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進化した「ボンカレーネオ」を食べ比べてみたら、個性が爆発しすぎて全盛期のモーニング娘。を思い出した

2024年1月20日

スーパーのカレー売り場を見ていると、馴染みあるシリーズの中に初見の商品を発見した。それが「ボンカレーネオ」

製造元である大塚食品によると、2009年に発売した商品なのだそう。……えっ、嘘でしょ!? マジで全然見たことなかったって!!!!

おまけに隣には2023年夏に発売されたという「ボンカレーネオ 焦がしにんにく」と「ボンカレーネオ スパイシー」まで並んでいたのだから、試さない手はない。いざ、試食じゃ~~~っ!

・ボンカレー ネオ

とりあえず、売り場に置かれていた3つのボンカレーネオをすべて試してみることにした。

・ボンカレーネオ 甘口
・ボンカレーネオ スパイシー
・ボンカレーネオ 焦がしにんにく

筆者が購入した店舗では、全種類1個当たり税込170円で販売されていた。

パッケージによるとボンカレーネオは内容量が230gと多く(通常180g)、野菜と肉がゴロゴロ入っていて、製造工程に手が込んでいるということらしい。

通常のボンカレーゴールドが税込116円だったので 54円高いことにはなるが、コレにはむしろ「通常版ってそんなに安いの!?」と驚いた。


──と、ここまで確認したところで気が付いた。そういえばボンカレー自体を長い間食べていないな。

記憶を辿ってみたところ、筆者が最後に食べたのは2022年のレトロ自販機の聖地『中古タイヤ市場 相模原店』の取材中。つまり1年半ほどもご無沙汰ってコト。


ともすれば、実物と比較しなければ公平なジャッジはできないだろう。

ボンカレーゴールド 中辛(税込116円)と、ついでに初めて見かけたボンカレーゴールド 芳醇(ほうじゅん)デミカレー(税込138円)もカゴに放り込み、5つのカレーを食べ比べる決意を固めたのであった。



・5つのボンカレーを食べてみた

改めて今回購入したボンカレーたちを観察してみよう。

上段がゴールド、下段がネオ。

パッと見でも明らかにネオの方が高級に見える。箔押し(金色にキラキラ光る印刷)ではないものの、なぜかボンカレーゴールドよりも “ゴールド感” を感じさせてくるデザインだ。


カレーが入っているパウチの形状にも違いがある。

どちらも電子レンジ・湯煎での温めに対応しているが、ネオは表面を上にしなければ温められないのに対してゴールドは裏表がない。


これは筆者の予想に過ぎないのだが、ボンカレーネオは内容量が多い分、パウチに持ち手を付ける必要があるんじゃないかな?


開封するとこんな感じ。

デミカレーは赤っぽく、ネオ スパイシーとネオ 焦がしにんにくは黒っぽい。後述するが、匂いだけでもかなり個性が出ている気がするぞ!



・ボンカレーゴールド 中辛

まずはボンカレーゴールドから試していこう。

見た目・匂いともによく知るカレーって感じ。まさにボンカレーの看板商品、スタンダード、実家のような安心感。

実際に食べてみてもその印象は変わらない。

滑らかな口当たりと、歯を使わなくてもトロトロと崩れる具材。角がなく、誰が食べても「普通のカレーですね」と答えるだろう。教科書に載りそうなほど模範的なレトルトカレーである。


・ボンカレーゴールド 芳醇デミカレー

赤みがかった色につられているのだろうか? トマトのような匂いがしないでもない。

味は……カレーっていうよりもビーフシチューみたいだ。デミグラスソースっぽさが半端ないぞ!

甘みが強くてスパイス感が少ないため、カレーらしさを期待して食べてしまうと好き嫌いはわかれそうだ。個人的には「ハンバーグと合いそうだ」なんて感じたかな。



・ボンカレーネオ 甘口

それではいよいよ、本記事メインのボンカレーネオを食べてみよう。スタンダードな商品を初めに食べておきたいので、まずは甘口から。いざっ……!


スプーンでひとすくいして驚いたのは、具材の大きさと量。ジャガイモとニンジンの大きなブロックがゴロゴロと入っているではないか!


実際にゴールドの具材と比較してみると、この通り(上がニンジン、下がジャガイモ)。

大きさ・量ともに増えているため、体感としては具材が3~4倍ぐらいに増えたような気分になる。これで170円ってすごくない!?


通常のボンカレーも十分美味しかったんだけど、野菜や肉のエキスみたいなものをより感じるのはボンカレー ネオ。間違いなく味はランクアップしているだろう。

──とはいえ、個人的に何よりも驚かされたのは やっぱり具材のサイズと量。とにかくデカくて多くて満足度が高い。

ボンカレー ネオ、買う価値あるぞ!!



・ボンカレーネオ スパイシー

開封直後からコショウの香りがかなり強かったのがボンカレーネオ スパイシー。

見た感じでも、トウガラシ粉末のような彩度の高い赤が ルーに混ざっているように見える(後ほど原材料を見たところ、ハバネロピュレが入っていた)。

口に運ぶと……「うわっ、辛っ!!!!」


普段から辛いものが好きで 若干舌がマヒしている筆者だが、それでもキレのある辛みがしっかりと感じられる。

スーパーで買える一般的な(しかも170円の!)レトルトカレーとしては、かなり辛い部類に入るはず。しかもコショウが強い 珍しいタイプのスパイシーさである。

もちろんネオ 甘口と同様に野菜や牛肉のエキス的な旨みも感じられ、まるでお店のような味と言っても過言ではない。



・ボンカレーネオ 焦がしにんにく

最後に試すのは、一番尖った味と思われるボンカレーネオ 焦がしにんにく。

パウチを開けた瞬間からニンニク臭がプンプンとして、職場で食べようものならきっと非難囂囂(ひなんごうごう)だろう。

もちろん味も個性的で、昔懐かしいボンカレーはどこへやら。


ひと口食べるだけでガツンとニンニク。とにかくニンニク。効果音をつけるならば「ドカーン!」といった感じだろうか。

この値段でこの味・この個性のカレーを出されてしまうと 他は太刀打ちできないんじゃないだろうか? なんて、レトルトカレー界を案じてしまうほど個人的にはドンピシャの味だ。



・ボンカレーは進化していた

正直に白状すると、最初に「ボンカレーネオ」と聞いた時は「シン・エヴァンゲリオン」みたいな名前しちゃって……なんて、ちょっと笑ってしまっている自分がいた。

しかし実際に食べてみると、これは間違いなく進化した新しいボンカレー。ハッキリ言ってめちゃくちゃ美味しいし、リピートは確定だ。

今回食べたボンカレーを例えるならば、まるで黄金期のモーニング娘。全員がまったく違う個性を持っているのに みんなギラギラと輝いている。マジでボンカレー・レボリューションなのだ。

なお、ボンカレー ネオの賞味期限は製造から13ヵ月とのこと。いざという時の非常食として備蓄しておくのもいいかもしれないね!

参考リンク:ボンカレーネオ新発売リリース(pdf)ボンカレー公式
執筆:高木はるか



▼最近はカレーを本棚置きにするお店が多いようで、外箱には背表紙がデザインされている。

▼それぞれの裏面はこちら

▼原材料はこちら

▼個人的には焦がしにんにく味が一番好きだったかな。パンチが効いていて最高でした!

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