インスタグラムで見つけた「幻想的なクラゲのライト」の広告が気になり「購入する」のボタンを押したら、怪しいと評判の激安サイト・Temuの商品ページに飛んだ。暗闇に浮かぶ本物のクラゲのようなライトが1499円で売っているらしい。
おそらくTemuで最近話題の商品なのだろう。自信を持ってプッシュしているに違いない。アートのような幻想的で美しいライトが1500円……これは買うしかねぇ。というわけで買った結果、泣いた。
・Temuのクラゲのライト
インスタグラムで見つけたTemuの広告では、クラゲのランプのやわらかい光によって薄暗い部屋がムーディーで優しい雰囲気になっていた。まるでロマンティックな夜の水族館。1500円なら買うしかないだろう。
んで、届いた実物。箱には「AURORA MOOD LIGHT」と書いてあった。オーロラのような幻想的な空間を作るライトという意味だと思われる。
箱の中には、クラゲ本体、足(触手)9本、充電ケーブル、釣り糸(上から吊るす用)、説明書が入っていた。説明書は日本語にも対応している。
ただ説明書には「ダイナミックに動く触手は、精神的なプレッシャーを軽減する」とか「オーロラはトランス状態になっている時にも、なくてはならない仲間です」とか「人生は楽しい、気楽に行こう」などといった全然心に響かないメッセージが記されていた。
それでは本体に足を取り付けたい。
長い足3本を中央に。
短い足6本を外側に付けたら完成だ。
うむ、クラゲである。
・クラゲのライト
さっそくスイッチを入れてみると……
オオオオオオオオオ!
ライトが付いて足がクネクネ動き出した。完全にクラゲ。超リアルだ。たぶんクラゲはこのように足をクネクネさせて動くだろう。
釣り糸で上から吊るしたら、クラゲが浮いているように見える。驚くほど幻想的な姿だ。
これは完全に夜の水族館。
完全に銀座のバー。
などと思っていたら……
ダンッッッッ!!!!!!
嘘だろおい……
クラゲ本体の重さに上部(フタ)が耐えられず、まさかの本体落下……幻想的なクラゲ劇場は30秒ほどで終了。今回ばかりはマジで泣いた。
・しかもフタが付かない
その後、クラゲのフタを閉めようと試みたものの、フタに引っ掛かりがない(落下時に取れたのかもしれない)ため本体に固定はできず。使用する場合は接着剤等で完全封鎖するしかないようだ。って、使えねぇぇえええええ!
というわけで、購入する場合はフタがしっかり固定されているか確認する必要があるだろう。ライトは幻想的だったので興味があればTemuで「クラゲライト」を検索してみてはどうだろうか。今回はちょっと本当にショックでした。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.