ロケットニュース24

敦賀のタクシーで「運転手さんが普段食べる店まで」とお願い →「そんなええもん食うてへんで?」と着いた先が最高すぎた

2024年4月10日

名前は知ってるんだけど、どこにあるかあやふやな土地って誰にでもあると思う。私(中澤)にとって敦賀(つるが)はまさにそれだった。2024年3月16日の北陸新幹線の開通で「敦賀って北陸やったんやあ」と思ったくらい。

そんな北陸新幹線を利用したら金沢~敦賀間は1時間弱。近い。というわけで、せっかく金沢まで来たし敦賀まで行ってみた

・新幹線敦賀駅にビビる

トンネルの多い北陸新幹線。ただ、金沢~敦賀間はそこそこ景色が良いポイントがあった印象だ。平野の奥に見える雄大な山々にも福井県を感じることができる。

ゆえに、グングン田舎に向かっている感じもするのだが、はたして北陸新幹線の終点はどんな場所なのか? 最後に長~いトンネル「新北陸トンネル(19.8km)」を抜けた先には……


クソデカ駅がありました。


空港かよ

こんなに広い新幹線の駅初めて見た。特に、プラットホームから降りた改札フロアの広さが尋常じゃないのが東京駅や大阪駅と違って空港オーラを感じるところ。


・敦賀のタクシー運転手に聞いてみた

さて、私の敦賀素人っぷりは十分に伝わったかと思う。そんな私の目に留まるのは越前ガニとかなんか豪華なお造りが看板に載ってる飲み屋とか、旅行気分じゃないと入らないような店ばかり。2日目の夜ならこういう店で奮発も良いけど、普通に「こういうのでいいんだよこういうので」みたいなものを食べたい気分だ。

地元の人が「こういうのでいいんだよこういうので」ってなってる店に行きたい。というわけで、タクシーに乗り込み状況を説明した。

──何か食べたいんですが、敦賀素人すぎて見つけられません。オススメというか、運転手さんが普段行くような店に連れていってくれませんか


運転手さん「普段行く店なあ……運転手そんなええもん食うてへんでぇ?」


──むしろ、それが食べたいんです


運転手さん「そうやなあ、それやったらそこ曲がったとこにある店は行くかなあ」



・駅近

そう言ってタクシーを発進させる運転手さん。70歳くらいだろうか? アニメ『ちはやふる』の綿谷名人みたいな語尾が間延びしたニュアンスにどことなくのんびりした空気感が漂っている。


運転手さん「ソースかつ丼屋なんやけどぉ……あ、そこの魚屋とか観光客がよく行ってるなぁ」

──と、観光客が釣られる店も教えられながら、ちょっと走ったところでタクシーが停まる。「ここやでぇ」と運転手さん。駅前大通りから1回曲がっただけ歩いても行けるくらいの距離にあったのは……

ヨーロッパ軒


やはりヨーロッパ軒はソウルフードなのか。以前、福井県民の友人に聞いて行ったことがある私。確かにクリスピーなソースかつが何枚も乗っているスタイルはオリジナリティーがあったし、米どころだけあり米も粒が立っていてウマかった。


・福井市内の店と味が違う?

なお、運転手さんいわく「福井と言えばソースかつ丼、ソースかつ丼と言えばまずはヨーロッパ軒」みたいな感じなのだとか。また来たいと思っていたが、このタイミングで連れてこられるとは運命としか思えない。心に刻みつけられた味を再び味わうために入店し注文した

頼んだのは「カツ丼(税込990円)+ミニサラダ、みそ汁のセット(税込220円)」。パリ丼(税込990円)やエビ丼(税込1210円)など色んなメニューに目移りするが、運転手さんいわく「ワシはカツ丼しか食べない」とのことだったのでカツ丼にした。これこれ! こういうのでいいんだよこういうので。

数枚重なったカツの独特な丼に食べる前からテンションが上がる。久しぶり! だがしかし、食べてみると衝撃を受けずにいられなかった


カツが厚い

福井市近郊で食べたヨーロッパ軒は薄めの肉ゆえのさっぱりクリスピーな味わいが全面に出ていたはずだが、ここのヨーロッパ軒のカツは、そこに豚肉の旨みもしっかり感じられるくらい肉が厚いのである。なんだか、ハイグレードさすら漂うくらい豊潤。


・神サービス

ゆえに、味はさらに濃厚で緑茶がないと胸やけしそう。半分くらい食べた辺りから緑茶で生き返っているような錯覚に陥る。緑茶ウメェェェエエエ! ヤカンで出て来るの神サービスすぎるだろ

以前食べた時はお茶にこれほど鮮烈な感動を覚えた記憶がないので、今回の方が肉のパンチがハードであることは間違いなさそうだ。これは一体……?


・敦賀を感じられる店

食べ終わった後に店に貼ってある情報をよく見たところ、店名がただのヨーロッパ軒ではなく『敦賀ヨーロッパ軒』になっていることに気づいた。

そこで調べてみたところ、ヨーロッパ軒と敦賀ヨーロッパ軒は明確に区別されている存在のようだ。のれん分けに端を発するようなので北陸の王将と言える。

なお、敦賀ヨーロッパ軒はサイトもなく、敦賀市内のみにあるものの様子。私が来たかったのはまさにこういう店だったのかもしれない。

帰りに歩いたところ、徒歩5~6分くらいで駅に着いた。もし、取材を優先していたなら、ヨーロッパ軒は過去に記事にしたしスルーしていたところ。しかし、やはり地元民が普段行くような店は違うのかもしれない。その味に非常に敦賀を感じたのであった。ありがとうございました!

・今回紹介した店舗の情報

店名 敦賀ヨーロッパ軒駅前店
住所 福井県敦賀市清水町2-19-1
営業時間 11:00~13:00、16:30~20:00
定休日 基本的に月・火っぽいけど、月ごとに店舗に貼りだされている模様

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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▼ちなみに、メニューに記載はないが、プラス110円でご飯大盛ができ、プラス330円でご飯大盛りとカツ+1ができるらしい。ただし、本文の通り普通でもボリューム満点なので注意しよう。

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