最近は何でもかんでも値上がりしている。軽く食事をしようとお店に入れば、1000円超えるのは当たり前。買って帰るにしても、やっぱり1000円くらいは普通にかかる。そこで私(佐藤)は近頃、カップ麺とおにぎりで済ませることが増えた。

そんな、日々物価高を感じるなかでローソンは2024年10月29日、オリジナルブランドのカップ麺「スープ激うま!」の販売を開始した。実際に購入して、フタを開けてみたところ、コ、コレは!? 驚きとわびしさで涙が流れた……。が! 食べたら笑った!

・このカップ麺は……

販売が始まったのは「濃厚豚骨ラーメン」「激辛味噌ラーメン」の2商品である。販売価格はいずれも税込238円。カップ麺にしてはちょい高な部類かな。

同社によるとこの商品は「こだわりのスープが特長」とのこと。2つを購入してフタを開けてみたところ


ちょっと待って! コレってもしかして……。濃厚豚骨には液体スープと粉末スープのみしか入っていない。


激辛味噌には液体スープと粉末スープ。それから特製パウダーしか入っていない。


かやくがないじゃないか。麺とスープのみ! ついにカップ麺にかやくさえも入れられない時代が到来したのか! わびしい、わびし過ぎる! ローソンの新商品が素ラーメンだとは思わなかったぞ、チキショー!!


……いや、待てよ。こだわりのスープであるがゆえにかやくがない可能性もある。世の中の不条理を嘆く前に、食べてたしかめてみるか。



と、気を取り直して食べてみることにした。この2つは麺がそれぞれ異なっている。豚骨はストレートな細麺で、味噌は太目の縮れ麺。そのためお湯を入れたあとの待ち時間は、豚骨3分・味噌4分である。お間違えのないように。


ってことでそれぞれにお湯を注ぎます。


液体スープはフタの上で温めましょう。


そして最後に付属のスープ、パウダーを入れて完成です。


麺以外には何もない。乾燥ネギすら入っていない。何もなさすぎて清々しいくらいだ。


実に殺風景ではあるが、はたして味も殺風景なのだろうか?



スープに全振りしたカップ麺。食べてみると「こだわり」と言っているだけあって、スープが美味い! 本場博多の豚骨ラーメンを彷彿させる奥深い味だ。かなり侮ってはいたけど、スープの完成度はとても高いな。思わず笑みが出てしまうほどだ。

その反面、麺は頼りないかなあ。スープに完全に負けている。可能なら生タイプの麺で味わってみたいところだけど、それじゃあこの値段で販売できないものな……。


激辛味噌もまたスープが強い。強い辛味と濃厚な味噌にローソンのこだわりようが垣間見える。だが、こちらも麺が弱い。いっそのこと麺抜きでただのスープとして売った方がよかったのではないかと思うレベル。


とはいえ、かやくなしのわびしさを跳ね返すだけの、美味いスープに仕上がっているのは間違いない。これとおにぎり1個で、かなりリッチな気分の味わえる昼食になるだろう。気になる人はチェックして頂きたい。


参考リンク:ローソン研究所
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24