ロケットニュース24

肉まん嫌いの人間が、最強と名高い551蓬莱の「豚まん」を初めて食べてみたところ……

2024年7月9日

かれこれ20年ほど肉まん嫌いをやらせてもらってる。珍しいという自覚はあるが、何度食べても好きになれないので克服する気などサラサラ無かった。誰しもが肉まんを好きだと思うなよ??

ただ、関西方面に行くと目にする「551 HORAI」の大行列は、肉まん嫌いの身としてもずっと気になっていた。本当にそんなにもおいしいものなのか……? ってね。

嫌いなものをわざわざ買う理由も無いので今までスルーしていたのだが、なぜだか先日は「買ってみよう」という気分に。少なくとも10年は肉まんというものを口にしていないのだが、はたして551の豚まんはおいしく食べられるのだろうか……?


・肉まん嫌いは「豚まん」を食べられるのか?

今回訪れたのは、京都駅内にある551。いつもはスルーしていたが、意を決して行列の最後尾へ並ぶ。テイクアウト専門だけあって、意外とスルスルと列が進んでいった。

購入したのは2個入りの豚まんと、お土産用の焼売。京都駅店はチルド商品の取り扱いが無いため、すべて作りたてアツアツの状態で提供されるぞ。551の豚まんって1個400円くらいするのだと勝手に思っていたから、1個210円なのにはビックリしたなぁ。


さてさて、肉まん嫌いとして少しでもおいしい状態で食べなくてはと、店横にある外のベンチで作りたてを食べてみることに。



人生初の551、そして10年越しの肉まん(豚まん)。人気店の看板メニューを食べられるという期待と、それでも苦手だったらどうしよう……という不安が入り混じる。


意を決して食べてみたところ……



……食べられた!!!!


食べられた……だなんて失礼な表現なのだろうが、あれだけ嫌って避けていた肉まんが普通においしく食べられたことに心底驚く。この20年は一体何だったんだ……? 

食べ進めながらそもそも肉まんのどこが嫌いなのかを突き詰めて考えてみたところ、逆に551豚まんの長所が浮かび上がってきた。


まずはなにより生地がうまいということ。肉まんの1番嫌いなポイントは、餡周りの生地が、油や肉汁でデロデロになってしまうところ。あの染み染みの生地が個人的にはとても嫌なのだ、まぁ理解はされないだろうけれども。

その点に関して、551の豚まんは餡がベチャベチャしていないのが良い。出来たてということも功を奏し、生地がヘタることなくしっかりと餡を包み込んでいた。生地はもっちり甘くて、コンビニの冷凍物とは全然違う……!


そして551豚まんのもう1つの良いところは、素朴な味わいだということ。551の豚まんには、基本的に豚肉と玉ねぎしか使われていない。味付けも素材の味を活かすべくとてもシンプルに仕上げられている。

よくある、肉まんの各種具材が混ざりあった味が嫌いだったので、551の豚まんは私にとってまさに理想的な餡。世の中の肉まん、全部これで良いのでは? と思ってしまったくらい、自分の好みと合っていた。これならば普通に食べられる……!


とはいえ、持ち帰って食べたところ状況は少し変わってしまった。時間経過とともに漂ってくる肉まんの匂いはやはり好きじゃないし、蒸し直しても出来たての味は復活しなかった……。

「関西でしか食べられないあの551の豚まんを、購入してすぐ食べている」という状況が、豚まんをより一層おいしくしてくれていたんだろうなぁ。まあ家で食べてもそこらの肉まんよりは格段においしいんだけれどもね。



・肉まん嫌いでもチャレンジする価値アリ

全国の数少ない肉まん嫌いたちよ。肉まんが食べられずピザまんやあんまんで誤魔化してきた同士達よ!

まだ未体験なのであれば、もしかしたら551のシンプルな豚まんなら食べられるかもしれない……! 希望を捨てるな!

「肉が無理」とかなら仕方がないが、コンビニなどの肉まんしか食べたことがなくて漠然と「肉まんが無理」という場合は、世界が変わる可能性がある。少なくとも私は「もう一度551の豚まんを食べたい」とまで思えるようになったぞ。

空腹時に、買ったら即、持ち帰らずその場で食べる。この方法を試してみて、それでも肉まんを美味しいと思えなかったその時は…………今まで通りピザまん・あんまんで自分自身を納得させながら生きていくのがベストなのだろう。肉まんが嫌いでも別に人生になんの影響もないしね。


参考リンク:551HORAI
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼焼売もうまい! 豚まんと同じ味かと思いきやそれより複雑な味がする。

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