猛暑の影響か、数年前から増えてきている水のいらない「ドライシャンプー」。
去年あたりから一気に商品のバリエーションが増えたように思う。
つい先日「風呂キャンセル界隈」なる言葉がネットで話題になったが、風呂に入れないときや、汗をかいたときにドライシャンプーがあると便利なのはたしか。私もシャワーがないジムに通っているので、気になっている。
しかし、このドライシャンプーってやつはスプレーにミスト、パチパチ弾ける泡タイプ、シートタイプなど実にバリエーションが豊富なのだ。
知りたい、どれが一番スッキリするのか……! ってことで集めて実際に使ってみたぞ!
・集めたドライシャンプー
今回、ドラッグストアで購入したのは以下の6種類。ドラッグストアで比較的よく売ってるものにした。
・ダイアン ドライシャンプー(グレープフルーツ&ミント)
・ダイアン ドライシャンプー+BODY(無香料)
・ダイアン ボヌール ドライシャンプー(ブルージャスミンとミントの香り)
・メリット ドライシャンプースプレー
・メリット ドライシャンプーシート(すっきり爽快タイプ)
・ダイアン ドライシャンプー シート+ボディ
とにかく、ドライシャンプーに力を入れているのが「ダイアン」である。シートにミストにスプレーに……とすごい種類の展開。
それに追随するのが、昔から頭皮ケアに力を入れている国民的ブランドの「メリット」……という感じだろうか。
この他のブランドからも出ているのだが、ドライシャンプーのシェアはこの2ブランドが圧倒的だと感じた。
というわけでそれぞれレビューしていきたいと思う!
・ダイアン ドライシャンプー
・ガススプレータイプ
・パウダー入りサラサラ系
・サイズ展開と香りの種類が多い
おそらくドライシャンプーブームの火付け役ともいえるダイアン。なんでそんなに人気があるのだろう……と思いつつ、缶を振ってブシュッとワンショット!
なるほどね! スプレーの圧がすごくて分厚い髪の毛の層をぶち抜いて、頭皮にスプレーがクリーンヒットするんですわ! とにかく爽快感がある。
そして、パウダー入りっぽいのに髪が白くならず、髪がサラサラになる。汗をかいて髪がベタつくのが気になる人に◎ ただし、冬場だと静電気が起こりそう。無香料からフルーツ系、フローラル系まで香りの種類が豊富なのも人気かな。
・ダイアン ドライシャンプー+BODY
・ガススプレータイプ
・パウダー入りサラサラ系
・ボディにも使える
こちらは今年から新しく発売されたシリーズ。通常との違いは髪だけじゃなくて、ボディにも使えるという点。
使用感は通常タイプと変わらず。(成分表を見たところ、通常版との違いは「ピロ亜硫酸Na」が入ってないだけだった)
運動のあとに、これ1本で済むのが個人的にはいいなと思った。香りは無香料とシトラスの2種類オンリー。
・ダイアン ボヌール ドライシャンプー(ブルージャスミンとミントの香り)
・ミストタイプ
・パウダー無しのしっとり系
・ボディにも使える
・香りの種類が多い
こちらはウォータリーなしっとりしたミストタイプ。ガススプレーの煙たさや、パウダーのサラサラ感が苦手な人はこちらのほうがいいかも。
清涼感はあるけど、ガススプレーほど頭皮にダイレクトに届く感じはしないので、頭皮をスッキリさせるよりは髪の匂いが気になる人向けという感じ。
香りもお上品系でフレグランス要素が強い感じ。ちなみにボディにも使える。
・メリット ドライシャンプースプレー
・泡で出てくるパチパチスプレー
・パウダーは無し
・メントール感強めで清涼感長持ち
こちらは本格的なドライシャンプー。よくあるスカルプスプレーに似た感じで、缶を振って頭皮にスプレーすると泡で出てくる。
泡を手でおさえると、パチパチ弾けて気持ちいい。頭皮がスッキリする感じがするのと、使ったあとしばらく頭皮のスースー感が長持ちして気持ちいい。
ただし泡が髪に付いて頭皮に届きづらいときがあるので、使うときはしっかり髪をかきあげて、かなり頭皮に近づけてスプレーしたほうがいい。気持ちいいけど、香りがトニック系なのが気になる。
・メリット ドライシャンプーシート(すっきり爽快タイプ)
・シートタイプ
・パウダーなし
・頭皮と髪の両方ふける
・12枚入り
メッシュ構造のシートタイプ。厚みのあるふっくらした生地でかなり大判、液がたっぷり含まれている。
ポイントは爪を立て気味でシートを持って、襟足から頭頂部に向かって地肌を左右にジグザグ拭くこと。
髪が長いと頭皮を拭くときに邪魔だけど、汚れを拭き取れるのが気持ちいい。あとは、髪が砂埃とかで汚れてるときに、頭皮だけじゃなくて髪の毛まで拭けるのがいい感じ。ちなみに、髪をしっとりまとまらせるタイプもある。
・ダイアン ドライシャンプー シート+ボディ
・シートタイプ
・髪とボディ兼用
・12枚入り
ダイアンからもシートタイプのドライシャンプーが登場。「メリット」との違いは髪だけじゃなくてボディにも使えること……。
しかし、メリットのシャンプーシートに比べるとシートの厚みも大きさも液の量も足りていない。
頭皮に液が届かない。むちゃくちゃ中途半端な商品だという印象が否めず。
・求めるものによって変わる
今回使ってみて思ったのは、目的によっておすすめのものは変わる……ということ。
髪の地肌をしっかり拭いて汚れを落としたいならメリットの「ドライシャンプーシート」がよさそうだし、汗をかいてベタついた髪をすっきりサラサラにさせたいならダイアンの「ドライシャンプー」が手軽な感じ。
髪をしっとりさせつつ香りを楽しみたいならミストタイプの「ダイアン ボヌール ドライシャンプー」。そして長時間、地肌に清涼感を与えたり、汗の匂いを抑えたいならメリットの「ドライシャンプースプレー」かなあ。
ただ、どれも共通して言えるのは、シャンプーしたあとほど頭皮はすっきりしない……ということだろうか。ドライシャンプーはあくまでも一時的なリフレッシュとかデオドラント目的って感じだ。
以前、テスターのドライシャンプーを頭皮がビシャビシャになるほど振りかけているおじさんを見たが、これがあれば髪を洗わなくてもOKってことではないので注意されたし。
・風呂、とくにシャンプーって労力つかうよね
冒頭で少しふれた「風呂キャンセル界隈」という言葉について。風呂に入って後悔することはないのだが、なぜか風呂に入るのって気合いがいる。特に頭を洗って乾かす……というのが労力を使う。
単に風呂嫌いというわけじゃなくて、体が疲れていて風呂に入るのが面倒になったり、心の不調から風呂に入るエネルギーが出なかったり……などいろいろある。私も思い当たるタイミングがたくさんあった。シャワーは浴びられても髪を洗う気力がないってときにドライシャンプーがあれば便利だ。
入院中、ジム帰り、部活のあと、猛暑の日、キャンプ、被災したときなどなど、ドライシャンプーがあると便利なタイミングはめちゃくちゃ多いと思う。
今後も研究開発がすすんで、さらにスカッと爽快なドライシャンプーが増えることを願う……!
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
▼ダイアンとメリットのシート、どちらも12枚入りだけど厚さが違う
▼シートの違いはこんな感じ
▼頭頂部よりこのあたりにドライシャンプーすると気持ちいいよね