すき家がタコライスの販売を開始したという。夏季限定の本商品。もうそんな時期か。牛丼チェーンのタコライスと言えば、松屋フーズにもタコライスがあることをご存知だろうか。
え! 吉野家じゃなくて? そうなんです。吉野家の沖縄限定タコライスも有名だけど、何を隠そう松屋フーズにもタコライスが存在するんです。
・マイカリー食堂でも一部の店舗
タコライスを販売しているのは松屋フーズのカレー専門店『マイカリー食堂』。松屋はカレーのウマさには定評があるので、カレーに特化したマイカリー食堂も一定のファンを獲得している。しかし、通ってる人の中にはこう思う人もいるかもしれない。「え? タコライスなんてないよ」と。
実はタコライスはマイカリー食堂の中でも、ある条件を満たす店舗でしか取り扱われていないのだ。というわけで販売店に行ってみよう。
・取扱店舗
訪れたのは西荻窪。西東京の下町の雑多な雰囲気を醸し出すJR西荻窪駅前に条件を満たすマイカリー食堂は佇んでいた。そう、タコライスが取り扱われているマイカリー食堂の条件とは……
松のや併設店。同じ併設店でも松屋併設店では取り扱いはなく、沖縄でも販売されていない。詳細な店舗はマイカリー食堂の公式サイト期間限定タコライスページの「取扱店舗はこちら」から確認が可能となっている。
・注文してみた
入店してみると、券売機には確かにタコライスの項目があった。タコライス項目を開いてみると、通常の「タコライス(690円~)」以外に「ロースかつタコライス(880円~)」などもある。タコライスにロースかつがつく発想に松のや併設店独特のものを感じたため、ロースかつタコライスを注文してみた。
別皿で出てくるタコライスとロースかつ。どちらかと言うとセットみたいな感じである。まず、タコライスを食べてみたところ、ソースはトマトミートソースみたいであった。松屋のうまトマハンバーグのソースにひき肉が入っているニュアンスが極めて松屋っぽい。
・正直レビュー
正直、ソースがすっきりしすぎている。タコライスと言うよりミートソース飯という感じだ。
すっきり感においてはキャベツやトマトで充分なので、ソースはもっとドロドロ濃厚な旨みのあるものがかかっていてもいいのではないだろうか。上から辛子マヨネーズとか。もっと体に悪そうな刺激が欲しい。
多少物足りなさを感じた。このままではとんかつにもいまいち合わない。そう思いながら、ふと机のソースコーナーを見ると、とんかつ用の辛子の小袋があった。これかもしれん。
念のため、辛子をかけてみたところ……
これだった。チーズにも合ってるし、とりあえずのところは濃厚でベタッとした旨みは得られる。とんかつと食べてもナイスマッチ。
・可能性
というわけで、松屋フーズ幻のタコライスは非常に松屋という感じの味であった。これだけだとやっぱりカレーを注文するかなあという感じなので、沖縄の店舗で展開されていないのは自覚があるからかもしれない。
ただ、量がガッツリあるのは良いところだろう。もし、トッピングでマヨネーズとケチャップかサルサソースが注文できたらカレーより頼むんだけどなあ。辛子で化けただけに惜しい。松屋フーズ幻のタコライスは可能性を感じる一品であった。
参考リンク:マイカリー食堂「タコライス」
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.