夏のドリンクといえばスタバのフラペチーノ。まあ、フラペチーノはいつ飲んだって美味しいんだけど、暑い夏は特においしく感じる。
毎年、夏の定番となっているのが桃のフラペチーノで、楽しみにしている人も多いと思う。
人気ゆえに売り切れだったり、予定よりも早く終了してしまうこともある。
さて、そんなスタバ一強時代にあって、着実に力をつけてきているのが、庶民の味方ドトール。一部店舗でめちゃうまメニューを出しているので、ドトール派は刮目せよ!
・一部店舗で発売されるソフトクリーム&シェイク
以前からドトールの一部店舗ではソフトクリームが販売されていた。北海道産の生乳を使ったソフトクリームは濃厚で絶品。しかも飲み物にプラスしてフロートにアレンジできるという万能さ。
以前はけっこうレアだったけど、ここ数年でソフトクリームの取り扱い店舗が増えてきていて、同時に「シェイク」を発売する店舗も増えてきたのである。
おそらくシェイクに使われているのは北海道ソフト……。そんじょそこらのハンバーガーチェーンも真っ青のクリーミーで激ウマなシェイクが飲める場所となっておるのです。ドトールは。
・レアなチョコバナナシェイクがある
前置きが長くなってしまった。激アツメニューとは、ドトールの一部の店舗で販売されている「バナナシェイク チョコバナナ」(600円)のことなのである。
ドトールは店舗限定メニューなどは公式サイトにすら載せないという硬派なポリシーなので、ご存知ない人も多いと思う。私がこのメニューの存在を知ったのも、職場から近いドトールコーヒーショップ新宿2丁目店の店頭に貼られたポスターからである。
この「バナナシェイク チョコバナナ」には、「もったいないバナナ」なるものを使っているそうな。これは輸送中に熟しすぎてしまったものや、規格にあわず廃棄処分になってしまうDoleのバナナを利用したもの。美味しくって環境にもいいので一石二鳥である。ていうか、バナナは熟せば熟するほど美味しいもんね。
実際に飲んでみると、濃厚なミルクシェイクにバナナの風味がガッツリプラスされている。さらに、細かいチョコチップがサクサクと甘くて最高。スタバのフラペは氷のシャリ感が特徴なら、ドトールのシェイクはねっとりとしたミルク感だろう。これは嫌いな人いないよ〜!
そもそも、規格外とはいえ使ってるのはDoleのバナナなんだから、美味しいに決まっているのである。チョコソースとクリームとバナナの香りが夏祭りを思わせる味わい。チョコとバナナ、最高である。
・知らなかったアイツの意外な一面
ドトールがひっそりと出しているバナナシェイクを出し始めたことについて、私はこう思った。
スタバがサッカー部のモテる男子だとすると、ドトールはちょっと地味で優しい同級生男子。
ところが夏休みに街で偶然ドトールに会ったら実は私服がちょっとオシャレで喋ってみたらけっこう面白くて、気づいたら気になる存在に……みたいな感覚かもしれない。
告知もせずひっそりと出しているバナナシェイクは、まるで自分だけが知っているプライベートの同級生の姿のようである。みんなはドトールのこと地味だと思ってるかもしれないけど、私は彼のいいところを知ってる……的な、謎の優越感を感じられるのだ。もし見かけたらぜひ「バナナシェイク」を飲んでみてほしい。
ちなみに、雨後の筍のように増えて、あっという間に消えていったタピオカドリンクもドトールは未だに販売している。毎年、夏限定の「ヨーグルン」も地味に美味しい。さらに台湾ブームを見越したのか「台湾レモネードソーダ」なるものまで出している。
ドトール、なんて引き出しが多いんだろう。改めて、いま私はドトールに熱視線を送っている。
参考リンク:ドトール
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.