冷え性のため何も入っていない風呂、いわゆる「さら湯」が苦手で、365日ほぼ毎日風呂に入浴剤を入れている。
入浴剤があると無いとでは、疲れの取れ方や湯冷めの仕方が全然違うのだ。
さて、本日2月6日は「風呂の日」である。奇しくも関東は雪模様。今日ほどあったか〜いお風呂が恋しい日はなかろう。
20年来、市販の「〇〇湯」を愛用していた私が、一瞬で乗り換えた優秀な入浴剤を紹介したい。ドラッグストアで買えるのに風呂が温泉みたいになるぞ!
・冬は絶対温まる入浴剤がほしい
ビジネスホテルに泊まる際にも絶対に入浴剤を買って入れるくらい、入浴剤命の人間である。薬局やコンビニにある有名入浴剤は大半試した……と言っても過言ではないと思う。
最近は重炭酸系の入浴剤「BARTH」などが人気である。「BARTH」は疲れも取れるし温まるしでスゴイ入浴剤なのだが、いかんせん高いので毎日は使えない。
日常用の入浴剤としては、悩みに合わせて選べる某有名入浴剤「〇〇湯」を20年ほど愛用していた。詰め替えもあるし、もう浮気することも無いだろうな……と思っていたのだが。
・冷え切ったビジネスホテルのユニットバスで…
その出会いは唐突だった。
忘れもしない2022年の2月。ちょうど今と同じように大雪が降っていた。
吉祥寺のホテルで6泊7日のテレワークをしていた私は、近所のドラッグストアで温まりそうな入浴剤を探してアース製薬の「温素」の個包装タイプ(黒)を買った。
明朝体に近い書体で漢字のネーミング、いかにも効きそうな雰囲気がプンプン漂っている。
湯船に入れると、一瞬ギョッとするような茶色が広がるが……
お湯がいかにも温まりそうな茶色になり、和風の落ち着く香りがフワ〜っと広がる。ビジネスホテルだけど、湯船だけはもはや旅館。
さらに驚くべきは、お湯が少しヌルっとしていること。トロットロに手触りとは言っていたが、お湯を肌にすべらせると、かすかに滑るのである。(もちろん、不潔な風呂の床みたいな嫌なヌルつきではないぞ)
風呂から上がる頃には、体はぽっかぽか。
・いつまでもあったかい
ホテルのパジャマに着替えて、ベッドに入っても……体がいつまでもホカホカしていたのだ!
ホテルのパジャマって微妙な七分くらいの袖なので寒さを感じることも多いのに、このぬくもり持続感。かつてないホカホカロングランぶりに私は驚いた。
ぬるっとした触感の湯で、肌がしっとりする感じもいいではないか……。
それ以来、秋冬の入浴剤は完全に「温素」に乗り換えた。1箱900円ほどと、すこ〜しお高いのだが1本で15回ほど使えるので、冬の必要経費だと思っている。
むしろ、「温素」を風呂に入れるようになってからスパとか銭湯にわざわざ行く回数が減った気すらする。
・和の香り3種
ちなみにバリエーションは主に3種類。
・「琥珀(こはく)の湯」……黒いパッケージ、和漢茶の香り、お湯は琥珀色
・「白華(しらはな)の湯」……白いパッケージ、硫黄の香り(個人的にはもっと甘い香り)、お湯は乳白色
・「澄明(ちょうめい)の湯」……金色のパッケージ、ヒノキの香り、お湯は透明
どれも落ち着く和風の香りで、ヌルヌルすべすべした触感でホカホカ温まるのは共通。個人的にはヒノキの香りの「澄明(ちょうめい)の湯」がお気に入りである。
一点注意があるとしたら、入れたあとにしっかり混ぜないと、湯船の中でヌルっと足を滑らせる可能性があること……。特に、透明の湯だと分かりづらいので、お年寄りやお子様がいる方は注意されたし。
「バブ」とか「バスロマン」みたいな他の入浴剤シリーズに比べると売っているところがちょっと少ないので、もっと置かれるようになってほしい……という願いをこめて、記事を書いている。
ではみなさま、良い風呂をお楽しみくださいませ。
参考リンク:アース製薬
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.