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【日本三大がっかりスポット】札幌市時計台の名誉を挽回すべく、道民目線で “がっかりの意味” を探ってみた

2022年10月5日

私は今、札幌市時計台の前にいる。地元なので子供の頃に社会科見学で訪れたことはあるが、それ以来だ。久しぶりに近くで見る時計台は前より小さくなったような気が……いや、そんなはずはない。

時代とともに街は進化しているから、そのせいで小さく見えるのだろう。数十年前は今ほど高層ビルに囲まれてなかったはずだし。と思ったのだが、じっくり見ると、あることが原因で小さく見えると気づいた。

・時計台の周りを歩いてみる

ご存知の方も多いだろうが、札幌市時計台は日本三大がっかりスポットなんて言われている。なぜなのか。一体何が原因で ”がっかりスポット” になっているのか。そのあたりを探るために、今回筆者は数十年ぶりに訪れてみた次第。

まずは時計台の周りを歩くとしよう。

近くで見ると、時計台はそこまで小さくない。てっぺんまで入れるとビルの6階くらいありそうな大きさ。加えて、奥行きもある。ただ正面から見ると、そのサイズ感がイマイチわかりにくいのは確かかもしれないが……。

また、頭上にある時計台の部分も大きくて見やすい位置にある。時間になると、鐘がなって時刻を知らせる仕掛けになっているようだ。


・入館料は大人200円

1階は資料館になっており、時計台の歴史や昔の札幌のことが紹介されている。当時の様子を写真やパネルで見ることができるのも楽しいではないか。


それらを眺めていて分かったのだが、1949年頃の時計台は壁が赤ではなく緑の壁だったらしい。その当時、緑色をした建築物が街の中心部にあると主役級に目立ったことだろう。


ちなみに、時計台はもともと旧札幌農学校の演武場で、設立は1878年。今も見学できる2階のホールでは、実際に授業が行われていたらしい。つまり、それだけ歴史のある場所ってことだ。


・がっかり……しない!?

日本で一番古い歴史を持つ時計台でありながら、入館料はたったの200円で、写真撮影OK。おまけに資料館は充実しており、札幌駅から徒歩圏内にあって、写真映えも良い。

これらを考えてもお得な観光スポットと言っていいはずだ。時計台の歴史は外側で評価するものではなく、内覧してこそ価値がわかるのではないだろうか。


・とはいっても……

では、なぜそんなにがっかりなのか? 私なりに考えてみたところ、原因は……



木だ!


上の写真を見ればお分かりのように、手前にある木が大きいため、時計台が小さく見える。この錯覚こそが「がっかり現象」の要因の1つのような……。


・決して小さくない

ただ当然ながら、昔から木が大きかったわけではない。長い年月を経てすくすくと育ったことで、時計台よりも大きくなってしまっただけ。そしてそれが原因で、私は時計台を以前よりも小さく感じたように思う。


がっかりスポットとは言われても、実際に行ってみないとわからないことが多い。情報だけで判断しないで、自分の目で体験することの大切さを学んだような気がする。何事も食わず嫌いではいけないようだ。


・今回ご紹介したスポットの詳細データ

名称 札幌市時計台
住所 札幌市中央区北1条西2丁目
時間 8:45~17:10(入館は17時まで)
休日 年始(1月1日~1月3日)

執筆:あとり
Photo:RocketNews24.
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