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「日本のインド」高円寺が激変! JR高架下にオープンした「高円寺FLAT」でおかわり自由のパン付きプレートを食べてみた

2023年4月19日

2023年3月31日、東京・JR高円寺駅高架下の一部が新しい商業区画「高円寺マシタ」として新しく生まれ変わった。再オープンしたケンタッキー・フライド・チキンを含めた7店舗がオープンしたのである。

そのうちの1つ「パンとビストロ 高円寺FLAT」では、8:30~17:00までプレートメニューに「おかわり自由のパン」が付いている。自由! おかわり自由!! なんて素敵な言葉なんだろうか? パン屋のパンが食べ放題! ってことで実際に利用してみた。

・「日本のインド」と呼ばれていたが……

高円寺は「日本のインド」と呼ばれている。カレー屋が多く、アジアン雑貨を扱う「元祖 仲屋むげん堂」があり、ごちゃごちゃとした街の感じがそう呼ばれる所以(ゆえん)である。芸人やバンドマンが多く暮らす街としてもよく知られている。

しかしそれももう過去の話。高円寺マシタのオープンにより、高架下のごちゃっとした感じは一掃されて、ずいぶんオシャレな雰囲気になった。以前は薄暗かったこの界隈がとても明るくなったのだ。


上京前からこの界隈に足を運んでいた私(佐藤)は、キレイになったことを嬉しく思う反面、昔馴染みの景色が一変してしまって寂しくもある

この一角を楽しむ私なりのルートは決まっていた。むげん堂でTシャツを買って、古本屋で古書をあさって、中古レコード屋でお宝を探す。そんな楽しみに浸ることはもうできない……。


新しくなったこの場所で、いままでと違う楽しみを探さないといけないなあ。


その第一歩がこのお店、高円寺FLATだ


・おかわり自由

ここはパン屋とビストロを兼ね備えている。人気ベーカリー「馬場FLAT」の系列店で、都内で飲食事業を展開する「株式会社FULL AT TABLE」が運営を行っている。店内には美味しそうなパンがズラリと並んでいる。


並んだパンを見てると食べたくなっちゃうけど、プレートを食わないと。パンは見るだけ、また今度買って帰ろう。


店内で食事したい旨をスタッフに伝えて席につく。注文は卓上のQRコードをスマホで読み込んで、専用のサイトから行う。なお、このお店は現金決済不可なので注意してほしい。最近そういうお店、増えたよね。


注文したのはおかわり自由のパンが付く「オムレツプレート」(税込1480円)だ。パンは付くけどドリンクは付かないので、別途「ドリップコーヒー」(税込450円)を注文。結構良い値段がしますな。プレートにコーヒー付きなら、なおよかったんだけど。


これがオムレツプレートです。オムレツ・パン・サラダ・マッシュポテトの4品。


ベーカリーだけあってパンが美味しい! カンパーニュは皮がパリっとしていて、中はふんわりと仕上がっており、噛むほどに旨味を感じる。


オムレツは形も色もとてもキレイだ。白いプレートに色味が映える。

中は半熟でとろ~りとしていて、カンパーニュとの相性が良い。早く目覚めた休日の朝、モーニングにこれを食べたら1日を幸せに送れそうだ。


この4品でそこそこお腹が満たされてしまった。だが、パンをおかわりしておきたい! だっておかわり自由だからね。おかわりもスマホから注文だ。


少しして、おかわりパンがバスケットで出てきた。食パン1枚にハーフサイズのバゲット、結構量が多いのね。てっきり鎌倉パスタ式で、プチパンを1~2個ずつ追加できると思ってた。


姉妹店の馬場FLATは食パンとバゲットにこだわっているそうだ。そのこだわりはここでも活かされているようで、どちらも美味しい。バゲットは皮がしっかり固く、歯ざわりが心地よい。


国産小麦を使用しているという食パンは、風味が豊かで何も付けなくても、このまま十分に美味しい。


雑然した高架下の雰囲気はもうない。これからはこのお店のように洗練された飲食店が、高円寺を形作っていくことだろう。どんな街に変貌を遂げていくことになるのだろうか? いろんなものが混ざり合った、新しい高円寺らしさが生まれることを願っている。


・今回訪問した店舗の情報

店名 高円寺FLAT
住所 東京都杉並区高円寺南3-70-1
時間 8:00~23:30

参考リンク:株式会社FULL AT TABLE高円寺マシタ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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