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【知ってた?】仙台のタクシーで勧められた珍スポット「100mの巨大観音」のエヴァみがエグい! これ地元じゃ常識ってマジかよ …

2024年5月14日

仙台でタクシー運転手さんと意気投合し、オススメの店やら神社やらに連れて行ってもらった……という心温まるエピソードを以前の記事でご紹介させていただいた。好きです、仙台! それはともかく、実はこの話にはまだ続きがある。

「地元では当たり前の光景だが、意外と旅行者が知らない珍スポットがあるので寄っていこうか?」と言い出した運転手さん。そんなもん行く以外の選択肢があるわけないので、さっそくGOしてもらったぞ!

・正直、シュール

そのスポットは、以前の記事でご紹介した『中華レストラン とらの子』(仙台駅から車で北西に約15分)のほど近くらしい。初めて見る郊外の景色に見とれていると……


えっ、世界の終わり!?!?


のどかな郊外に突如エヴァンゲリオンのような、ゴジラのような、巨神兵のような巨大観音様がヌッ! と出現するさまは、私に絶望にも似た恐怖を与えた。あれが一歩でも動いたらショックで死ねる自信がある。これ、ちょっと異常な光景だと思うんスけど、仙台では普通のことなの??

なお後日、この観音様の横が通学路だったという仙台出身の友人に話を聞いたところ、「仙台の人にとっては当たり前の光景すぎて誰も何も思っていない。でも夜は少し怖かった」とのことだった。マジか。1ミリも知らなかった。日本広すぎるだろ。

駐車場に到着。日曜日だというのに恐ろしいほど人が少ない。この観音様は通称『仙台大観音』というのだそう。何度も言うけど、これって一般常識? 世界中で私だけが知らなかったのだろうか?



・仙台大観音の歩き方

真下から見上げた観音様。地上約100メートルの高さがあるらしい。


これほどのインパクトがあれば、もっと客が押し寄せてもよさそうな気がするが……


敷地内の説明書きによると、この観音様は白衣観世音菩薩(三十三観音の一人)で、平成3年に建立されたのだそう。ハハ〜ン……歴史が浅いからあまり知られていないってことかな? 「仙台大観音 インパクトの割に客少なめ問題」について、これ以上考えるのはよそう。

撮影許可をいただけたので、仙台大観音のコンセプトをざっくりご紹介させていただく。拝観料は500円(安い)。

観音様の胎内(体内)には108体の仏・12体の神将が安置されていて、それを拝みつつ、らせん状の回路を進んでいく……という設計。エレベーターで一気に最上階へ登り、そこから下れば体力的負担はほぼ無し。

明治や大正時代の洋風建築を思わせるモダンな造り。アクション映画のロケとかで使えそうなたたずまいである(すでに使われていたらすみません)。ヒンヤリと涼しく薄暗い観音様の胎内にグルグルと同じ景色が続くさまは、どことなく不条理系ホラーアドベンチャーゲームっぽい。

108体の仏様にはそれぞれ説明文が添えられていて非常に興味深い。本当は腰を据えてじっくり読みたいが、いかんせんタクシー運転手さんを外で待たせている身の上のため、この日はご尊顔だけ拝んで足早に下層へ向かう。

ちなみに足早に最上階から地上へ向かった場合、所要時間は約20分。じっくり腰を据えると2〜3時間は余裕で過ぎるのではないだろうか。



・仙台イチの観光スポット(暫定)

1階でおみやげが購入できるほか、エンタメ的な要素も各所にちりばめられていて、あまり信心深くない人でも楽しめる。

かと思えば境内には大観密寺本堂というレッキとしたお寺もあり、信心深い人もきっと満足がいくことだろう。仙台のことをどれだけ知っているワケじゃないけれど、少なくとも私がこれまで訪れた中では最高にエキサイティングなスポットであった。

受付の方にお話を伺ったところ、なんと仙台大観音を建立したのは菅原さんという個人の方なのだそう。あまり推測でものを言うのは避けたい所存だが、スゴイ人がいたものだと思う。シンプルに尊敬します。

帰り道。拝観中は自分が観音様の胎内にいることをうっかり忘れていたのだが、街の郊外にニュッ! とエヴァンゲリオンっぽい観音様がたたずむ光景は、やはり何度見てもシュールなのであった。仙台へ来たらチラ見だけでもしておくべきスポット!



・今回ご紹介した施設の詳細データ
施設名 仙台大観音
住所 宮城県仙台市泉区実沢中山南31-36
時間 平日 10:00~15:30 / 土日祝 10:00~16:00
休業日 無休

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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