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【黒蜜&きなこ】信玄餅の桔梗屋監修のクラフトビールを飲んだら「思ってたのと違う!」ってなったけど結果オーライ

2022年7月23日

信玄餅といえば山梨県を代表するお土産。求肥ともち粉でできたお餅に きなこ と黒蜜をたっぷりまぶして食べる、和菓子好きにはたまらないご馳走スイーツだ。

先日なんと、お土産物屋さんにて『桔梗信玄 Kuromitsu Black(税込858円)』なるものを発見した。

信玄餅の桔梗屋(ききょうや)が監修・クラフトビールメーカーFar Yeast Brewingが製造の、信玄餅と同じきなこと黒蜜を使ったクラフトビールということ。美味しそうな予感がプンプンするのでさっそく飲んでみることにした。

・信玄餅がお酒になった!?

筆者が桔梗信玄 Kuromitsu Blackを発見したのは、先日ご紹介した『開うん ク・ソフト』を販売する清里レストラン&コテージ睦(BOKU)の店内。2022年6月に発売されたばかりの新商品なのだという。

ポスターには「まさかのコラボレーション、桔梗信玄餅がお酒になっちゃいました」との魅力的なコメント。これは買うしかないぜ! ということで即決したのであった。


持ち帰って改めて見てみると、信玄餅とおそろいの桔梗の花のイラストがあしらわれた和風なパッケージがシックでオシャレ。税込858円という価格に負けない高級感のあるオーラだ。


アルコール度数は控えめの3.5%。小さい文字で書かれた「桔梗屋監修」の文字がアツいな。


内容量は330mlで、品目としては発泡酒にあたる。

黒蜜ときなこ以外の原料は大麦やオーツ麦など、一般的なビールに使用されているものだ。ホップが使われていないのは珍しいように感じた。


・黒蜜のようなクラフトビール

さっそく開封して飲んでみよう。本商品は王冠で栓がしてあるタイプなので、栓抜きが必須だ。


グラスに注ぐと、黒ビールのように真っ黒……


いや。この場合は黒蜜のように真っ黒と表現した方が正解かもしれない。トロミはなく、炭酸控えめだ。

注ぐ傍から甘い香りがほんのりと漂う。これは間違いない、黒蜜の香りだ!


待ちきれずに一口飲むと……意外な味に驚いた。

てっきり甘いものだと思っていたのだが、糖分的な要素は一切感じられない。というのも発酵の前段階で黒蜜が加えられているため、全て分解されているのだ。


対してきなこは発酵後に加えられているのだそうだ。

しかしそれほど激しい主張はなく、コクのあるビールのベースを縁の下から支えているような雰囲気。言われてみれば確かに、この香ばしさは きなこっぽいわ。

なにも知らずに飲んだとしたら、筆者はアホ面を下げて「よくわからないけど美味しい黒ビールだなぁ」と言うに違いない。


──そう、何よりも大切なことは、このクラフトビールが美味しいということである。

黒蜜っぽい甘い香りは飲み口を豊かにしてくれるし、苦味が少なくコクがあり、飲んだあともキレが良い。おまけに3.5%と控えめな度数のおかげでとにかく飲みやすいのだ。ビールが苦手な人であっても抵抗なく飲めるだろう。

信玄餅の甘みや こってり感を期待して飲むと「思ってたのと違う」ってなるけど、美味しいから結果オーライなのかもしれないな。

参考リンク:Far Yeast Brewing 公式サイト桔梗屋公式サイト
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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