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ロピアの冷凍カレーを全部買ってみた! チンするだけで世界の味が楽しめるぞ~っ!!

3時間前

突然ですが、皆さんカレーは好きですか~~っ!?!?

──勝手な思い込みかもしれないが、筆者はこの世の中にカレーが嫌いな人なんてほぼいないと考えている。だって、あんなに美味しくて・炭水化物との組み合わせが最強で・バリエーションも豊富なんだもの。

ってなワケで、今人気のスーパーマーケット「ロピア」で発見した冷凍カレー7種を食べ比べしてみよう! カレーの奥深さを再認識できること間違いナシだぞぉ!!

・ロピアの冷凍カレー

「ロピア」を知らない人のため、そもそもどんな店なのかってコトを簡単にご紹介しておこう。

ロピアとは「日本版コストコ」と呼ばれることもある、量・質・価格のすべてにおいて強みを持っているスーパーマーケット。

テレビ番組やWebメディアで取り上げられる機会も多く、出店数もグングン伸びている。今一番アツいスーパーのうちのひとつと言ってもよいだろう。


そんなロピアで発見したのが、パウチに入った冷凍カレー。売り場に並んでいた7種類を全部買って帰っちゃったぜ!

価格はすべて税込486円で、左上から順番に

・バターチキン
・キーマカレー
・わたりかにのカレー
・ポークヴィンダルー
・ビーフルンダン
・白身魚のイエローカレー
・チキンのグリーンカレー

本当はあと1種類「マッサマンカレー」があるようなのだが、最寄りの店舗では残念ながら売り切れていた。


個人的に「アツい!」と感じたのが、常温保存のレトルトではなく 冷凍で作られているということ。

というのもレトルト食品は、袋詰め後に120度&30分以上加熱をして仕上げる必要がある。食中毒を起こさないよう殺菌するのが目的なのだが、このラストの加熱が原因で、風味・具材の質が変わってしまうのだ。

その点冷凍は、完成後そのままの品質で急速冷凍される。つまり冷凍カレーという形で出してきた時点で、味にこだわって開発した姿勢がうかがえるってワケなのだ!


おまけに、すべてのカレーに共通して「在インド日本大使館公邸の元料理長がこだわった」というコメント入り。果たしてどれほどカレーに精通している人なのか(そもそも日本人なのか、インド人なのか)という疑問はありながらも、監修を入れて開発している点は好印象。



なお、冷凍パウチが電子レンジ対応である点も非常にアツい。

今回のように一気に食べる場合は手間がかかるが、1点ずつ食べる場合は火も水も使わず、お皿1枚で完結できるんだから有難いよね。


すべて温めてお皿にあけると、こう!

立ち昇る湯気の香りは多種多様にスパイシー。一気に部屋の中が異国へとトリップした。


カレーのお供にはナンとチーズパンを用意させてもらったぞ。

それでは、ひとつずつ試食をしていくぜっ!!



・バターチキン

インドカレー店に行くと、ほぼ必ずメニューに載っているバターチキンカレー。日本におけるカレー界のレギュラーメンバーとも言えるだろう。

色は鮮やかなオレンジ色で、ドロッとしたテクスチャーとゴロゴロ入った鶏肉が特徴だ。


筆者自身 王道ということで何度も食べた経験があるため、一口でめちゃめちゃレベルが高いことがわかった。

玉ねぎ、トマト、鶏、バターの旨みと甘みがしっかり感じられてパンチが強い。また まったりとしたハイカロリーな味わいなのに、素材のエキスの向こう側にほんのり感じるスパイスの奥行のおかげで、しつこさのないバランスよい味が楽しめた。

一般的なバターチキンカレーよりもサッパリしている気がして 原材料を見たところ、どうやらココナッツミルクが使われていない模様。トマトの甘みがたっぷりと感じられ、ナンやパンにピッタリなカレーでした。

【総合評価】
スパイス:☆☆★★★
甘み:☆★★★★
旨み:☆★★★★
満足感:★★★★★



・キーマカレー

ルーやフレークを使わず、6種類のスパイスを使って仕上げているというキーマカレー。ルー:具材の比率がパッと見同じくらいという贅沢な仕様に食欲をそそられる。


ひと口目では、コリアンダーの爽やかな香りが通る印象だろうか。決して辛いワケではないのだが、重低音のようにスパイスがガッシリと構えているのが感じられた。

玉ねぎをベースに作っているようで、キリッとした味に甘さはほとんどナシ。カレー通以外の一般客が多いはずのスーパーで販売するには、結構攻めた味であるように感じた。

キーマカレーといえばミンチ肉が使われるイメージだが、ロピアでは約1センチ角の豚肉と3種の豆がたっぷりと使われている。食べ応えがあって満腹感が得られやすいし、自炊では絶対に作れない 研究しつくされたバランスのようなものがあって、かなりお気に入りとなった。

【総合評価】
スパイス:★★★★★
甘み:☆☆☆☆★
旨み:☆★★★★
満足感:★★★★★



・わたりかにのカレー

温めた時からかなり強く魚介の香りが漂っていた、わたりかにのカレー。ぽってりと重めのルーの質感は、一見すると日本風カレーにも似ているように見える。


しかし食べてみれば、日本風とは大きく異なる。ココナッツミルクの濃厚でクリーミーな優しさと、唐辛子的な辛さが両立しているのだ。

味のインパクトは香りと共通。口の中に運んだ瞬間カニのエキスがブワッと広がる。カニ・甘い・辛いが口の中で激しくせめぎ合い、ちょっと混乱したほどだ。

おまけに具材にはカニが半身分も入っており、好きな人にはたまらないだろう。

ただし、この魚介味は食べる人を選ぶのかも。個人的には磯臭く感じるかどうかの瀬戸際で、もう少し弱いほうが嬉しい気もしている。カニ・甘・辛と主張が強い、海鮮好きにオススメのカレーであった。

【総合評価】
スパイス:☆☆★★★
甘み:☆★★★★
旨み:☆★★★★
満足感:☆☆★★★



・ポークヴィンダルー

あまり聞き馴染みのないポークヴィンダルー。インドの西海岸にあるリゾート地「ゴア」発祥で、ポルトガルの影響を受けた西洋風のカレーらしい。


サラッと爽やかなトマトの酸味があり、家庭で作れるインド風カレーに似ているような感じがする。

クミンっぽい香りとカラッとした辛さでサッパリとした印象なのに、脂が乗った豚肉がたっぷりで食べ応えもバツグン。暑い夏にピッタリなお味だ。

今回食べたカレーの中では、かなり日本人に馴染みやすい方じゃないかな。初めて買う人にもオススメです!

【総合評価】
スパイス:☆★★★★
甘み:☆☆★★★
旨み:★★★★★
満足感:★★★★★



・ビーフルンダン

牛脂の甘い香りがただようビーフルンダン。インドネシアでは結婚式・お祭りといった晴れの日に出される祝い料理なんだとか。


ひと口食べて「カレーっぽくないな」と思ったのが正直な感想。スパイスよりも先に牛肉の旨みが強く感じられ、まるで異国風ビーフシチューを食べてるみたいなのだ。

もちろん美味しい。牛脂・ココナッツミルク・玉ねぎの甘みに幸福感が増して、まさに祝い料理って感じだ。あとから少しだけピリッとする点はカレーらしさだが、今回食べた中ではかなり辛さ控えめ。

東南アジア風の牛すじ煮込み、デミグラスソース抜きのビーフシチューって感じのイメージかな。ナンやパンと合わせるよりも、個人的にはそのまま単体で食べたい。

【総合評価】
スパイス:☆☆☆☆★
甘み:☆★★★★
旨み:★★★★★
満足感:★★★★★



・白身魚のイエローカレー

筆者はまったく知らなかったのだが、バングラディッシュではカレーが日常食とされているらしい。海が近いことから具材は魚で、ココナッツミルクを使用しないっぽい。

驚くべきことに、ロピアのカレーでは「バサ」という東南アジアに生息する淡水魚が使われている。しかも身がデカい。どこまで本気なんだよ……!(ちなみにバサはナマズ目パンガシウス科に属するそうで、当サイトでは以前くら寿司のフェアで衝撃的に提供されたことをレポート済みだ)


口に入れてすぐは甘みが強く、次に魚のエキス、後からジワッと胡椒みたいな辛みが来る。

ハーブのような香りと、マンゴーのようなフルーティさもある不思議な味である。コレ、見た目以上に癖が強いぞ!(ハーブもマンゴーも使われていないのに、不思議だな)

今回の中ではキャラが立っていて、ナンにはそれほど合わない。バングラディッシュではご飯、それも短粒種という小粒でパラパラとした香り米が主食なのだそう。確かにそういう感じのご飯にピッタリだろうな。

バサの身には特有のにおいが残っていて、正直に言うと 味はそれほど好きじゃなかった。でも、コレはコレで異文化っぽくて面白いね!

【総合評価】
スパイス:☆☆★★★
甘み:★★★★★
旨み:☆★★★★
満足感:☆☆★★★



・チキンのグリーンカレー

ラストは「タイ料理といえば?」と聞かれたら多くの人が選ぶであろう、グリーンカレー。筆者自身いろんな店で食べ比べるほど大好きなカレーなので、食べる前からウキウキである。


ひと口たべて「おや?」と思ったのは、これまで食べてきたグリーンカレーとは大きく印象が違う点。

チーズが入っているのかと思うようなまったり感で、その後に強めの塩味が感じられる。

タイカレーファンとして厳しい言い方になってしまうかもしれないが、通常のグリーンカレーであれば真っ先に感じるはずの青唐辛子の風味・辛みがかき消されている印象で、本場の味とはちょっと違うような気もする。

逆に言うと、普通のグリーンカレーが辛すぎて食べられない人にはオススメかもしれないな。

【総合評価】
スパイス:☆☆☆☆★
甘み:☆☆☆★★
旨み:☆☆☆★★
満足感:☆☆☆★★



・本格的なカレーがお手軽に

7種類食べて、個人的に一番好きだったのはポークヴィンダルー。

ナン・パンはもちろんご飯にも合わせやすい日本人好みの味で、カレーとして考えても 豚肉の煮物として考えてもハイレベル。

チーズやほうれん草を載せて焼きカレーにしたり、コンソメスープを足してカレースープにしたりとアレンジも効きそうだ。


もちろん他のカレーも美味しくて具がたっぷり、本格的でかなり好印象。冷凍庫に入れておけばいつでもレストランの味が楽しめるのだから、486円は安いもんなんじゃないだろうか。

皆さんも是非、ロピアで多種多様な世界のカレーをお手軽に。カレーへの興味と知識が深まって、新しい扉が開けるぞ!

執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

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