まさかである。なんのことかというと、わりとガチな韓国料理が冷凍食品コーナーで売られていたのだ。
ヤンニョムチキン、ホットクなどはたまに見かけるが、チーズダッカルビ弁当とキンパ弁当の文字が見えたときはさすがに目を疑った。それ、やって大丈夫!?
・チーズダッカルビ弁当から実食
今回購入した冷凍食品は、大阪に本社を置く西友フーズのもの。同社は約20年前に韓国料理の専門卸として立ち上げた会社とのことだ。
値段はともに645円。炒飯などが300円程度で売られていることを考えると少しばかり高く感じてしまうが、レンチンだけでウマい韓国料理を味わえるなら安い……のかもしれない。
さて、さっそくチーズダッカルビ弁当から食べてみよう。それにしても、レンジで温めるだけで韓国料理とは……
スゴい時代になったもんだ。内袋を3センチほど切って温めること数分、中身を確認してみたところ……
結構ガチ……!!
失礼ながらナンチャッテ韓国料理なのかなと予想していたのだが、実物はちゃんとしていて驚いた。ただ、よく見るとまだまだ発展途上かな〜との印象も同時に受けた。
というのも!
チーズが溶け切っていない部分があるかと思えば、肉&チーズエリアの量も多くなくライスもナシ。内容量が210gで全体的にやや物足りなさがあるのに加え……
デカい鶏肉がゴロリと入ってるも1個とちと寂しい。「もう一声!」。そう思わずにいられない箇所がちょいちょいあったのだ。
このあたりいろいろと予算とかあるのだろうが、どことなく物足りなさは避けられなかったのが正直な感想である。
とはいえ、ブロッコリーナムル、人参ナムルは柔らかく味もついていて美味しい。チャプチェだっていい味している。
チヂミこそややねっとりしていたものの、これ系は冷凍にすると難しいところもありそうだから仕方なし。相性って大事だ。
・キンパ弁当
続いてはキンパ弁当。もう結論からいってしまうが、チーズダッカルビ弁当よりもこちらの方が断然よかった。
いくつか被っている おかず があるのはいいとして、それから……
キンパが少し緩いのもいいとして、味の方は普通に美味しいのだ。中でも特に驚いたのが意外や意外に……
キムチである!!!!
ぶっちゃけ、冷凍を温めたキムチってどうなのと思っていたが、あまり辛さがなく食べやすいタイプ。なんなら、ほのかな甘みを感じられてスゴくよかった。
そういえば冷凍キムチを売っているところもチラホラある。実はキムチと冷凍って相性いいのかも。
米があることで弁当らしさもあって、全体的に美味しくまとまっていたキンパ弁当。あとは645円という値段、1食あたり210gだからちょい少なめなのをどうとるか。
個人的にはアリだけどもリピはちょっと考えるところ。韓国料理が好きだけど近所に店がないとか、そういった人に需要はあるかもしれない。
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼チーズダッカルビ弁当の詳細
▼こちらはキンパ弁当
▼チーズダッカルビ弁当は気持ち長めに温めた方がいいかも。しっかりやるとトロッとなる