コメダ珈琲店は “逆写真詐欺” で有名だ。

一般的な飲食店で “写真詐欺” といえば、メニューの写真より実際の料理のボリュームが少ないことを指すが、コメダの場合は逆。写真よりも料理のボリュームが明らかに多いのだ。

ただ、6月5日発売の季節限定のサンドイッチ「ペッパーポークとたまごの具沢山サンド」のトースト版に関しては、ちょっと違った。

これがメニューの写真。


筆者が選んだのは右下のトースト版だ。


そしてこれが本物。


あれ、卵やレタスが、写真よりちょっと薄い?

カット数が少ないトースト版を選んだこともあり、見た目は期待より普通。「コメダなのに、大してボリュームもなさそうな……」とがっかりしながら、一口食べると……。


「ウマッ!」


声が出た。



・バランスが完璧すぎる

改めて紹介しよう。「ペッパーポークとたまごの具沢山サンド」は、「ペッパーポークを12枚使用し、手作りたまごペーストとシャキシャキのレタスと合わせて、コメダ特製山食パンでサンド」した商品だという。初の季節限定サンドとして登場した期待の新星である。価格は980円~1070円(店舗によって異なる)(公式サイトより)。


実際に食べてみると……ハムと卵の優しい塩味が舌に絡んで食べやすい! と思ったら、辛子マヨネーズと、ペッパーボークの胡椒のパンチが後からやってくる。

優しさとパンチ、卵とマヨネーズのこってり、ハムの塩気とレタスのあっさり、バランスが完璧だ。

絶妙なバランスのお陰でサクサク食べ進められるのだが、ボリュームもすごい。特に、具が詰まっている真ん中部分は、ハムの重なりが厚くしっかりした塩味が楽しめ、卵ペーストもたっぷり入っている。


コメダの手作り卵ペーストは、一般的な業務用のペーストと違い、白身が大きめに刻まれた食感がうれしい。量が多いので卵がパンからこぼれ落ちてしまうこともあるが、それを見越してかフォークが供されたので、落ちた卵はフォークで食べ切ることができた。


ハムは12枚使われているというが、サンドイッチ自体はそこまで分厚くはない。本当に12枚も? と疑問に感じた筆者は、切り口から見えるハムの数を数えてみたら、きっかり6枚あった。上半分6枚、下半分6枚で、合わせてちょうど12枚。疑ってスマン! 1枚ずつめくって食べても美味しかった。

3切れ目を食べ始めるあたりで、お腹が満足してきて、食べ終わったときはお腹いっぱい。食後1時間以上経つが、まだお腹が重いぐらいだ。


大満足



・これは軽食ではない、食事だ

「ペッパーポークとたまごの具沢山サンド」は、卵も野菜も肉も入っており、食事としてのバランスも味のバランスも良い。コメダのサンドイッチは、軽食ではない。立派な食事だと改めて実感した。

コメダの他のフードメニューと比べるとボリューム少なめにも感じたが、一般的な食欲の女性なら、しっかりとお腹いっぱいになれるだろう。ちなみにカロリーは878kcalと、1食分はある。

公式サイトによると「2024年7月上旬頃までの販売予定だが、変更になる場合がある」という。人気が集まればレギュラーメニューになるのだろうか? そうなってほしいと思えるおいしさだった。

参考リンク:コメダ珈琲店
執筆:岡田ゆかたん
Photo:RocketNews24