ロケットニュース24

【ダルバート行脚】絶対に腹パンになる “ネパールビュッフェ” 初体験 / ヨーグルト味変も試してほしい西荻窪「東京カリンチョーク」

2024年6月25日

ネパールの国民食「ダルバート」――日本で言う “定食” のようなもので、日本人が毎日のようにご飯と味噌汁を食べているのと同様にネパール人は日常的にダルバートを食べている。


「ダルバート」はダル(ひき割り豆のスープ)とバート(米飯)というワードの組み合わで、ここにカレーやスパイスで味や香りづけをした野菜などのおかず(タルカリ)やピクルスのような漬物(アチャール)がついてくる。


炭水化物、タンパク質、食物繊維がバランスよく摂れるありがたい存在。


・カフェのような可愛らしい外観&店名の「東京カリンチョーク」

今回、訪れたのはJR西荻窪駅北口から徒歩3分ほどの路地にたたずむ「東京カリンチョーク」。

カフェのような可愛らしい外観と店名だが「カリンチョーク」とはネパールの地名のことで、ヒンドゥー教の聖地でもあるようだ。


今回のお目当ては初体験の「ネパールビュッフェ」。

ダルバートはライスやダルスープ、さらに店によってはおかずやカレールーまでおかわりOKという例が少なくないが、ここは真正面からビュッフェと掲げていて、11時30分から14時30分のランチタイムにネパール料理の食べ放題を1200円で楽しむことができる。



・北インド系料理やネパール風おつまみも充実

店内ではスパイスをはじめとするエスニック食材やキッチン用品が販売されている。


ビュッフェだけではなく、ナンとバターチキンカレーのような北インド系の料理や


ダルバートをはじめとするネパール系の定食メニュー、



ネパール風焼きそばやネパール風ラーメン、酒の肴にも最適なネパール系の単品おかずメニューもある。



・まずはビュッフェのラインナップを確認

着席して店員さんに「ビュッフェでお願いします」と告げる。さらにこの日は土曜日でしかも30度オーバーということで生ビール(390円)も注文した。


ダルスープの前に冷えたビールで喉を潤して気持ちを落ち着かせてからビュッフェに臨んでいく。

シルバーの皿と小鉢を1つ手に取り、どんな料理が並んでいるか確認していく。


この日のラインナップはバスマティライスにチキンカレー、


ダルスープ、アルボディタマカレー(ジャガイモ、豆、発酵タケノコのカレー)、パパド(豆から作られた煎餅のようなもの)、


サラダ(キュウリとニンジンのスライス)、ダイコンやニンジン、グリーンピースをターメリックなどで味つけした漬物が並ぶ。



・「盛りつけ力」が問われるビュッフェだが……

第1弾のビュッフェでは全種類をバランスよくいただいてみることに。

左上から時計回りにアルボディタマカレー、ダルスープ、チキンカレー、パパド、バスマティライス、漬物、サラダを配置してみた。ビュッフェは “盛りつけ力” が問われるが、ネパール料理店さながらの盛りつけができたのではないか。


そしてこれにプレーンヨーグルトもついてくる。


まずは味噌汁のごとくダルスープを味わう。

ダルは濃度高めでニンニクの香りが結構全面に出ている。パクチーもしっかりと香りが残っているので苦手な人は避けて盛りつけたほうがよさそうだ。


パパドを砕いてふりかけの如くライスにまぶし、


ダルスープをかけて「ネパール風ねこまんま」を楽しむ。バスマティライスもいい香りだ。


アルボディタマカレーはジャガイモと豆がたっぷり。シャバシャバ系であっさりとしている。


チキンカレーのチキンは骨付きで食べ応え十分。

カレーは基本的にマイルドなので辛さがほしい人は卓上のスパイスで調整する。ちょっとでも結構辛いので少しずつ自分好みの辛さを探るのがいいだろう。


チキンはスプーンで切れるほど柔らかい。


ライスにダルスープ、カレー、おかずを重ねて一気に食べ進めていく。


というわけで第1弾完食。腹の具合は7分ぐらい。これだけでも結構満足したが、せっかくのビュッフェ。第2弾に行ってみることにする。



・腹パン間近でもビュッフェの魅力には抗えない

第2弾はこんな感じの盛りつけにしてみた。

両翼にアルボディタマカレーを配し、センターにダルスープ、ライスは少なめに盛りつけて肉多めのチキンカレーと漬物を添える。食事というより酒の肴を意識してみた。


いやぁ……柔らかいチキンやニンニクの効いたダルスープでビールが進む。



・「ヨーグルト味変」が大成功

ダルバートとビールで腹が膨れつつあるがプレーンヨーグルトがついてきたので、

ダルバートにかけてみると……思った通りピッタリ!


インドやその周辺国で食べられている炊き込みご飯「ビリヤニ」にはヨーグルトベースの付け合わせ「ライタ」が欠かせないが、その発想でイケると思ったらやっぱりイケた。


満腹に近かったが、 “ヨーグルト味変” することで新鮮な気持ちでダルバートに向き合える。


その勢いのまま一気に完食。ネパールビュッフェ、満足感高い。筆者は食べなかったが北インドのナンもラインナップにあったぞ。


食後(食前でも可)に運ばれてくるアイスチャイが気持ちを落ち着かせてくれる。


・今回訪問した店舗の情報

店名 東京カリンチョーク
住所 東京都杉並区西荻北3-21-13
営業時間 11:00〜15:00(ランチ)、17:00〜22:00(ディナー)
定休日 木曜日


執筆:田中ケッチャム
Photo:RocketNews24

▼オーナーがカリンチョーク出身ということで店内には聖地であり雄大なカリンチョークの写真が掲示されている。店員さんが着ている水牛モチーフのキャラクターが入ったシャツもほしくなってしまうぐらい可愛い。

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