ロケットニュース24

「液体が一切入っていないドレッシング」が可能性の塊すぎた / あらゆる料理に使えるらしいので試してみたら…

2023年12月9日

先日、京都を訪れた時のこと。高島屋の地下にあるお土産売り場に立ち寄った際、ある商品に目が止まった。

細長い瓶に小さなあられがたっぷり詰まっている。一瞬「オシャレなあられだな~」と思ったのだが……貼られているラベルには、何度読んでも「ドレッシング」と書いてある。

え、ドレッシングってあのサラダにかける液体のこと? 見た感じ何の液体も入ってなさそうだけど、これで本当にドレッシングとして成立するの……? 


・inサラダ

商品名は「ぶぶあられドレッシング」。筆者が購入した店舗には3種類ほどが並んでいたが、今回はその中から乾燥したしば漬けと壬生菜漬けが入っている「しば壬生」を試してみることにした。価格は税込648円。


瓶を360度回転させてじっくり観察してみても、液体はどこにも見当たらない。何なら乾燥剤も入ってるし。

ドレッシングって液体が食材にまんべんなく絡み合うことでちょうどいい味に仕上がるものだと思うんだけど、固形でもその状態を再現することは可能なんだろうか……?


ひとまずサラダにかけてみた。本当にドレッシングとして成立するのかを調べるため、味付けにぶぶあられドレッシング以外の調味料は使用していない。

細かい粒が野菜の間に入り込んで、どこをすくってもあられがついてくる。なるほど、これなら固形でもまんべんなく味付けができていそうだ。

果たしてお味はどんな感じなんだろう? 口の中に入れてみると……


あられの味つよ~~~~い!!!!


新潟のおかき・サラダホープをサラダに入れた時もおかきの味がめちゃくちゃ強かったからなんとなく予想はしてたけど、やっぱりか……! 米菓の味ってシンプルなものだと思ってたけど、意外と主張が強いんだな。

あられの風味はバシバシ感じるんだけど、それが野菜と合うかというとちょっと微妙な気もする。

漬物のしょっぱさがあることにはあるんだけど、他の野菜でかき消されてしまって「そういえば入ってたな」くらいの儚さになってしまっている。


「ドレッシング」と名前はついているものの、単体でドレッシングとして使うにはちょっと物足りない気がした。味付けは他のドレッシングに任せて、サクサクの食感を楽しむトッピングとして使うとちょうどいいかも。



・inごはんと味噌汁

裏側に貼られているラベルを見てみると、「あらゆるお料理に幅広くお使いいただけます」と書いてある。サラダとの相性は惜しかったけど、他の料理と組み合わせたらまた違う結果になるかもしれない。


ということで、続いてはほかほかのご飯の上に乗せてふりかけにしてみた。漬物の色が真っ白なご飯に映えていい感じ。食べてみると……


あ、正解だ。サラダホープをふりかけにしたときは おかきの味が強すぎて微妙だったけど、こちらはご飯の味を邪魔するほどの味を感じない。あられの優しいしょっぱさと漬物がいいアクセントになっていて、最後までおいしく食べられた。


続いて味噌汁に入れてみた。なんだかお麩みたいでかわいいな。


飲んでみると、味噌汁の味と共に優しいあられと漬物の風味が鼻を抜けていった。たっぷり水分を吸ったぶぶあられは非常に柔らかく、一度口の中に入ってしまうと もうどこにいるのか分からなくなってしまう。

一粒一粒が小さいこともあり、つい噛まずに飲み込んでしまったこともあったが全く問題なかった。こちらも最後までおいしかった~!!



・可能性を秘めたドレッシング

ちなみにこちらのドレッシング、そのまま食べてももちろんおいしかった。おやつにもなるドレッシングって斬新……! 液体じゃないからこそできる食べ方だ。

確かにドレッシングにしては味が薄めかもしれない。しかし味にクセがないぶん、ラベルに書いてあるように様々な料理と合わせられる可能性を持った面白いドレッシングだった。

あられの新しい食べ方に挑戦できるぶぶあられドレッシング、京都に行った際には是非探してみてはいかがだろうか。

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.

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