ロケットニュース24

1日3分 ✕ 7日間、書くだけで美文字になれるメモとペン「bimore セット」を使ってみた結果…

2022年9月22日

子供の頃は「大人 = 字がきれい」だと思っていたが、40近くになっても子供みたいな字を書いている。

冠婚葬祭など改まった場でたまに字を書くと、自分の字の汚さに驚くこともしばしば……。社会人になるとパソコンで文書を入力する機会のほうが圧倒的に多く、手書きで字を書く機会が減ってしまうせいもあると思う。

とはいえ、ペン習字を習うってほどでもない。そんなふうに思っていたところ、文具売り場でなんとも便利なアイテムを発見した。

その名もZEBRAの「bimore(ビモア)セット」。メモ帳型の文字練習帳と、きれいな字を書くためのペン・bimoreがセットになってたったの1000円。これで字が綺麗になれるならめっけもんである。


・筆圧コントロールで美文字を目指す

bimoreセットは

・筆圧に強弱がつくビモアペン
・メモ型のビモア練習帳
・練習動画のQRコード

の3つがセットになったもの。これらを使って

・スマホで動画を見ながら1日3分 ✕ 7日間 字の練習をする

ようになっている。大きな特徴は「筆圧のコントロールで自分らしい美しい文字」を目指すというもの。


・意外と本格的なテキスト

「ビモア練習帳」は手のひらサイズの小さなメモ。1000円は安いし、テキストは10ページくらいだろうなあと思っていたら、全部で52ページもあった! これに動画まで付くって考えると、なかなかの手厚さである。

ひとつひとつ、丁寧にポイントが解説されていて、なぞって練習するところもある。

付属の「ビモアペン」は一見すると普通のゲルインキボールペンなのだが、ダイヤルを回すとペン先がしなる「筆圧練習モード」になるという仕掛けがある。もちろん、普通のペンとしても使える。

まず最初に、自分の名前を書く。

レッスンを終えたあとになると、文字が変わるらしい。


・最初のレッスンは「とめ・はね」から

ビックリしたのが、最初のレッスンが縦横の「とめ・はね・はらい」の練習だったことである。

強弱をつけながら、縦・横の一本線を書く練習……。横棒の書き出しは筆圧強め、途中で筆圧を弱めて、最後に再び筆圧を強める。

ただの棒、されど棒。筆圧を意識しながら、慎重に書いていく。こんなに横棒を真剣に書いたのは小学校の書道の時間以来である。意識すればするほど力が入り、なんだかうまく書けない……。

私は不器用なので、最初の筆圧は強めにと言われると、ペン先が強く刺さって次のページまで突き破りそうなほど力を込めて書いてしまう。

途中の弱めってどんくらい弱め? 今度はミミズを這うようになる……。ただの棒一本が、私をここまで悩ませるとは……。

縦横の「とめ・はね・はらい」の練習を、筆圧を意識しながら書く作業を続けていると、私は常に筆圧強めで字を書いていたことに気づく。肩の力をうまく抜くってことができないのだ。人生かな……?


・ひらがなの難しさにビビる

とめ・はね・はらいの練習が終わった〜と思ったら、今度はひらがなが始まった。さっきまで漢字を書いていたのに、ひらがなか。小学校の字の授業と逆だな〜。なんて思いつつ、ひらがなを書くと……


バランス取るのむっっっず!


とめ・はね・はらいの強弱に気を取られすぎて、ひらがな特有のカーブに全然対応できない。私ってこんなに字が下手だったっけ……。

「あ」とか、五十音の最初のくせに難易度高すぎやろ! 

とブチ切れる始末。書いているうちにだんだんゲシュタルト崩壊を起こしてくる。


・ところが……

とめ・はね・はらいや強弱に意識を向けすぎて、逆に字が下手になったような気がしたが……。後半の

・ピタ・カク・ピト
・すき間均等法

までくると……なんか最初より字が綺麗になってないか!? 

今までの単品レッスンの集大成がここにきて結実。パーツの部品を組み合わせたら、プラモデルが形になったような、不思議な実感があった。これは想像以上に効果があったんじゃないか!?

そして最後の最後……レッスンの集大成としてもう一度自分の名前を書くときが来た! 一画一画に魂と気合を入れて、名前を書いた結果……


一文字目の「御」に気合を入れすぎて、後半がつめっつめになってもうた!!!!!!


で、でも一文字一文字は最初より丁寧になったと思う。

あらためて、別の紙に名前を書いてみる。

うん、最初よりええんじゃないか???


・基礎から学べる意外にしっかりしたプログラム

よくよく考えてみたら、この「とめ・はね・はらい」と「強弱」は小学校の書道教室で習った基本中の基本だった。

最初はひたすら「十」の字を何度も書かされたなあ……。あの頃は早く先に進みたくてしょうがなかったけどね。

一画一画の強弱に注意しながら字を書く作業は余計なことを考えず「無」になれる時間でもあった。集中して紙に字を書くだけで、ちょっとしたストレス解消にもなった気がする。

たった1000円で字のレッスンができる「ビモアセット」は、きれいに字が書けるようになりたい人にはオススメですぞ。

参考リンク:ZEBRA
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

モバイルバージョンを終了