最近インドのクレープといわれる「ドーサ」を食べ歩いている私(佐藤)は、図らずも他国のクレープといわれる料理を発見した。それは、ベトナムのクレープ「バインセオ」である。
サンドイッチの「バインミー」はよく食べるのだが、今さらながらバインセオは食べたことがないことに気が付いた。そこで実際に食べてみたところ、そのデカさに驚き困惑してしまった。これはどうやって食べるものなんだ!?
・新宿でバインセオ
バインセオが「ベトナムのクレープ」と呼ばれていることを知ったのは偶然だ。Googleで「ドーサ デカい 新宿」と検索していたところ、新宿3丁目にある「バインセオサイゴン」というお店を見つけたのだ。
このお店は、普段通る道沿いにある建物の6・7階にある。こんなところにベトナム料理店があるなんて知らなかったなあ。まさに灯台下暗し。
ちなみに運営は「株式会社P4」が行っており、同社はバインセオサイゴン・ロータスパレス・ファーハノイ・バインミーバインミーなどのベトナムレストランを展開する外食企業である。
・バインセオはデカかった!
ランチ時にお店を訪ねると、かなり混み合っている。それもそのはず、メニュー豊富で平日ランチには生春巻きとデザートの食べ放題がついているのだ。食べ放題はどこも人気だよねえ。多少値段が高くなっても、たくさん食べられるのはうれしいもんなあ。
頼むのはもちろん、「バインセオ」(税込1760円)である。これで出来ればドリンクまでついて来たら、なおよかったけど、それは欲張りすぎだな。
まずミニバーで生春巻きを調達。春巻きだけでなく、えびせんとジョートウ(自家製豚耳ハム)も食べ放題となっている。
生春巻き6個とハムを少々。それにえびせんを1枚取ってきた。少し控え目すぎたかな? あとでもう1回取りに行こうか。
しかし私が再び生春巻きを取りに行くことはなかった。なぜなら、バインセオのデカさに驚嘆したからだ……。
こ、これがバインセオ? こういうものなの!? 初めてドーサと遭遇した時の衝撃がよみがえる。これがバインセオってヤツかーーーッ!!
バインセオはベトナムの粉もの料理の1つ。ベトナムのクレープやベトナムのお好み焼きと呼ばれるそうだ。
米粉とココナッツミルクを合わせた生地にターメリックで黄色く色付けをしている。大きなフライパンに生地を流し込んで、もやしや緑豆、エビなどを入れて2つ折りに成形している。
フチの部分がパリパリに焼き上がっていてウマそうなんだけど、どうやって食べるものなんだ?
デカさに驚いていると、お店の人が「失礼しま~す」とミニサラダを持ってきた。前菜は生春巻きで間に合っているのに、サラダまで付くとは。しかもこのサラダ、おかわり自由です。
・ドーサの衝撃再び
さて困った。どこから手をつけたら良いのかわからない。生春巻きもあるしサラダもあるし、ハーフサイズのフォーまである。何より困ったのが、バインセオの食べ方がわからないことだ。
しばし考えた後に、まずはサラダを食べてしまうと決めた。それから、麺が伸びるおそれがあるので次にフォーに手を出しておくか。
鶏出汁のきいたさっぱりとした味。ベトナム料理は、これからの暑い時期に美味しく感じる味だよね。
そろそろバインセオに手をつけたいところだが、どう食べるべきなのか。まるで戦い方のわからない初戦のラスボスみたいだ。どこを撃てばダメージが通るというのか……。
幸いなことに、お店の公式ページに作り方・食べ方を解説する動画が載っていた! 私のように食べ方に戸惑う人が多いのかもね。それによると、まずはバインセオを食べやすい大きさに切り分ける。
それを添えられた葉物野菜の上にのっけて、さらにパクチーなどをのっけて……。
ニュクマム(甘酢タレ)につけて食べる。
野菜はシャキシャキ! バインセオはパリパリ! その食感の違いが面白いね。パリパリした食感の粉もの、好きですよ。ドーサもしかり。
ドーサは発酵させた生地を焼いているので、表面はパリっと中はモチッとしてるけど、こちらは発酵していないのでドーサよりも、もっとパリパリしている印象を受ける。いずれにしてもパリパリは好きだな。
デカさにビビったけど、1人でも意外とペロリとイケました。最後はデザートの「ココナッツミルクと緑豆のチェー」と「マンゴープリン」を頂いてフィニッシュ。シメにベトナムコーヒーを飲んでもよかったんだけど、今日は十分満たされたな。
ということで、大変満足度の高いランチでした。バインセオ初体験だったので、なかなか上手に食べることができなかったけど、次はもっと上手く食ってやるぞ! ドーサにハマった私はバインセオにもハマりそうである。
・今回訪問した店舗の情報
店名 バインセオサイゴン新宿
住所 東京都新宿区新宿3-36-14 カワノアネックス 6・7F
時間 11:00~22:00 (L.O 21:30)
参考リンク:バインセオサイゴン新宿、株式会社P4
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼こちらもどうぞ!