もう最初から「天むす」が大好きである。あれはおにぎりにカウントしていいのか? いくらなんでも反則ではないのか? まさに上級おにぎり。いや、上級おむすびか。いずれにせよ、生み出した人に感謝したくなる至高の発明品に違いない。
が、しかし……。天むすを食べていると、ウマいと感じると同時に「もっと来いよ」という思いがどうにも頭をもたげるのだ。めちゃめちゃハミ出している割に、ちょっとお行儀が良すぎるというか。もう少しはっちゃけてくれてもいいような気がしないでもない。
・天むす大好き
名古屋名物として有名な天むす。調べてみると、ルーツは三重県の津市……という情報もあるが(諸説あり)、まあそれはさておき。おにぎりの上部から海老天が顔を覗かせるあのフォルムは、もうとんでもなく魅力的である。セクシーである。グラマラスである。
だからこそ私(あひるねこ)は、味の面でも天むすにもっと主張して来てほしいのだ。「オラッ、海老天が入っとるでー!」みたいな感じでグイグイ来てほしい。意外と高価だから遠慮しているのか? 構いやしねぇ! もっとだ……もっと来いよ!!
そこへ現れたのが、セブンイレブンの『海老天おむすび』であった。2023年1月24日から埼玉、千葉、東京、神奈川の店舗で発売されている新商品だ。
・セブン新おにぎり
言いたいことは様々あれど、まずはこの限界を突破した天むすの如きルックスをご覧いただきたい。おにぎり1個に対して、尻尾付きの海老天がなんと3本である。一体どこのどいつがこんな魔改造を……。
おそらくは私の同類。マッド天ムサーの仕業であると考えられるが、その結果、理性を失った天むすみたいな姿になってしまったのは想定外だった。
本来なら、おにぎり内部に格納されているはずのコア(海老)がむき出しになっているあたり、非合法感がハンパではない。それを海苔で軽く巻くだけという応急処置感も含めて、まさに悲しき海老天モンスターである。
ただ、非情なことにこれが超最高なのだ。甘くて濃い~天つゆタレをまとった海老天が、食べても食べても後ろからピッタリついてくる──。こんな楽しいストーカーがいるか。
下に敷かれた大葉がいいアクセントになっているとかマジでどうだっていい。こっちは海老で手一杯だからな。
そりゃあ、デパ地下で売っているような天むすの方が上等だとは思うよ。しかし私が食べたかったのは、こういう天むすなのだ。魔改造によって理性を失った限界突破天むすなのだ。こちとら、米なんて足りない方がちょうどいいのである。
ただし!
・バカ高い
魔改造を施されただけあって、お値段も軽く限界を突破しているので注意が必要だろう。聞いて驚け。『海老天おむすび』は1個なんと……税込324円。いや高けぇわ! さすが海老天3本。コンビニおにぎりの値段じゃないぞ。
しかし、それでもこの『海老天おむすび』は最高だ。実は記事の最初の方に写っていた天むすも1個300円弱だったのだが、どっちが好きかと言われたら、私は断然セブンである。天むすに対して「もっと来いよ」と思っている人は、試してみるといいかもしれない。
参考リンク:セブンイレブン
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]