関西人の中で、551の豚まんを一回も食べたことがないって人は、かなり珍しい部類に入る。それくらい関西人にとっては馴染み深い食べ物なのだ。

俺も大好きなんだよな~551の豚まん。目隠しして、豚まん食べ比べしても余裕でどれか当てれますよ。え? じゃあホットサンドメーカーでぺしゃんこに焼いたやつでも当てられるかって? 当てられるわい! ……多分。

信じられへんみたいやな。ほな、証明したろ。生粋の関西人なら、551の豚まんがどんな姿になっても食べたらわかるってことをなぁ!

・豚まんの紹介

今回は551を含め3つの豚まんを用意して、それらを全てホットサンドメーカーで焼く。その後、焼いた豚まんたちを目隠しして食べて、どれが551の豚まんか当てるチャレンジを行う。

チャレンジに移る前に、今回用意した豚まんを紹介しよう。1つ目はこれだ。

はんぺん や ちくわ を売っている、紀文食品の豚まんだ。ちなみにこれ1個税込み231円である。1個税込み190円の551の豚まんと比べるとちょっと高い。


2つ目の豚まんはこいつだ。

ネットスーパーのOisixで頼んでいた、美勢商事の冷凍豚まんだ。これも3個で700円なので、1個230円ほどと551より高い。なお、冷凍豚まんはホットサンドメーカーで焼く前に、しっかりと解凍してから焼くこととする。


そして最後に551の豚まんを用意。

相変わらずの豚まんで安心できる。やっぱ関西といえば551なんよな。


これらの豚まんを並べたのがこちら!

やっぱ551は目立つな~。551以外の豚まんもひねりらしきものはあるけど、551のひねりが特徴的すぎて霞んでしまってる。まぁこのひねりもホットサンドメーカーで挟んだら、わからなくなってしまうんやろうけど。

なんか眺めてたら、ちょっと怖なってきた。え? 俺ちゃんと当てられるよな? ……ってやる前からビビってもしゃーないわ。とりあえず焼いていこう。


・見た目では判別不可

3個の豚まんを焼いた結果がこれだ。

みなさんは、焼く前の写真と焼いたあとの写真を見比べて、どれがどれだがわかるだろうか。よーく見たらわかるかもしれないが、パッと見では区別がつかないだろう。

とりあえず正解発表までは、これらを左からA、B、Cとする。ちなみに筆者はテイスティングが終わるまで、焼き加減などは一切見ていない。焼いた後の写真や豚まんを焼くのは、知り合いに頼んだ。


ワクワク! ドキドキ! テイスティングターイム!

A、B、Cの順番で豚まんを食べ進め、筆者が出した答えは……B

「まずCは間違いなく違う。Cの生地は硬すぎる気がする。AとBはどっちも確かに美味かった。でも俺が子供の頃から親しんで、ずっと食べてきたのはBのはず。Bであってくれ、頼むから。これでCやったら外歩かれへん」

運命のジャッジタイム。551の豚まんは……


予想通りBなのか! それともAなのか! はたまた間違いなく違うと言ったCなのか!


「お願いやからBって言ってくれ」


正解は……


Bィィィィィィィィィィィィィィィィ!

よっしゃああああああああああああ! レッツゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ! 

みなさん見てましたか? やっぱ関西人には、551の豚まんの味がしみついとるんですわ。ホットサンドメーカーで焼こうが関係ないんですよ。あぁ~よかった~当てられた嬉しさもあるけど、嬉しさより安心感のほうが上かも……。


ってなわけで、筆者の551魂によって見事的中。ネタ的には外したほうが面白かったんだろうけど、自分の舌が正直すぎてしっかり正解を見抜いてくれました。

もし読者の中に、「これは自分にとってのソウルフード、絶対外さない」って食べ物があったら、これと似たような実験やってみて欲しい。子供の頃から食べ続けたソウルフードってのは、案外どんな姿になってもわかるもんやから。

それでは今日はこのへんで、関西に来たら551の豚まん1回食うてみてな。ほな!

執筆:MG小川
Photo:RocketNews24