つい先日、数年前に話題になった「渋谷の透明トイレ」をたまたま発見した。全然狙ったわけではなく本当に偶然。代々木のオリンピックセンターに行く際に、代々木公園駅を出たら目の前に透明トイレがあったのである。
これが噂の透明トイレか……まだ当サイトで取り上げていなかったので、記念に利用することにした。そんなわけで、渋谷の透明トイレについて詳しく紹介したい。
・渋谷の透明トイレ
2020年夏、東京都渋谷区に「透明な公共トイレ」が出現した。渋谷区というと、私のような田舎者は “渋谷駅周辺” のことだと思ってしまう。先に述べたように、透明トイレは代々木公園駅の3番出口からスグの代々木深町小公園内にある。
調べたところ、建築家・坂茂氏のデザインだそうで、スケルトンにすることで「不審者が隠れていないか」「清潔かどうか」がひと目で分かるという。たしかに隠れることはできない。
ただ単に透明なだけではなく、カラフルで遠目からでもよく目立っている。公園の公衆トイレというと暗くて汚いイメージがあるが、透明トイレは真逆。キレイで明るい。清掃が行き届いている。落書きもないしゴミも放置されていない。
しかし欠点もある。
・欠点
国内外のメディアで取り上げられた “超有名トイレ” ということで、トイレを囲むように数人の撮影者がいたのだ。もちろんタイミングによるのかもしれないが、パシャパシャ写真を撮っていたらトイレに入りにくい。
しかも駅前だからそれなりに人の出入りもある。平日の昼間にもかかわらず、大きなカメラを持った外国人観光客もいた。やはり人気なのだろう。入りにくいというか恥ずかしい。
少し落ち着いたタイミングでトイレへ。鍵をかけると、透明なガラスが曇りガラスになり中が見えなくなる。
このガラス壁は通電させることで透明な状態を保っているらしい。鍵をかけると通電が解除されて不透明になる仕組みのようだ。ニュースを見てなんとなく知っていたが、実際にやってみると面白い。
ただ、冬場に「不透明になるまで時間がかかる」不具合が発生したそうで、現在は透明・不透明の運用を約半年で切り替えているという。気温の低下によって不透明になる粒子が固まってしまうのだとか。
・もう1カ所
私が通りかかったのが真夏でラッキーだったようだ。ちなみに透明トイレがあるのは、代々木公園駅目の前の「代々木深町小公園」と、5分ほど歩いた先にある「はるのおがわコミュニティパーク」の2カ所とのこと。
「はるのおがわコミュニティパーク」の方は空いていた。代々木公園からすぐなので、機会があれば散策ついでに利用してみてはどうだろうか。都内にキレイな公衆トイレが増えているのは良いですね。それではまた!
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称:代々木深町小公園トイレ / はるのおがわコミュニティパークトイレ
住所:東京都渋谷区富ケ谷1丁目54-1 / 東京都渋谷区代々木5丁目68-1
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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