が食べ放題の時間スタート。中に入る前は、60分も食べていられないと考えていたのだが、あれこれ取り選んでいるうちに20分くらい消費してしまうので、結局60分でちょうど良かったかも。本気で食いに行く人は、短く感じる可能性もあり得る。


さて、先にラインナップをチェックしよう。まずはドリンクコーナー。各種フルーツジュースにアイスコーヒー、それからこの裏にはホットコーヒー・紅茶なども準備してあった。これらはもちろん飲み放題。


和菓子だけかと思ったら、パンも食べ放題だった! 施設入り口の方にあった「高級食パン専門店よう治」のパンが3~4種ある。実はコレ、思わぬトラップになるので注意してほしい。詳しくは後述する。


そしてメインの和菓子コーナー。下段には個包装のどら焼きや饅頭類。上段には上生菓子・羽二重大福・よもぎ大福などがある。


それからアイスもあった! 和菓子だけだと思っていたので、これは嬉しいサプライズ。フルーツ・あんこ・白玉もあるので、これらと一緒に好みのアイスを合わせて食べることもできちゃうぞ。


そしてそして洋菓子もあるじゃないの! チーズケーキやムースは、あんこの口休めに良いかもね。


こちらは和と洋の融合菓子といったところだろうか。あんムースや芋・栗を使ったタルトなど。それからせんべいまである。まさにかゆいところに手の届くラインナップだ。まったく隙がない! まさにお菓子のディ〇ニーランドや~!



・私のデッキ!

これが私が今回組んだデッキです! 紙皿に好きなものを盛り付けて、各テーブルに用意されたティースタンドの乗せてみた。めっちゃ映える!


上下2段に和・洋菓子、プラカップにクリームあんみつ風にアイスを入れて、みかんジュースと個包装の和菓子を2品チョイスしている。


まずは上段から、チーズケーキ・みたらし団子・ほうじ茶あんムース・ベリーのケーキ。和菓子を中心に選ぶつもりが、つい洋菓子に寄ってしまった。私の趣向のあらわれである。


下段には、黒糖まんじゅう・上生菓子・羽二重大福・さつまいものタルトだ。


おっと! そういえば、トースターでパンを温めているのを忘れていた。プレミアム食パン1切れもコレに加わる。


で! パンがトラップと伝えたのだが、このパンがめちゃくちゃ美味い! ゆえにパンを食べたい衝動に駆られるのだが、ここはおかしパラダイス。菓子を食わなくてパンばっかり食べていたら本末転倒! なのでパンに気を取られないように気を付けて頂きたい

私は危うく2切れ目を取ろうとして、「は! おかしパラダイスだった!」と我に返った。1番手前にあったら取っちゃうでしょうが! 罠のような美味さである。



パンの罠から我に返ったところで、まずは黒糖まんじゅうを頂こう。生地がフカフカもっちりしていて、中にはあんこがギッシリ詰まっている。

これが美味しくてねえ、あんこの甘さが上品で舌触りなめらか。イライラしている時にコレひとつ食ったら、そのイライラは緩和されるんじゃないかと思うような、癒し効果を感じる。温かいからなお美味い。


お次は羽二重大福。続けざまにまんじゅうを食べて気づいたのだが、ここのあんこは味が濃いのに、甘さがあとをひかない。スッと消えていくような優しい甘さである。丹念に裏ごしされているので、くちどけが良いのかも。


続いてみたらし団子。この辺でお茶かコーヒーが欲しくなって来たのに、私はなぜかみかんジュースを選んでいる。これを飲み切らないことには、次の飲み物を用意するわけにはいかないな。ジュースも罠だったか……


もう1つヒントをお伝えしておこう。個包装のお菓子はなるべく後から選ぶこともオススメしたい。というのは、個包装にはつい手が伸びるけど出来立ての生菓子を中心に取った方が良いと思うんだよねえ。

看板商品「みかもの月」は美味しいんだけど、直売所で買えるからあえてここで食べることはなかったかも……。


ひと通り食べたところで、かなりお腹は満たされてしまった。まさか1巡目で満腹になるとは、和菓子を少し甘く見ていたかも。和菓子だけに……。ダジャレはさておき、皆さんも食べ放題に挑む際は、1度にたくさん取らずに少しずつ様子を見つつ、食べるものを選んで頂きたい

私は最後に黒糖まんじゅうをおかわりして終了した。これが1番満足度が高いと感じたので、ぜひとも食べて欲しい。



・詰め放題!

おかしパラダイスはこれで終了したけど、パン屋の方にも洋菓子がいろいろあったんですよ。施設内のあちこちで美味しそうなものを売ってるから、まずは全体を1周して何がどこにあるかを把握してから、本当に欲しいものを買うべきだ。

満腹の私は土産物を買おうとパン屋に行ったところで、「クリームチョコどら」(税込130円)を見つけてしまってね。つい、お腹いっぱいなのに食っちゃったよ! だって、美味しそうだったんだもの……。


そうそう、それからこれもぜひ体験してほしい。みかもの月の詰め放題! 通常版は税込500円、特大サイズは税込1200円だ。


みかもの月を袋に入るだけ入れるんだけど、袋の口を閉じないとダメ。はみ出しNGなのでその点に注意してほしい。


袋の口をワイヤーの留め具で閉じないといけない。これが意外と難しいかも。いざ挑んでみたら、3個入らない


こんなに入らないものなの? と、私が苦戦していたら、お店の方が「袋は広げていいんですよ」と教えてくれた。なるほど! 破れない程度に袋をグッと伸ばしてみたら、3個はすんなり入った。さらにもう1個入れて、計4個をゲット!


ちなみに4個で元を取れる計算になっているそうなのだが、だいたい5個が平均なのだとか。なんだ、もう1個入れられたのか。それを上回る個数を入れる人もいるんだろうな。私は詰め放題に向いてないかも……。

さらに直売所で買い物をして、これらのお菓子を買って帰りました


これでしばらくお菓子に困ることはなさそうだ。


でね、この施設と運営会社について調べてみたところ、実はあのグループだったんですよ。


そのグループとは……ばんどう太郎(株式会社坂東太郎)です!


茨城県古河市に本社を置く、茨城発祥の和食レストランチェーン。まさかお菓子の製造やテーマパークまでやっていたとは!? 高級食パンのお店も仲間だったなんて知らなかったよ。

とにかく、ここに来れば和菓子を食いたい欲求は確実に満たされるので、和菓子派の人はぜひ! ただし取りすぎに注意ですぞ、食べられる分だけを取るようにしましょう。


・今回訪問した施設の情報

名称 おかしパーク(株式会社蛸屋本社)
住所 栃木県小山市城東4-19-15
時間 9:00~17:00(高級食パン専門店よう治 ~18:00)
定休日 なし

参考リンク:おかしパークばんどう太郎
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

モバイルバージョンを終了