理由はよくわからないが、さほど漫画を読まなくなって数年が経った。かつては数々の漫画を鬼のように読み漁っていたが、最近は週に1度「キングダム」に目を通すだけになっている。
正直に言って新作漫画を知る機会もないのだが、つい先日のこと。義理の妹にゴリ押しされて読み始めた『ヴィンランド・サガ』がメチャメチャ面白いではないか。というわけで、今さらではあるが『ヴィンランド・サガ』の魅力を語らせていただきたい。
・ヴィンランド・サガとは
まずは『ヴィンランド・サガ』の概要をザクッと説明しておこう。『ヴィンランド・サガ』は幸村誠先生の歴史漫画作品で、なんと2005年から連載を開始している。
部隊は11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺で、ざっくり言えば「ヴァイキング」をテーマにした物語。そういう意味で中国の春秋戦国時代をテーマにした「キングダム」と近しいものがあるのかもしれない。
また2019年からはアニメも放映されているとのことで、こちらはシーズン2までが放映済み。いずれにせよ私が知らなかっただけで、世間的にはかなり有名な作品なのだろう。
・読み漁り中
そんな有名漫画を20年近く知らなかったことは後悔の念に堪えないが、それでも一気読みしている最中の『ヴィンランド・サガ』はマジで最高! ここ数日は睡眠時間を削って『ヴィンランド・サガ』を読み漁っている。
現在、私は16巻を読み終えたところ。アシェラッドと死別し、奴隷生活を経て、ギリシアへ向かう途中のあたりである。コミックは26巻まで発売されているため、あと10巻分もワクワクできるなんて最高や!
で、で、で。
・全力布教
ここからは私のように『ヴィンランド・サガ』を読んだことが無い人に向けて、私なりに同作を布教させていただきたい。それに際し、かつて私がハマった漫画と近い点を挙げていく。
まずは先述のように『ヴィンランド・サガ』は歴史ものの側面があるため「キングダム」が好きな方はハマる確率が高いハズ。脚色や演出などはあるにせよ、本当にあった時代を基にした物語はやはりリアリティがあり説得力が違う。
次に『ヴィンランド・サガ』に出てくるキャラクターたちは、恐ろしいほど真っすぐなバカたちが多い。現在のところ私が最も好きなキャラクター「トールギル」は、純粋で狂おしいほど真っすぐな男である。
そんな真っすぐな男たちが多く登場する『ヴィンランド・サガ』は、不良漫画の金字塔「クローズ」及びに「ワースト」と同じニオイがしなくもない。女性キャラも比較的多いが、男臭さにもグッとくるストーリーだ。
そして何より『ヴィンランド・サガ』は愛の物語。愛と言えば、そう「北斗の拳」である。悲しみとは何なのか? 憎しみとは何なのか? そして愛とは何なのだろうか?
加えて「人間が生きていく意味」を深く掘り下げていくのが『ヴィンランド・サガ』の基本骨子なのだろう。魅力的なキャラクターやアクションだけに留まらない深い精神性、これこそ『ヴィンランド・サガ』の魅力である。
……と、まだ読み始めて1週間ちょいの私が言うのも何だが、とにかく『ヴィンランド・サガ』は面白い! 漫画は好きだけど何がおもしろいのかよくわからないという人に『ヴィンランド・サガ』はマジでオススメだ。
参考リンク:アフタヌーン「ヴィンランド・サガ」
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.